イメージ画像

焦る気持ちも分かりますが…。

 年末になってくると「気ばかり焦って、なかなか集中して覚えることが出来ません」と、相談にくる学生さんが増えてきます。確かに試験も近づいてきて、気が焦る気持ちはわかります。国家試験対策の講師となって早ン十年。毎年毎年、年末が近づくとそういった学生さんが登場します。そして、そういった学生さんに、私は毎年毎年次のようなことを言います。「目の前にある、やるべきことをやりなさい」と。焦る気持ちはわかりますけど、焦っているだけでは何も解決しません。今、目の前にある〝覚えなきゃならないこと〟〝理解しなければならないこと〟を一つ一つ処理していくのです。残念ながら試験対策に一攫千金はありません。一つ一つ積み上げていかなければならないものなのです。それが、試験対策の一番の基本であり、確実な方法でもあるのです。焦ってばかりで、何もしないことは愚かなことです。目の前にあることを一つ一つ処理していってください。

 「問題を解いても、すぐに内容を忘れたりします」という相談も多いのですが…ただ問題を解いているだけでは頭に残りませんよ。何故ならば〝その場限り〟だからです。何故、問題を解いているのですか?理解するため、大事なことをチェックするためですよね?ならば、ただ解いて終わりではなく、そこから「覚えなければならないこと」「チェックしなければならない要点」を探し出し、あえて〝覚える〟という動作を行わなければなりません。「過去問題を解いて終わり」だけの勉強方法では、残念ながら学力はつきません。〝覚える〟ということも、時間をとって、しっかりと行わなければなりません。

 「いい訳かもしれませんが、勉強しようとは思うんですが、なんか他のことをしてしまって…でも、どうしても試験に合格したいんです」という意見もよく聞くのですが…本人も言っているように〝言い訳〟ですね。前述のように、国家試験予備校の講師を長くやってきましたが、それこそ色々な学生さんを見てきました。大きな会社の課長職を辞めて予備校に来た人。病気で普通の食事が取れない人。義眼の人や耳の不自由な人、車椅子の人。母子家庭の一人娘で試験前にお母さんが亡くなられた人。予備校に通っている最中に父親が無職になってしまった人。でも皆さん、それでも勉強して、それでも勉強を続けて合格していきましたよ。何故だと思います?そう、皆、合格したかったからです。免許が欲しかったからです。それだけが、その人達を動かしてきたといっても、決して過言ではないと思います。この人たちに「勉強しようとは思うんですが、なんか他のことをしてしまって…」なんて言ったら、何て言うでしょうね?これも実際にいた学生さんですが…昼休み後の講義はどうしても眠くなる。そこで、その学生さんは眠くなると腕をコンパスで刺していましたよ(ちなみに女の学生さんです)。講義中、その学生さんの腕は血だらけ。ですから、その学生さんの腕は、いつも傷だらけなんですよ。もちろん合格しましたけど。そんな危ないことをやれと言っているのではありませんよ(これは勧められる行為ではありませんから)。本当に合格したいなら、それくらいのことまでやってしまう。少なくとも「勉強しようとは思うんですが、なんか他のことをしてしまって…」なんてことは、あり得ないと言っているのです。

 確かに、試験勉強は大変ですよ。でも「合格して免許をとる」ことを選んだのは誰ですか?おそらく、皆さん「楽なことではない」という認識は、少しはあったと思います。それでも、試験を受けて免許を取ろうと志したのではありませんか?本人のやる気次第で、いくらでも勉強はできるはずです。「時間が無い」という意見も良く聞きますが…フランスのモラリストであったラ・ブリューエールは「時間の使い方の最も下手なものが、まずその短さについて苦情をいう」と言っています。時間は作るものです。もし本当に合格したいなら、時間を見出して、1つでも多くのことを勉強することです。皆そうやって勉強してきているのです。

 逆境や困難もなく、スムーズに物事を進める人などこの世には、ほんの稀にしかいません。皆、何らかの〝行く手を阻むもの〟を背負っているのです。それに屈するかどうかは、その人次第です。「小さくて届かないなら、高く飛ぶ」のです。「歩みが遅ければ、早くから歩み始める」のです。「荷物が重ければ、背負い方を変える」のです。「自分の剣が短くて届かないなら、一歩進んでみる」のです。「受かるためには、この困難をどう乗り切るか」を考えるのです。大丈夫、出来ますから。皆そうやって合格してきたのですから。

 いよいよ今年もあとわずか。国家試験試験勉強も本腰を入れなければならない時期となってきました。これからの期間をいかに過ごすかが、合否の分かれ目になってきす。時間を有効に利用して、勉強に専念してみてください。初めに書いたように、目の前にある〝覚えなきゃいけないこと〟〝理解しなければならないこと〟を一つ一つ処理していく。これが試験対策の一番の基本であり、確実な方法でもあるのです。これも前述にありますが「どうしよう、どうしよう」と焦ってばかりで、何もしないことは愚かなことです。目の前にあることを一つ一つ処理していってください。

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

ブログ 薬進する日々!!の新着記事

このページの先頭へ