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嫌われてもいいんですよ!

 講師の仕事の一つに〝学生さんからの相談対応〟というのがあります(我々の仕事は講義だけではないのですよ)。もちろん、勉強以外の相談もよく受けます(勉強の相談も、もっともっと来てほしいんですが:笑)。やはり多い相談は〝人間関係〟。薬進塾は少人数制でやっていますので、そういった人間関係の悩みはほとんど相談されません。まあ、人数が少なければ、皆知れた顔というか、良いも悪いもひっくるめての付き合いになりますから、あまり人間的摩擦は生じることがないようです。私が以前勤めていた職場は、学生さんの数が多かったので、それに伴ってか人間的摩擦も多かったようで、皆さんなかなか人間関係に悩んでおられていたようです。こっちとしては「そんなことより勉強に専念してちょうだい!」と言いたいところですが、まあそれぞれ色々な事情があるのでしょう。ましてや限られた空間の中、大人数で、おまけに長い期間過ごす訳ですからね。人間関係の摩擦が出てくるのは至極当然のこと。そんな相談対応も仕事の一環ですから、こちらは全てを受け止めてアドバイスしていたのですが…。ただ一つだけ気になることがあったのです。それは「嫌われないようにしよう」という人が多いということ。もっとズバリ言わせてもらうなら〝嫌われないようにと無理をする人〟が多すぎるということ。

 「○○さんがこんなことをしてくるんです」とか「○○さん、私に対していつもこういう態度なんです」なんて相談を、よく受けていたのですが…こちらも相談を受けた以上は、解決の方向へと導いてあげなければいけませんから、当然その対処法をアドバイスすることに。で「じゃあ『止めて』とか『困っている』って言ってみたら」とアドバイスするんですが…「エッ!そんなこと言ったら嫌われそう…」という力ない答が返ってくることがしばしば…。別に「お前なんか嫌いだ!って言え」といってる訳じゃないんですよ(笑)。「(勉強に支障を生じるから)それは困る」とか「(迷惑だから)止めてほしい」という自己表示をしろというか、自分の意見を伝えたらと言っているのです。ましてや「どうしましょう?」と悩み相談に来ている訳で、その解決法としてアドバイスしているんですけど、結局は「そんなこと言ったら嫌われる」と言ってうつむいてしまうばかりなのです…。中には、そういった威圧的言動を浴びせてくる人に対して、相手にしなきゃあいいものを、面と向かって罵声を受けてあげている(?)人もいるみたいで…。まあ世の中には、反論してこない相手と知ったうえで、威圧的言動を浴びせてくる人間がいるのは確かですけどね。そんなチョット困った人たちに対しても、嫌われないがために、あえて相手になってあげて、相手の攻撃を受けてあげている人を見ると、人の良さにも程があるなぁ…とつくづく感じてしまうのです。 

 別に〝自分に対して困った行動をする相手〟から嫌われても構わないと思うんですけどね。イヤイヤ、嫌われれば寄ってこなくていいと、せいせいした気分になれると思うのですが…。もっと嫌われると、もっとヒドイことをされると怖がっているんでしょうかね?でも、そんな困った人たちにとっては〝チョット嫌い〟も〝すごく嫌い〟も同じもんだと思いますよ。チョット嫌いであっても、すごく嫌いであっても、結局は威圧的言動を浴びせてくるんですから。嫌いさの度合いで、いやがらせを調整するなんていう器用なまねはしないと思いますよ(笑)。残念ながら世の中には、おとなしくしている相手に対しここぞとばかりに威圧的言動を浴びせてくる人間や、陰で人を罵り嘲笑するような人間がいるのです。そんなチョット困った人たちにわざわざ付き合ってあげる必要はないと思いますよ。

 もちろん、そんなチョット困った人たちじゃない、良識ある人間から嫌われてしまうこともあります。残念なことに人間同士の付き合いの中では、人から嫌われてしまうということもあるのです。それが人と人とのコミュニケーションというものなのです。それで嫌われてしまっても、それは仕方のないことではありませんか?いや、もっとズバッと言いましょう!別に嫌われたから何だというんですか?嫌われたら嫌われたで別にいいじゃありませんか?別に一生その人のそばで一緒に生きていくわけでもないんですから。嫌われないよう嫌われないようにしている人を見ると、見ているこっちが居たたまれなくなります。自分を抑えて、無理して無理して…。そんなことをしているうちに、倒れてしまう人にもしばしばお目にかかります。嫌われてもいいんですよ!嫌われないよう嫌われないようとしている人より、自分の意見や考え方を通して、嫌われている人の方がよっぽど素晴らしい人だと思います。前述のようなチョット困った人たちに取り行って、あっちの困った人に良い顔、こっちの困った人に良い顔とやっている人も良く見かけますが、そんなコマネズミのような人よりも、嫌われようが媚らない生き方をしている人の方が、よっぽど大らかな人間だと思いますよ(まあ、このコマネズミさんの行動も、嫌われないがためのものなんでしょうけど…)。あなたがどんなに嫌われないようにと頑張ったところで、誰かからは嫌われてしまうのが悲しい現実なのです。でも、しょうがないことなんですよ、そんなことは!まさか、世界中の人間から好かれようと思っていませんよね?お分かりかとは思いますが、そんなことは不可能です。そういうのを〝狂気の沙汰〟と言うんですよ。

 私の知人(Dさんとします)に「俺はこう思うから、こう言ってるし、こうしているんだ。嫌われようが関係ないよ。良いんじゃないの嫌わせておけば」という生き方の人がいます。何にも臆せず、豪快な生き方ですよ。貫禄というか何ていうか、常に威風堂々としています。ものすごい存在感があるというか〝生命〟をずっしりと感じますし、付き合っていると「魅力ある、すごい人だな」と実感します。確かに、Dさんを煙たく思っている人も沢山います。敵もたくさんいますよ。でも、Dさんのことを好きだという人も沢山います(私もそんな人間の一人です)。「Dさんのことを好きな人と嫌いな人、どっちが多いのか?」は分かりません。でも、そんなことはどうでも良いんです。Dさんのことを魅力的と考えて、近寄って来る人がいることは確かなんですから…。〝嫌われないよう嫌われないよう取り繕って成り立つ人間関係〟よりも、Dさんのように〝嫌われようとも自分の意思で生きて、例え人数は少なかろうとも、その魅力で成り立つ人間関係〟の方が、比べ物にならない位、素敵なものだと思いますよ。

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