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国試受験生は遊んではいけないのか?

 現6年生であろうが既卒者であろうが、97回薬剤師国家試験すなわち今度の国家試験を受験する人は、皆〝受験生〟という立場になります。もちろん、現6年生の方は卒業が決まらなければ、国家試験を受験することはできませんが、現時点では受験生と言えると思います。私は学生さんに良く言います。「みんな、受験生なんだぞ!それも国家試験の!」と。どうも、それを忘れている方が多いような…。確かに日本国語大辞典には、受験生とは「試験を受ける学生、生徒。特に入学試験を受ける学生、生徒」とありますから、現時点で大学やら予備校の学生さんではない方は、辞典的にはチョット〝受験生〟に当てはまらないかもしれませんが、私からすればそういう方も「国家試験を受験する立派な受験生」なのです。

 やはり受験生、試験を受けるのだから、当然勉強しなければなりません。勉強しない受験生などというものは、受験生とは呼べないと思っています。たとえどんなに成績がよかろうとも、試験勉強をするのが本来の受験生のあるべき姿だと思っています。長年講師をやっていると「出来るから」などといって勉強をしないで、国家試験で痛い目を見た人をたくさん知っています。では、受験生は勉強だけやっていればいいのでしょうか?昔、少しでも良い進路を得るため、とにかく学歴を身につけようとする風潮が日本に広まりました。その結果、大学受験競争が活発になった時代がありました。過熱した進学競争を〝受験戦争〟などと呼んだりもしました。その時の試験対策のあり方は「とにかく1秒でも良いから勉強すること」。睡眠時間を削っても、食事時間を削っても、もちろん遊ぶ時間は全て削って、勉強に注ぐことが重要とされていたのです。もちろん、健全な状況とは言えず、色々な社会問題が起こることとなったのですが…。

 まあ、すべてを犠牲にしてまで勉強に打ち込むことによる諸問題はさておき…本当に受験生は遊んではいけないのでしょうか?私は学生さんに「勉強しなさい」とは言いますが「遊んではいけません」とは一言も言ったことはありません。どっちかというと「遊んでもいいよ」とよく言います(もちろん時期にもよりますが…)。「エッ!?遊んでもいいんですか?」と思った人。良いんですよ、遊んでも。ただ「やることをやったなら」です。すなわち「勉強さえしっかりやっていれば、遊んでも構わないですよ」ということです。

 以前、ある先生から聞いた話なのですが…防衛医科大学校の学生さん達は思いっきり遊ぶそうです。やれレジャーやら飲み会やらで、良く遊ぶそうです。そして勉強もしっかりとするそうです。ご存じの方も多いと思いますが、防衛医科大学校の大学別の医師国家試験合格率順位は常に上位で、合格率100%のことも度々あります。もちろん、高合格率の理由には色々な要因があると思います。しかし、その要因の中には、この〝思いっきり遊ぶこと〟も含まれていると思います。メリハリというやつですね。勉強ばかりやっていたら頭が煮詰まってしまいますから…。時には頭を開放することも非常に重要なのです。「これだけ勉強したんだから、思いっきり遊ぶか!」なんていう、自分に対するご褒美というのもあると思いますよ。「遊びたいけど、それはこの勉強が終わってからだ」としっかり決めて取り組めば、「勉強したくないなぁ、遊びたいなぁ」なんて中途半端な状況の勉強にはなりませんから、集中もしやすいでしょうね。

 勉強をズーッとやっているよりも、やはり適度に遊んだほうが勉強の効率は良くなると思いますよ。これは色々な有識者の方もおっしゃっていますから。私自身も、試験勉強の時は所々に〝遊び〟を入れましたね。勉強していて大変な時は「これをやってしまえば、楽しめる」なんて自分を励ましながらやったものです。せっかくの夏なんですから、思いっきり遊んだほうが良いと思いますよ、たとえ受験生であっても。そのかわり、勉強もしっかりやらなければいけません。どっちに偏っても、あまり良い状況とはいえないのです。大学や予備校の先生方が「勉強さえしていれば、遊んでもいいよ」とあまり言わないのは、ほとんどの学生さんが「遊びの方ばかりを優先して、勉強をやらなくなってしまう」からなのです。どうも「勉強さえしていれば、遊んでもいいよ」と聞くと「なんだ遊んでいいのか」と前半部分(「勉強さえしていれば」)を省略してしまう場合が多いのです。だから「勉強しない危険性があるから、言うのはよしておこう」となってしまうのです。

 何度も言いますが「遊ぶこと」は悪いことではありません。「勉強もせずに遊ぶこと」が悪いことなのです。食事と一緒で、色々なモノをまんべんなく採ることが重要なのです。だから、思いっきり遊んで下さい!そのかわり思いっきり勉強して下さい。メリハリをつけることは、何を行うにしても重要なことなのです。私は毎年夏季休暇前に、学生さん達に〝メリハリのついた夏季学習計画〟を個人指導しています(冬季休暇前にも行いますよ)。もちろんその計画は「勉強一色」だけのものではありません。「勉強もして、遊びもする」これが、夏休み中の一番いい試験対策だと、私は思っています。

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