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人に左右されない〝自分は自分〟が大切です。

 学校や企業研修などで国家試験対策のアドバイス等を依頼され、受験生に対して色々とお話をすることがあるのですが、近年チョット気になる事があります。実はその「気になること」、私の教え子にも最近よく感じることなんですが…。それは「自分の意志で行動できる人が少なくなってきている」ということ。もっと単刀直入に言うと「一人で何かをする事が出来ない人が多い」ということです。当人の意見や考え方を聞いているのに、どうもその話の陰に友達や周りの人間の影がチラホラと見え隠れしているんですよね。見え隠れしているだけならまだしも、中には「あなたの意見は?というよりも、あなた自身はどこにいるの?」と問いただしたくなる学生さんもいます。「友達が良いって言ったんで、この本を買いました」(おいおい、あなたが勉強するために買った本じゃなかったのかい?)、「試験勉強は1ヵ月くらいあれば間に合うって聞いたんで…」(その人が間に合っても、あなたはどうか分からんぞ?)、「友達が行くっていうので私も○○予備校に通うことにしました」(フィットネスクラブに通うんじゃないんだから!)…。どうして、自分で考えて物事を判断しないんだろう?って思ってしまいます。自分が使うものは自分が選ぶ、自分の状況に合わせて計画を立てる、自分が見て聞いて調べて選んでいく…っていうことは、当然のことだと思うんですが…。もちろん、他人の意見をある程度参考にすることは大切なことです。でもそれはあくまでも補足的な部分であって、最終的には自分の判断というものが必要になってくると思います。う~ん、どうも今一つその人の意志というものが見えない…自分で判断して行動していくという事が出来ない学生さんが多いような気がするのです。中には「皆と一緒じゃないと勉強できなくて…」なんていう学生さんもいまして「確か私は薬剤師国家試験の予備校講師だよな…保母さんになったつもりはないんだけどな…」なんて、私自身というものを再認識をしなければならなくなるような学生さんもいたりします(笑)。

 私はよく学生さんに「一人になれる強さを持ちなさい」といいます。国家試験は一人で受験します。残念ながら、隣に誰かが座って「この問題はこう…」なんて具合に教えてもらうことは出来ません。試験はもちろんのこと、勉強も基本的に一人で行うものです。一人であろうとも勉強できなければならないのです。「でも皆でやった方が…」という学生さんもいるのですが…。確かに〝グループ学習〟というものはありますが、あれは基本的に皆で1つの目的を遂行するために、協力して何かを学んだり調べたりするものであって、国家試験対策の勉強とはベースが全く異なる勉強方法なのです。もしグループ学習が試験対策に向いているなら、全国各地の受験予備校は、どこも皆グループ学習になっているはずですよね?ご存知のとおり、そんな予備校は一つもありません。どこの受験予備校も、講義から自分で学び自分で勉強して、学力をつけていくスタイルではありませんか?試験対策としては、その勉強スタイルの方が効率良く、確実に学力が身につく方法だからです。もちろん、友達等に分からないことを聞いたり、教えたりすることは良いことです。しかし、それが試験勉強の主流になってしまうことは、望ましいことではありません。本来、試験勉強は自分一人で実行していくべきものだからです。周りの人は全く関係ありません。もちろん友達の○○さんも、先輩の△△さんも関係ありません。何度もいいますが、周りの人の意見を参考にしたり、教えてもらったり、教えてあげたりすることは悪いことではありません。ただし、それはあくまでも補足的なことであり、主流となるのはあなた自身が自分を管理しながら、自分一人で勉強していき、合格を勝ち取ることなのです。そして、それを手助けしてあげるのが、我々講師の仕事というわけです。

 毎年何人かいるのですが、他の学生さんとほとんどコンタクトを取らない学生さんがます。別に無視しているとか・されている訳ではなく、話しかけられれば話し返すし、用事があるときは普通に話をします。しかし、それ以外の時はほとんど一人でいます。休み時間も一人、ご飯を食べるのも一人、自習するのも一人、もちろん質問に来る時も一人。ほとんど一人で行動しています。そういう学生さんは例外なく成績優秀、非常に安定した高い学力を持っている場合が多いのです。私が知る限りでは、全員が合格しています。そりゃあそうでしょうね。そういう学生さんは知っているのですよ、自分が何をしに来ているのかということを。友達を作るためでも、みんなと仲良くなるためでもなく、合格するために勉強しに来ているんだということを。そして、自分が合格するためには「周りは関係ない、自分で学んで、自分の分からないことを質問して、自分の足りない部分を補っていくことが必要」ということを無意識のうちに自覚しているのです。自分をしっかりと見つめるシビアさ、そして周りに振り回されないだけの力強さを持っているのです。「一人でも行動できる強さ」が、間違いなく成績向上の後ろ盾になっているのです。「一人でもやり抜く:自分は自分」という力強さは、試験だけではなく物事を成し遂げるには必ず必要なものなのです。

 早いものでいつしか年も明け、国家試験まであと少しという時期になってきました。気のせいか、年が明けると、寒さもぐっと強まったような感じがします。寒いときには皆で固まっていた方が確かに温かいのですが…勉強は固まらないで出来るようでなければ困ります。「自分で考え、自分で判断して、自分で遂行していく」という、一人で成し遂げる強さを持ってください。それは、皆さんのこれからの人生にも大いに役立つことになりますから。そういう意味では、今がチャンスですよ〝一人になれる強さ〟を身につけるには…。

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