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受け止めなければ効力は発揮しない!

 前回のブログは講師の仕事の一つである〝学生さんからの相談対応〟についての内容でした。講師の仕事は、もちろん講義をすることですが、それだけかというと、そうではありませんよ…ということで、学生さんからの相談対応ということについて、云々かんぬんといった内容。ちなみに、講師の仕事は「講義をすることだけ」と思っている人は何気に多いようで…。私は以前勤めていた職場で、新人講師(すなわち講師として入社してきた人たち)の研修を担当していたことがあります。違う職場では、薬学以外の新人講師の研修を依頼されたこともあります。そんな研修の中で、講師の仕事について話していくと、曇り顔になる新人の方が時々いるのです。「どうしたんだろう?」と思い聞いてみると…「講師の仕事って教えるだけじゃないんですか…」と少々悲しげな顔で答えるのです。その人曰く「講師は、講義(とその準備)だけやっていればいいと思いました」。もっと強者(?)になると「講師は、講義(とその準備)だけやっていればいいから、楽な仕事だと思っていたのに…」なんて方もいらっしゃいました(笑)。講義(とその準備)だけでも、それはそれはもちろん大変なんですが、もし講義(とその準備)だけやっていればいいなら、講師の仕事は大分楽にはなるかもしれませんね(笑)。でも講師の仕事は、残念ながらそれだけではないのです。では、他にどんな仕事があるかというと、前回書いた学生さんの相談対応を初めとして、色々な仕事があるのです。ましてや仕事というのは「コレとコレやれば終わり。あとは何もしなくていいや」なんてものじゃあありませんからね。色々な仕事が次から次へと出てくるのです。まあ、これは講師の仕事以外にも言える話ですけど…。

 で、前回は「○○さんがこんなことをしてくるんです」なんて相談に対し「じゃあ『止めて』とか『困っている』って言ってみたら」とアドバイスをする…けれども「エッ!そんなこと言ったら嫌われそう…」という力ない答が返ってくる場合が多い。どうも、そういうことを言ったら嫌われてしまいそうで心配という学生さんが多い。嫌われてしまうことに、異様に恐怖心を持っている学生さんが多い。嫌われてもいいじゃないですか、自分らしくしっかりとしていれば…といったことを書きました。

 もちろん、アドバイスは通り一遍のものではありません。学生さんや時期により、臨機応変に色々なアドバイスをしていきます。前回書いたような〝困ったことをされて、困っている学生さん〟に対してのアドバイスも然りで、「じゃあ『止めて』とか『困っている』って言ってみたら」といったアドバイスの他に、こんなアドバイスをすることもよくあります。「気にしなくていいよ。放っておきなよ」というアドバイス。すると「そんなこと出来ない」と、やはり力ない返答が返ってくることが、これまたよくあります。そこでいつもこう言うのです。「何で?相手がどう出てこようとも、どういう態度で接してこようとも、あなたがそれを気にしなければ、あなたが反応しなければ、その行為はあなたに対して何の作用も及ぼさないんだよ?」と。確かにそういった行為に対して、揺らいでしまうのは致し方ないことでしょう。それを、放っておくことなんかできないから、相談に来ていることも分かります。でも、自分が不愉快になるような、時には傷ついてしまうような行為なんか、わざわざ受け止める必要はないのです。他人が行う行為は、あなたが受け止めることで、初めてあなたに対して効力を発揮するのです。残念ながら〝あなたを困らせる態度をとってくる人〟は、あなたに対して負の効力を発揮させるために、そういった態度で接してきたり、あなたを悩ませる行為をしているのです。はた迷惑な行為ではありますが、悲しいかな、そういう人がいることは事実です。でもそんな人が、あなたを狙って投げてきた球に、わざわざ当たりにいくことはないのです。ヒョイと避けてしまえばいいだけの話なのです。ウ~ッと唸ってこちらを睨んでいる犬に、皆さんわざわざ寄っていきますか?誰もがそんな犬は見過ごすでしょ?それを受け止めて「なんで私を睨むの?私にうなり声をあげるの?」なんて悩む人は、まずいないと思います。第一、そんなこと探して受け止めていったら、きりがないでしょ?「コンビニの店員さんの態度が悪かった?私何かしたの?」とか「車にクラクション鳴らされたけど、私が迷惑かけた?」とか、そんなことやっていったら、たまりませんよ。誰かがあなたに対して、不愉快な行動をしてきたり、そういう態度で接してきているのも、「コンビニの店員さんの態度が悪かった」こととさして変わらないのです。確かに、一時は不愉快になるかもしれません。しかし、いつまでもそれを引っ張ることではないのです。いや、それさえも受け止めさえしなければ「一時は不愉快になる」ことさえもないのです。相手が出してきたナイフの、わざわざ刃の方を持つことはないのですよ。

 どうも、他人から影響を受けてしまわれる学生さんが多いようで。多少は致し方ないとしても、やはり〝国家試験合格を目指して勉強している〟ということを忘れないでいて欲しいですね。「受かるために、何を優先しなければならないのか」をしっかりと考えるべきでしょう。まわりなんか気にしている場合ではありませんよ!「○○さんがどんな態度であろうが関係ない。勉強しなきゃ、覚えなきゃ!」と進んでいかなければならないのです。何度も言いますが、他人が行う行為は、あなたが受け止めることで、初めてあなたに対して効力を発揮するのです。あなたが受け止めなければ〝あなたを悩ませる行為〟は存在しないも同じなのです。〝あなたを困らせる態度をとってくる人〟の空振りとなるのです。あまりに困ったことをされているなら、いっそのこと受け止めずに放っておいてみてはどうですか?意外とスッキリとするものですよ。

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