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合格の場に身を置くには?

 第103回国家試験の喧騒も、そろそろ収まってきた今日この頃。後は合格発表を待つのみ…といったところでしょうか?そう、ここまで来たからには、もう覚悟を決めて結果を待つのみ。色々な思いの人がいることと思いますが…どんな人も、結果を待つということに関しては同じ状況だと思います。

 昨年度の塾生さん(女性)で、『 まあ合格しているだろう 』という状況の方がいらっしゃいます。本人は一抹の不安を感じてはいるようですが、取りあえず合格ラインはクリアしていますので、『 大丈夫だと思うよ 』と伝えています。私も予備校講師を長く勤めていますが、何点取っていようが…例え合格ラインをクリアしていようが、一抹の不安を拭いきれない方の方が多いのが常。前述の塾生さんも、そんな一人です。まあ、ぶっちゃけた話…こちらも、ダテに長く国家試験対策の講師をしている訳ではありません。ですから、大体は合否が分かる状況にはあるのです。まあ、あくまでも大体ですが…。

 その塾生さん、仮にAさんとしておきましょう。そのAさんに『 何でウチ(薬進塾)に来たの? 』と、以前聞いたことがあります。Aさん曰く『 少人数生だったので…。質問いっぱい出来るかと思ったから。私、ホント出来ないんですよ。基礎的なこと全然分からなくて…。質問いっぱいしなきゃいけないと思うし…。少人数で見てもらわなきゃダメだなと思ったんで… 』とのこと。まあ、ウチにくる塾生さんのほとんどが、こういった意見の方が多いのも事実。Aさんがうちに来るのも納得…と思っていたら、続いてAさんがこんなことを話してくれました。『 あと…友達が多い所だと、絶対遊んじゃうと思うですよ、私。だから、友達のあんまりいない所、自分が一人の所がいいなって… 』。なるほど…確かに、我が薬進塾、人数が多くて騒がしい所でないことは確か(笑)。何と言っても少人数制ですから、自分の友達がたくさんいるという状況にならないことも確か。そんなことを思いつつも、そのAさんに対し『 う~ん、さすがだな… 』と思ったことも事実。

 自分のことを分析するということは、試験対策においてはとても重要なことです。自分の学力は?性格は?タイプは?そういった事を考えて、試験対策に取り組まなければなりません。そういった事も考えずに、試験対策に取り組んだところで…状況に流されて、続かなくなるのは目に見えています。それはそうでしょう。自分のことを分析しないで試験対策を進めるなんていうのは、自分の体力も分かっていないのに、どんな重さかも分からないリュックを背負って登山するのと同じこと。自分自身に無理がかかって、いつかへばってしまうことは必然です。それに比べAさんは…自分の学力の現状や自分のタイプ(質問いっぱいしなきゃいけない等)から、キチンと分析して試験対策を行っていること(まあ、薬進塾に来ることですが…)が伺えると思います。

 そして重要なのは…『 友達が多い所だと、絶対遊んじゃうと思うですよ、私 』といった分析。確かに友達が多い方が安心…というのは分からなくもありません。しかし、自分はそれだと遊んでしまう。友達がいることが、逆にマイナスに作用してしまう…。何気に、そういう場合は多々あります。私も薬剤師国家試験予備校の講師を長く勤めていますが、『 何をしに来ているんだ、この人は… 』と思ってしまうような学生さんを、何人も見てきました。友達同士で仲良く楽しそうにやっているのですが…成績の方も仲良く下位のまま。なのに、楽しそうにワイワイやっている。勉強をしに来ているということなど、すっかりどこかに飛んでしまっている…そんな学生さんを何人も見てきました。もちろん数人で仲良くやって、成績も一緒に向上するといった方もいらっしゃいましたが…そういった方達は、一緒にはいるものの、勉強時は一人ずつ勉強しているといった感じでした。

 友達がプラスに働くこともあれば、マイナスに働いてしまう場合もある。もちろん、それはその人次第です。だからこそ、Aさんは『 私にはマイナスに働いてしまう 』と分析し、一人で試験対策を行っていくということを選んだのだと思います。前述のように、これは、試験対策にとっては、もの凄く重要なこと。昨今は、周りに流されてしまう学生さんが多くいますから、尚更です。Aさんは、自分が流されてしまうタイプだと分析したからこそ、あえて友達とは一線を引いて、一人で試験対策に当たってきた。だからこそ、国家試験で合格出来る点数を掴み取ることが出来た。私は、そう思っています。

