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見た目とは違って…おいそれとは出来るわけじゃないんですよね。

 以前、こんな4コマ漫画を見たことがあります。

 

子供が床屋で髪を切ってもらっている。お父さんが、床屋さんの腕を褒めながら、散髪の様子をビデオカメラで撮っている。「いい腕をしている」「ココまで来ると神業だ」「素晴らしい!」と誉めながら、色々な角度からその様子を撮影している。しかし、何故か誉められている床屋さんは冷めた顔。更に誉めまくって撮影を続けるお父さんに一言。「ビデオに撮って、ソレを見ながら(散髪)して、散髪代浮かそうとしも無理ですよ。そんな簡単に出来るもんじゃないんだから」。

 

そのお父さん、散髪している所を撮影して、その通りやれば散髪出来るだろうとふんだのでしょう。で、散髪代を浮かそうと…。4コマ漫画としては傑作だと思います。

 見た目には簡単そうに見えても、実はオイソレとは出来ない事が世の中には沢山…いや「沢山ある」ではなく「全ての事がそうである」といっても過言ではないでしょう。テレビなんかで〝○○のプロ〟なんていう人がいとも簡単にやっているのを見て、「あれくらいできそうだけどな…」なんて思ったことがある人は多いはず。もちろん、思ってはみたものの、出来るはずがないことはご承知の通り。中には好奇心の旺盛な方がいらっしゃって、チョット試してみたりもするのですが…やはり出来ないのは言わずもがな。皆さん、お分かりのように「見た目には簡単に見えても、そう簡単には出来るものではない」ということです。

 ところが、どうもソレが分かっていない人種もいるようで。「(やっている人が簡単そうにやっているから)アレくらい簡単に出来るんだろう」と思ってしまう人は結構いるようです。あと何気に多いのが「同じような作業だから、コレができるんだからアレもすぐにできるだろう」なんて考えたりする人。分かりやすく言うなら「よくボールを蹴って遊んでいたから、サッカーも出来るだろう」なんていう感じ。確かにサッカーは、ボールを蹴ることがメインの競技です。だからといって「ボールを蹴って遊んでいた=サッカーができる」は見当違いも甚だしい話。ちょこっと何かに手をつけたことがあったにしても、では、それを極めたモノを習得したのかというと、それは全く別の話。物事一つ習得するのに、どれだけの時間と手間隙が費やされていることか…。そうやって、技術というものは身についていくものである、ということも皆さんご存じのことと思います。恐らく、すぐに「あれくらい出来るだろう」なんて言う人は「時間と手間隙を費やして技術を身に付けた」ことが無い人なのでしょう。「時間と手間隙を費やさずに技術を身に付けた人なんですか?」イヤイヤ「時間と手間隙を費やしたことが無いから、技術なんて身に付いていない人」なんですよ。ご本人は、身についた気になっているんでしょうが…。

 職人と呼ばれる方の技術は、それはそれは目を見張るものばかりです。一見、簡単にやっているように見えるのですが、素人がやってみると…前述のように、てんでダメというパターンはお約束。「時間と手間隙を費やして身に付けた技術」ですから、素人がオイソレとできるようなものでないことは、言うまでもありません。さらに職人さん達は、例え同じような内容の仕事を行っていても、しっかりと線引きして自らの技術を捉えていることも事実です。同じような作業だから、極めた自分も「それは簡単にできる」などと言ったことは口にしません。例えば木彫り職人が「木彫りが出来るから、石の彫刻も出来ますよ。同じ彫刻なんだから」なんてバカなことは言いませんよね?プロであるからこそ「同じ技術に見えるけど、全く異なること。そして、それは時間と手間隙費やして、初めて身に付くもの」と認識しているのでしょう。だからこそ、「アレも出来るからコレもできる」「少しやったことがあるから、できる」なんていう軽はずみなことは言わないのだと思います。

 そんな認識のカケラも無い〝分かっていない人〟。彼らにとっては、物事全てが簡単に捉えられるんでしょうね。「アレも出来るからコレもできる」」「似たようなことをやったことがあるから、できる」「あれくらい、私だってできる」なんて具合に。まあ、おめでたい人と言えば、おめでたい人なんでしょうが…。そのうちビデオカメラ片手に、散髪している様子なんか撮り始めるんじゃないでしょうかね(笑)。そうなったら、例えおめでたい人であっても、周りは笑うに笑えない状況になってしまうと思うんですが…。

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