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薬剤師になるために費やしてきた全てを合格へと導くために努力すべき。

と、ホーキング博士は言っているのだと思います。

 ホーキング博士に関しましては、改めてここで詳細を解説せずとも、ご存じのお方は多いと思いますが…先日お亡くなりになられました、イギリスの理論物理学者。『 天才の名をほしいままにした天才 』ともいえる人物だと思います。理論物理学において、多大なる功績を残したスゴイ方であるのは、もちろんですが、ホーキング博士の〝もう一つのスゴイところ〟は、一般人が読んでも分かるような著書があること。専門家ではない一般読者に対しても『 いかに分かりやすく理解してもらえるか 』をテーマとして、書かれている書籍が結構あるのです。ここで『 本の売り上げを伸ばすには、それくらい当たり前だろ 』などと思ってはいけません。前述の様に、博士が専門としているのは〝理論物理学〟。原子論や物理化学、放射化学を教えることを生業としている私でも、手も足も出ない領域。それを、一般人が読んでも分かるように解説しているのです。まあ、博士ほどのスゴイ人ならば、一般人相手に教えるのも専門家相手に教えるのも、さして変わらないのかもしれません。イヤ…物理学を知らない一般人に分かるように教えてこそ、本当にその分野を熟知していることになる…そう思っていたのではないでしょうか?実際、ホーキング博士の事を『 一般人を科学の世界へ誘う大使の役割を果たした 』と称している文献も多々ありますし、『 一般人向けに、理論的宇宙論を平易に解説する能力も持ち合わせている 』と評価されていたりもします。『 難しいことを難しく言うのは三流。難しいことを易しく言うのが一流 』というのが、私の持論です。難しいことを難しく言うことは誰にでもできます。しかし、我々のような講師という職業の人間には、それは許されません。難しいことを、如何に分かり易く伝えるのか?それが、講師という人間の務めだと私は思っています。そして、ホーキング博士は〝理論物理学〟という、とんでもない分野を一般人に分かり易く教えることが出来る。しかも、それが好評…。難しいことを、如何に分かり易く伝えるのか…その究極を、ホーキング博士は実際に行っていたのです。そこが、ホーキング博士の〝もう一つのスゴイところ〟だと私は思っています。

 そのホーキング博士は、次のようなことを言っています。

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We should seek the greatest value of our action.

自らの行動の価値を最大化するため努力すべき。

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素晴らしい言葉だとは思いませんか?ただ『 努力せよ 』ではないのです。『 結果を得るために努力せよ 』でもないのです。そんなありきたりの言葉は、古今東西、掃いて捨てるほど、誰もが口にしてきた言葉なのです。しかし、ホーキング博士は違います。『 結果を得るため 』でもなければ『 目的を達成するため 』でもない。『 自らの行動の価値を最大化するため 』に努力せよと言っているのです。

 『 自らの行動の価値を最大化するため 』とは、どういうことでしょう?目的遂行のために費やしてきた己のすべての行動…その行動の価値を、MAXのモノとして得るために努力せよ。そういうことだと、私は解釈しています。もの凄く大事なことを言っているとは思いませんか?特に、『 頑張ったから… 』『 努力したから… 』で、その結果を無視して評価を得ようとする〝チョット卑しい風潮〟が定着しそうな昨今の世で、それにあえて警鐘を鳴らすべき、素晴らしき言葉ではないでしょうか?私は、そう思うのです。

 このブログを読まれている方のほとんどが、薬剤師国家試験を受験された経験をお持ちだと思います。もちろん、卒業を控えていたり、在学生である方も多々いらっしゃるでしょう。しかし、『 薬剤師になるために勉強をしてきた・時間を費やしてきた 』ということに関しては、皆同じだと思います。薬剤師になるために大学に入り、国家試験合格に向けて日々費やしてきた。この『 薬剤師になるための自らの行動 』には、大きな価値があると思います。薬剤師になろう。薬剤師という事を生業として生きていこう。そう決めて、それを目指してきた行動だからです。薬剤師になろうと行動してきた全ては、皆、価値あることなのです。薬剤師になるために費やしてきた全て…これ自体が価値あることなのです。

 昨今は、将来を見据えて行動しない人が、増えてきているような気がします。何となくで生きている…。何になるかも、何をやるかもコレといって決めずに、その場その場の雰囲気に流され、取りあえず手の届く範囲のモノだけを手にして生きている…。そういった人が、増えてきているような気がします。そんな中、『 薬剤師になるんだ! 』と決めて大学に入る行動を起こし、入ってからは薬剤師になるための様々なハードルを一つ一つ越えていく。当たり前のことと言えば、当たり前のことかもしれません。しかし、前述のような昨今の風潮と比すれば、〝称賛に値する行動〟であり、やはり、その行動自体〝価値あるもの〟と言えるのではないでしょうか?少なくとも、私はそう思っています。

 その〝行動の価値〟を〝最大限のモノ〟にしなければなりません。苦労して、歯を食いしばって、時には涙して、薬剤師になるためにと行動してきたのです。その〝行動の価値〟を最大化する。この〝最大化する=最大限のモノにする〟ことこそ、〝薬剤師になる〟ことではないでしょうか?『 薬剤師になるためにと行動してきた 』のですから、『 その行動の価値を最大限のモノにする 』ことこそ、薬剤師になることではないでしょうか?薬剤師になるために、少しでも何かを費やしたのなら…その費やした何かには価値があります。その費やしたモノの価値を、最大化するために努力しなければならない。薬剤師になるために行動してきた、その価値を最大化する…すなわち薬剤師国家試験に合格して、晴れて薬剤師になるという〝最大の価値〟を得るために努力しなければならない。単に『 薬剤師になるために努力しなさい 』と言っているのではないのです。今まで費やしてきた行動…その価値を最大化する。そのために努力する。さすが〝天才の名をほしいままにした天才〟と言われるホーキング博士。とても理論的な考え方だとは思いませんか?

 今まで書いてきたように、〝自らの行動の価値〟これこそが『 試験対策に費やした全て 』なのです。今まで薬剤師になろうと費やしてきた全てのことは、皆、価値あることなのです。それを最大化しようではありませんか!そして、そのために努力するのです。そう考えれば、薬剤師国家試験対策も、ちょっと違った観点から見ることが出来るのではないでしょうか?と同時に、試験対策そのものの捉え方も、チョット違ったものになるのではないでしょうか?何事においても、特に対策というモノにおいては、視点を変えること、たくさんの視点を持つことは重要なことなのです。

 ご存知のように、ホーキング博士は21歳の時、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症。余命2年ほどと医師から宣告されました。普通の人なら、心折れてしまうでしょう。しかし、それから50年以上も、たゆまぬ努力と研究を続けていたのです。単なる〝天才〟ではない。〝努力する天才〟イヤ〝努力するからこその天才〟なのです。娘のルーシーさんは『 父は、うらやましいほどの強固な前進する力があります 』と言っています。『 天才だから… 』で止まるのではなく『 天才であっても前進する 』のです。天才であろうがなかろうが前進する、努力する。自らの行動の価値を最大化するために…。

 ホーキング博士は次のようなことも言っています。

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私が人生で学んだことは、自分が今持っている力を全部使えということです。

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誰もが分かってはいるけれど、誰もが出来ないことを、誰もが分かり易く伝えている…。そして繊細だけれども、ダイレクトに伝わってくる…。やはり、ホーキング博士はスゴイ人なのです。

 

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