 Aさんの場合とは、また違うのですが…。以前いた、ある塾生さんの話。その塾生さんをEさんとしましょう。Eさんが以前、別の予備校に通っていた時のこと。そこで、何人かの学生さん達と仲良くなったそうなのですが…ご飯を食べに行く時も、帰る時もそのグループと一緒…というパターンだったそうです。Eさんが講義後に自習しようとすると…『 ご飯食べに行こう 』と誘われる。自分としては自習したいのだけど…何となく断わり難い雰囲気で…一緒に食事に行ってしまう。そして、何時間もワイワイと話しこんでしまって、その日は勉強が出来ない。Eさんが講義後に自習をしていると…『 帰ろう 』と誘われてしまう。以前『 残って勉強していくから… 』断ったこともあったそうですが…次の日、そのグループとはチョットぎくしゃくした関係に…。また、そうなるのも嫌なので、嫌々ながら勉強を切り上げ一緒に帰ることに…。で、帰りにファーストフード店に立ち寄ろうということになり…また、そこで何時間も時間を過ごすことに…。早い話、『 勉強したいのだけれども、出来ない… 』という状況だったそうです。もちろん、きっぱりと断らない、Eさんが悪いのは確かです。関係がぎくしゃくしようとも、イヤミを言われようとも、例え交際が途絶えようとも、勉強したいのなら勉強する。これは、試験対策にとっては鉄則だからです。ですから、そう出来ないEさんが悪いのは当然の話。しかし…やはり誘う方も誘う方だと思います。自習している人を誘ったり(もちろん、『 ご飯行くけど、どうする? 』位に声をかけるのなら話は別ですが…)、『 残って勉強していくから… 』という人に対し、風当たりを強くする行為は、受験生としては言語道断としか言いようがありません。人の勉強を阻害する行為は、同じ受験生としては、あってはならない行為です。ましてや、自分達も勉強せず(皆でワイワイやっているのですから、当然、その間は勉強していないのはお分かり頂けると思います)に、そういう行為をしているとなると、開いた口がふさがりません。Eさんは、そういうことがあったので、そういうことがない薬進塾に来たとのこと。人に左右されない自分も確かに大切ですが…それが、もし苦手というのなら、Aさんのように、〝そういったことにならないような環境〟に身を置くということも、試験対策にとっては大切なことなのです。

 今回の国家試験を受けた塾生さん(女性)のBさん。合格点をクリアしたとのことで、報告に来てくれたのですが、その時、試験会場でこんなことがあったと話してくれました。Bさんの座席の周りの人、何人かが友人同士(もちろんBさんの友人ではありません)だったようなのですが…休み時間の度に『 全然、ヤマ当たってないよね 』『 こりゃあダメだわ 』『 次は、どこの(予備校の)教室にする? 』等、ワイワイ話していたそうです。うるさいなと思ったそうですが…私からの〝試験前学習指導〟で教わったように、とにかく引っ張られないよう、無視して勉強に集中したいたとのこと(私の学習指導が、活きていたとのことで、嬉しい限りです)。その人たちの行為に対しては、これまた開いた口がふさがらない…といった思い。試験中の休み時間、ましてや周りに勉強している人がいることもお構いなしに、やれヤマが当たった・外れただ、出来た・出来ていないだと話すなど、言語道断も甚だしいこと。ましてや、ダメであること前提で『 次は、どこの(予備校の)教室にする? 』などということを、例え休み時間とは言え、試験中に話すなど非常識にも程があります。周りの人のことを考えれば、そんなことは出来ないはず。さらに…何故、友達同士で『 次、どこに行く? 』と相談し合わなければならないのでしょうか?どこで試験対策を行おうかは、自分一人の問題ではないでしょうか?それを、皆で話して『 どこにする? 』というのは…ましてや試験中…『 呆れてモノも言えない 』というのは、まさにこのこと。私から見る限り、この人達は〝互いに相手の足を引っ張っている状況にある〟と言えるでしょう。どういったお仲間かは存じませんが、試験対策にとっては芳しくない集まりであることは確かです。

 この場合…やはり注目すべき点は『 一人ではなく皆で話していた 』ということでしょう。もし一人だったら…試験中の芳しくない状況において『 なんとかしなきゃ… 』といった危機感が生まれるはずです。よく、『 危機感は、よろしくない 』といった話も耳にしますが…。確かに、行き過ぎた危機感は、よろしくありません。しかし…前述のような事をワイワイ話している危機感の無さは、全く別の話。なあなあで〝皆で仲良く〟とやっているかぎり、いい意味での危機感は生まれません。Bさんの周りにいた人達は、試験の芳しくない状況を友達と話す、ダメだった場合の状況を一緒に考える、そういったことで危機感を紛わせよう、危機感から逃げようとしていたことが伺えます。試験対策において、現実から目をそむけることは、禁忌といってもいいでしょう。この人達は、もしかすると普段から仲間内でワイワイやることによって、現実から目を逸らしていたのではないでしょうか?あくまでも、推測の話ですが…。

 試験対策において、いい方向に進む友人は歓迎です。しかし…しがらみにより思い通りに動けなくなってしまったり、ましてや自分の勉強に障りが出るような悪友は、歓迎できるものではありません。何をしに予備校に来るのか?ましてや、高いお金を払って…。合格するためではないでしょうか?偏(ひとえ)にそう考えた場合…。選ぶ答えは一つしかないのではないでしょうか?友達や偏った情報ではない。自分自身を分析して、自分が勉強していくのにふさわしい環境を選ぶ。これが、合格をつかみ取るための必須条件なのです。友達がどうであろうが、前情報がどうであろうが…自分が納得のいく、そして自分にふさわしいやり方を選ぶ。自分にとってふさわしい場所に身を置く。たとえ一人になろうとも…。それが、国家試験合格を掴み取る一番の手法である。私は、ずっとそう指導しています。

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