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何かしてくる人間には…。

2022/09/07

 仕事がら、学生さんからの相談は毎日のように受ける。講師の仕事は、もちろん講義をすることだが、それだけかというと、そうではない。イヤ、もしかすると講義よりも学生さんの相談対応の方が、講義よりも多いのかもしれない。

 講師の仕事は『 講義をすることだけ 』と思っている人は何気に多いようだ。私は以前勤めていた職場で、新人講師(すなわち講師として入社してきた人たち)の研修を担当していたことがある。違う職場では、薬学以外の新人講師の研修を依頼されたこともある。そんな研修の中で、講師の仕事について話していくと…何気に曇り顔になる新人の方がいたりする。『 どうしたんだろう? 』と思い聞いてみると…『 講師の仕事って教えるだけじゃないんですか… 』と、少々不安げな顔で答えたりする。その新人曰く『 講師は、講義(とその準備)だけやっていればいいと思っていたんですが… 』とのこと。ん~、講師というのは講義だけやっていればいいと思われているのだなあ…。もっと強者(?)になると『 講師は、講義(とその準備)だけやっていればいいから、楽な仕事だと思っていたのに… 』という具合に、本音を漏らしてしまう人も…(笑)。講義(とその準備)だけでも大変な仕事であることは間違いないのだが、もし講義(とその準備)だけやっていればいいなら、講師の仕事は大分楽なものになるだろう。しかし、残念ながら講師の仕事はそれだけではない。学生さんの相談対応を初めとして、色々な仕事が山のようにあったりする。大体どんな職業においても、仕事というのは『 コレとコレやれば終わり。あとは何もしなくていいや 』なんていうものではない。色々な仕事が次から次へと出てくるものである。

 学生さんの相談で、何気に多いのが学生さん同士のトラブル。薬進塾は少人数制であるが故、学生さん同士のトラブルは、ほとんどと言っていいほどない。しかし、以前在籍していた予備校は学生さんの数が多く、学生さん同士のトラブルは、日常茶飯事のことであった。『 ○○さんがこんなことをしてくるんです 』なんていう、〝嫌がらせ〟の相談を受けることなど、これまた日常茶飯事。こちらも慣れているので、一番いい対処法を教えることに。こういった場合は、はっきりと意思表示するのが一番である。そこで『 じゃあ「 止めて 」とか「 困っている 」って言ってみたら 』とアドバイスをするのだが…すると『 エッ!そんなこと言ったら嫌われちゃうから… 』という力ない答が返ってくる場合が多い。ハッキリ意思表示したら嫌われてしまう…そう思っている学生さんは少なくない。困っているのだったら、ハッキリ言えばいいのにと思ってしまうのだが…。第一、そんな迷惑な奴からなら、嫌われてもたいしたことなかろうにと思っうのだが…どうやらそうではないらしい。嫌われてしまうことに、異様に恐怖心を持っている。そんな感じがする。しかし、人間嫌われてしまうこともある。それはそれで致し方ないのではないか?ましてや薬剤師国家試験合格を目指していて、その支障となる〝嫌がらせ〟が困るから、何らかの言動を起こしたわけである。その言動の結果嫌われたとしても、それはそれで仕方がないのではないだろうか?

 もちろん、アドバイスというものは通り一遍のものではない。学生さんや時期により、臨機応変に色々なアドバイスをしていくことになる。前述したような〝困ったことをされて、困っている学生さん〟に対してのアドバイスも然りで、『 じゃあ「 止めて 」とか「 困っている 」って言ってみたら 』といったアドバイスも、判で押したように誰にでも同じことを言っているのではない。状況や学生さんによっては、『 気にしなくていいよ。放っておきなよ 』というアドバイスをすることもよくある。すると…『 そんなこと出来ない 』と、やはり力ない返答が返ってくることが…。そして、『 何で?相手がどう出てこようとも、どういう態度で接してこようとも、あなたがそれを気にしなければ、あなたが反応しなければ、その行為はあなたに対して何の作用も及ぼさないんだよ? 』とアドバイスすることになる。

 確かに〝嫌がらせ〟に対して、揺らいでしまうのは致し方ないこと。それを、放っておくことなんかできないから、相談に来ていることも十分分かる。しかし、自分が不愉快になるような、時には傷ついてしまうような行為なんか、わざわざ受け止める必要はない。他人が行う行為は、その人が受け止めることで、初めてその人に対して効力を発揮するものである。残念ながら〝あなたを困らせる態度をとってくる人〟は、あなたに対して負の効力を発揮させるために、そういった態度で接してきたり、あなたを悩ませる行為をしてくるのである。はた迷惑な行為ではあるが、悲しいかな、そういう人間が存在することは確かである。でもそんな人が、あなたを狙って投げてきた球に、わざわざ当たりにいくことはない。ヒョイと避けてしまえばいいだけの話。ウ~ッと唸ってこちらを睨んでいる犬に、わざわざ寄っていくような、まねをするだろうか?誰もがそんな犬は見過ごすだろう。それを受け止めて『 なんで私を睨むの?私にうなり声をあげるの? 』なんて悩む人間は、まずいないだろう。第一、日常生活においてそんなこと探して受け止めていったら、きりがない。『 コンビニの店員さんの態度が悪かった?私何かしたの? 』とか『 車にクラクション鳴らされたけど、私が迷惑かけた? 』とか、そんな具合でいたら日常生活自体が成り立たないだろう。誰かがあなたに対して、不愉快な行動をしてきたり、そういう態度で接してきていることも、『 コンビニの店員さんの態度が悪かった 』ことも、さして変わらないことである。確かに、一時的には不愉快になるかもしれない。しかし、いつまでもそれを引っ張ることではない。いや、受け止めさえしなければ『 一時は不愉快になる 』ことさえもない。車のクラクションを、普段聞き逃しているのと同じである。一回一回聞き耳立てて反応していれば、きりがないことである。

 どうも、他人から影響を受けてしまう学生さんは多いようである。多少は致し方ないとしても、やはり〝国家試験合格を目指して勉強している〟ということを忘れないでいて欲しい。『 受かるために、何を優先しなければならないのか 』を、まずはしっかりと考えるべきだろう。まわりにどんな人間がいようが、気にしている場合ではない。『 ○○さんがどんな態度であろうが関係ない。勉強しなきゃ、覚えなきゃ! 』と進んでいかなければならない。何度も言うが、他人が行う行為は、その人が受け止めることで、初めてその人に対して効力を発揮する。その人が受け止めなければ〝その人を悩ませる行為〟は存在しないも同じである。〝困らせる態度をとってくる人〟の空振りとなるだけである。もし、現在、困ったことをされている人がいるのなら…いっそのこと受け止めずに放っておいてみては、いかがだろうか?それが一番の対応だと思う。別にそんな人間から嫌われようがいいではないか。逆にそういった人間から嫌われてみると…意外とスッキリとするものである。やってみて損はないと思う。

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