イメージ画像

この時期には何をすればいいのか?

 この時期に多くなる相談が「ずっと勉強してきたのに、分からないことばかり!」といった内容。こういう相談を受けても、学習状況が特別悪い学生さんでない限り、私はそんなに困った顔はしません(もちろん本当に困った顔にしてくれる学生さんもいますが)。何故なら「ある程度知識がついてくると『覚えていること』よりも『覚えていないこと』が目につくようになる」からです。分かり易く説明しましょう。今、仮に国家試験内容の80%の知識が付いているとします。これほど知識が付くと〝覚えていない・分からない20%の部分〟にどうしても目が行ってしまうようになる、ということです。実はこれは一概に悪いことでもないのです。何故なら「できあがったところと対比して、できないところを探し出し、完成させていく」ということは、人間の防御本能の一つだからです(そうやって守りを固めて生き抜いてきたわけですから)。ですから、ある程度知識が付いてくると、覚えていないところや、分かっていないところが気になるのは当たり前のことなのです。裏を返せば「覚えていないところや、分かっていないところが気になり始めるのは、ある程度知識が付いてきている証拠」なのです。ですから、これをうまく利用して、学力の不十分な所を補足していくのが有効な勉強法ということになります。

 では、具体的にどうすればいいのかというと…前期の例でいうなら、たとえ20%といえども、分からないことを放っておくことは芳しいことではありませんし、この20%にもしっかりとした対応が必要であることは言うまでもありません。だから、せっかく見つけた〝分からない20%〟の、1つ1つに対処していけばいいのです。大騒ぎせずに、焦らずに…。目の前にある、やらなければならないことを、一つ一つやっていく…これが、今の時期にやらなければいけない、そして最も基本的な勉強方法なのです。覚えていないことがあったら、覚えて下さい。わからないことを見つけたら、調べたり質問したりして理解して下さい。一気にじゃなくていいです。20%の中の目についた一つ一つでいいんです。今、目の前にある一つ一つの課題を片付けていって下さい。これが〝今の時期に行う一番良い勉強方法〟なのです。一つ一つ確実に進むこと、これが合格へと近づく一番よい方法なのです。

 「一つ一つやっていったら、終わらないんじゃないかな」「一つ一つだなんて…終わるかどうか不安です」という方は沢山いると思います。終わらないことが不安…。では、質問しますが、国家試験対策において何が終わりなのですか?どういう状況になったら、国家試験対策終了となるのですか?「そんなの分からないですよ」。そう、それが正解!誰にも分かる訳がないんですよ、だって終わりなんてないんですから!試験対策に「ここまでやったら終わり」なんてものはないのです。国家試験でも大学の入試でも「ここまでやれば絶対合格する」なんてラインを聞いたことありますか?ないでしょう?そんなものあるわけないんです。それこそ後から後から、やらなければならないことなんか、無尽に出てきます。言い換えるならば、「今あなたの分っていない○%」は、その%を限りなく減らすことはできても、決して「ゼロ%になることのない○%」なのです。だからこそ、皆さんがやらなければならないことは「ここまでやれば大丈夫」とか「わからないことは0%」などという偽りの安心感を得ることではなく「より合格に近づくために、分からないことを一つ一つ潰していき、1点でも多く取ること」なのです。そうやって一歩一歩前に進み、1点1点確実に取っていっていくのです。「目の前にある取れるべき1点を取るために、出来る限りの事をする」これが試験対策における基本中の基本であり、そして試験が近くなるにつれて重きを増してくる勉強方法だということを肝に銘じておいて下さい。

 皆さんは薬剤師になることを夢見て薬学の道を選んだことと思います。その夢の実現まで、もう少しのところにいます。ゲーテは言っています。「目標に近づくほど、困難は増大する」と。そう、皆さんは今一番大変な時期なのです。あなただけが、きついのではありません。誰も彼もが例外なく、この時期はきついといいます。しかし、先輩薬剤師たちは、皆、これを乗り切ってきたのです。これを乗り切れば、夢はかないます。後もう少しです。がんばって下さい!

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

ブログ 薬進する日々!!の新着記事

このページの先頭へ