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ルールは守らないのに、自分のルールにはうるさい人がいる。

2023/01/29

 私は、始めの学習指導の時に塾生さんに『 ルールが守れない人は、学力がつかないし、成績も上がらない 』と言っている。もっと手厳しく『 ルールが守れない人は、国家試験で残念な結果になる場合がほとんど 』と言う場合もある。手厳しいようだが、事実なのだから仕方がない。一見、ルールと国家試験対策は何の関係もないように思えるのだが…ところがどっこい、立派に関係しているのである。

 昨今はルールを守れない学生さんが多い。ルール…いわゆる約束事とか決まり事である。それが守れない、それを守らない学生さんが多い。ルールには意味がある。よく言われていることだが…スポーツにはルールがある。ルールが無かったらどうなるであろうか?スポーツとして成り立たなくなる。つまり、ルールがあってこそのスポーツであり、それが無ければスポーツというモノ自身がなくなってしまうということ。ある意味〝スポーツの根幹〟ともいえよう。そう、ルールというモノは〝物事の存在の根幹〟であると言ってもいいのだ。

 日常生活にもルールはある。赤信号では進んではいけない。これもルールの一つ。このルールが無ければ、日常生活の根幹が揺らぐ…すなわち、日常生活というものが危ういものとなってしまうことになる。法律というものが、ルールの一つであることは言うまでもない。

 法律とまではいかなくとも、その場所のルールというモノ、例えば学校内でのルールとか、職場でのルールというモノもある。プライベートな部分でのルールというのもある。人と人との約束。これなんかも、立派にルールの一つである。ルールには意味がある。そして、〝物事の存在の根幹〟である。そのルールを守らなければ、職場としての存在が揺らいだり、人間関係の存在が揺らいでしまうことになる。そうなれば、職場は職場ではなくなってしまう(各々がそれぞれ好き勝手なことをやっていれば、職場としての機能が失われるのは当然である)し、人間関係は破断することになる。早い話、誰かが迷惑を被ることになるということ。

 しかし…前述したように、ルールを守らない学生さんが増えている。ルールどうのこうのの前に、まず自分の都合を持ち出す。こういった学生さんが圧倒的に多い。ルールを守らないので注意をすると…『 でも私は… 』『 私は○○だと思うんで… 』『 あの時、私は… 』と口にする。前述させていただいたように、ルールには意味がある。そしてそのルールを守らなければ、誰かが迷惑を被ることになるのである。どうも、ルールを守らない学生さんというのは、そこの所、つまり、誰かに迷惑がかかることを考えていないようである。誰かの迷惑を考える前に、まず〝自分というもの〟が出てくる。だから『 私は… 』という言葉が口から出てくるのである。

 学生さんが口にする『 でも私は… 』『 私は○○だと思うんで… 』『 あの時、私は… 』といった言葉の後には、自分の考え方や都合が出てくる。『 自分はこうである。だから、(ルールを守らない)こういう行動をした 』とか『 私はこう考えていて、これが正しいと思っている。だから、(ルールを守らない)こういう行動をした 』『 あの時は私の都合が悪かったので(ルールを守らなかった)… 』と…。言い訳と言えばいい訳なのだが…そこには人に迷惑をかけた、またはかけるであろうということが微塵も感じられない。すべて自分都合である。

 言い訳を口にしている本人は、感じていないようであるが…実は、そこにはルールがある。自分都合のルール。つまり『 自分だけのルール 』である。『 私はこう考える。だからこうしなければならない 』だとか『 私はこのように思っている。だからこう行動する 』といった、自分だけのルール。ある意味、〝当人の存在の根幹〟であると言えよう。だからこそ、その人だけの〝マイルール〟なのだ。そして…人やその場でのルールは守らないのが、マイルールはしっかりと守っている。

 我々講師陣は、試験対策において色々と学生さんに指導をする。『 ○○するように 』とか『 □□はやっておくように 』と、試験対策を進めていく上で重要なことを指導している。講義内でも、各科目の講師がそれぞれの科目の重要な部分に触れ、『 やっておくように・覚えておくように 』と伝えている。しかし…マイルールに捕らわれている人間は、その通りにやらない場合が多い。せっかくこちらが色々と指導したり、各講師が科目のポイントと攻略を言っているのに、その通りにやらないのである。『 何故? 』と聞くと…『 私は○○というやり方でやっているんで 』『 私は□□というやり方の方がいいと聞いたんで、そちらをやっています 』『 このやり方は私に合わないんで… 』といった具合。つまり〝自分のやり方〟というマイルールに従っているということ。

 こちらは試験対策におけるプロである。どんなに試験対策の勉強をしたからといって、学生さんは試験対策においては、ど素人と言ってもいい。そのど素人がプロのやり方に関して、合う・合わないの言うことは、果たしていかがなものであろうか?実際、こういった学生さんは学力がつかないし、成績が上がらない場合がほとんどである。ルールを守らない学生さんは、マイルールを優先している。そして、そのマイルール優先は試験対策においても、優先されることになる。ど素人のルールであるからして、当然、学力などつくはずもないし、成績など上がるはずもない。

 昨今はマイルール優先で、自分の都合ばかり持ち出してくる学生さんが多い。いっぱしのことは言っているようだが、単なる我がままや自分勝手な言動でしかない。そう、聞こえよくマイルールといってはいるが、単なる我がままや自分勝手なのである。こんなことでは、真っ当な試験対策などできるはずもない。

 さらに残念なことに…あまり書きたくはないのだが、ルールを守れない親御さんも少なくはない。『 あんた、いい大人でしょうが。常識というモノを… 』と、つい口に出てしまいそうになる場合もよくあることである。そして『 親がこれじゃなぁ… 』と思ってしまうこともしばしばある。親御さんであろうが、学生さんであろうが…『 あなたにはあなたのルールがあるのでしょうが、世の中には、社会にはそれ相応のルールというモノがあるのですよ。それを守れないということは、世の中や社会から、はじかれるということになるんですよ。わかっていますか? 』と、つい口に出したくなってしまうのだが…いまだ、そこまで口にしたことは無い。まあ、わざわざ私が口にする必要もないと思っている。マイルール優先の毒に当たって一番苦しむのは、周りの人間ではなく、それを振りかざしている本人なのだから…。

 

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