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転んだ人を笑うな。彼らは歩こうとしたのだ。

 米倉誠一郎さんのお言葉。米倉さんは、一橋大学教授、ハーバード大学歴史学博士等、輝かしい肩書を持つ日本の経営学者です。日本の元気を増幅させることを目的とした『 日本元気塾 』の塾長を務めるなど、八面六臂のご活躍をされている多才でお熱いお方です。

 私は我武者羅(がむしゃら)になる人が好きです。我武者羅とは『 後先を考えないで強引に事をなすこと。また、そのさま(デジタル大辞泉より) 』という意味。後先考えずに強引に動くということで、本来はあまりいい意味に用いられないのですが…。でも人というのは、時には我武者羅になることも必要だと思います。イヤ、我武者羅にならざるを得ない場合が往々にしてあるものなのです。どうしていいのか分からない。何のいい方法も見当たらない。でも、何とかしなければならない。現状を打開しなければならない。そういう時、人は我武者羅になるのだと思います。

 昨今、我武者羅になる人が少なくなったと思います。どこか冷めている。一生懸命になることを蔑む。頑張るということをバカにしている。そういう人が増えてきていると思います。『 遮二無二 』といった言葉も私は好きです。この言葉も『 ほかの事を考えないで、ただひたすらに(デジタル大辞泉より) 』と、一見、余りよくない意味のように見受けられますが…我武者羅のように、何とか現状を打破しなければと、もがいていることを表している言葉だと思います。もがくことは恥ずかしいことでしょうか?這いずり回ることは恥ずかしいことでしょうか?誰だって、すんなり事は運びたいはずです。我武者羅にならずとも現状を好転させる。遮二無二ならずとも欲しいものが手に入る。そうなることが一番いいと誰もが思い、それを望んでいるはずです。しかし、往々にして事を運ぶには、オイソレと簡単にはいかないことが多いのが現実です。

 問題はそこからです。現状を打破するためには、行動しなければなりません。行動がすんなりといかない場合は、もがかなければなりません。我武者羅に、遮二無二努めなければなりません。しかし前述のように、昨今はそれを恥ずかしいことと蔑む傾向にあります。格好悪いこととせせら笑う傾向にあります。だから、必死にならない。我武者羅に、遮二無二なるのは格好悪いことだからと、現状を打破しようとしない…。

 以前『 個の力 』というブログの中で、福沢諭吉氏の次のような言葉を書かせていただきました。

 

独立の気概なき者は必ず人に依存す。〔 抜粋

 

 私は、この言葉を『 一人でやっていく意志が無い者・一人困難に立ち向かう気性が無い者は、必ず人に頼るだけの無責任な人間になってしまう 』と解釈させていただきました。この言葉通り、自ら現状を打破しない者(出来ない者)は、人に依存する人間となります。つまり、自分では何もせずに、人にやらせよう、人にやってもらおうという人間になってしまうということです。確かに私が知る限り、必死になっている人、我武者羅になっている人、遮二無二行動している人を嘲笑する人は、自分では何もやらない人が多いようです。上から目線で知ったような口を叩いたり、不平不満ばかり言っていたり…そんな、怠け者ばかりのような気がします。まあ、怠け者でしょうね…自分では何もしないんですから。必死になったり、我武者羅になったり、遮二無二になるような恥ずかしい、格好悪いことは自ら行わず他人にやらせて、自分は美味しいどころだけ持っていこうとしているんですから。これを怠け者と言わずして、何が怠け者でしょう?

 どうにかしようと、もがくことは格好悪いことでしょうか?我武者羅になったり、遮二無二になることは、格好悪いことでしょうか?私は、そうは思いません。上を目指すからこそ、我武者羅にもがくのです。現状から抜け出したいがために、遮二無二なって這いずり回るのです。何かを得ようとするためには、現状から抜け出そうとするためには、なりふり構わず行動することが必要なのです。格好いいこと、きれいなことなど言っていられないのです(悪いことをしろと言っているわけではありません)。何とかして打破したい…それだけが、目的なのですから。格好なんか二の次…それこそが、本当に現状を打破してきた人の言葉だと思いますし、本質だと思います。

 タイトルの言葉。転んだ人を笑う人はたくさんいます。そこから立ち上がろうとしている人を見て、さらに笑う人もいます。しかし、米倉誠一郎さんは言っています。彼らは歩こうとしたのだと…。だから、誰も彼を笑うことはできないのだと…。転んだ人を笑う人は、自ら歩こうとはしません。転んで笑われるのが嫌だからです。立ち上がることが、格好悪いと思っているからです。しかし、歩かない人は何も変わりません。何の進歩もなければ、成長することもありません。いつまでも、誰かがやってくれるおこぼれを頂戴しながら、不平不満を口から吐き、必死になっている人を嘲笑っているだけです。およそ、人としてかなり下等な人間と言わざるを得ないと思うのですが…まあ、本人がそれを望んでいるのですから、致し方ないのでしょうが…。

 6月1日から、〝薬進塾 第100回薬剤師国家試験対策 一年制コース 〟が始まります。定員の半数以上を占める一年制コースの塾生さんたち。これから、彼らはまた歩くために立ち上がらなければなりません。そして、歩いていかなければなりません。我武者羅にもがくこともあるでしょう。現状から抜け出したいがために、遮二無二なって這いずり回ることもあるでしょう。しかし、それを格好の悪いことなどと思って欲しくはありません。格好なんか二の次。何としてでも合格したい。イヤ、合格をつかみ取る!その思い忘れず、切磋琢磨して合格をつかみ取ってもらいたい。そう、願っている次第です。

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