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出来ない所だけを勉強することは…。

 先日、我が薬進塾で模擬試験を行いました。皆さん奮闘しつつも、試験終了後(試験中も?)は、かなりお疲れのようでした。学生さん達に試験に対して色々と聞いてみますと…「○○がイマイチでした」とか「□□が難しすぎます」とか、その評価も色々。まあ、これからが国家試験対策も何かとヒートアップする時期。その自己評価を上手く利用して、国家試験対策に〝活〟を入れてもらいたいものです(笑)。

 ここでチョット気をつけてもらいたいことを一言。模擬試験の学習指導等で呼ばれた時も、私がよく話すことなんですが…。模擬試験等で成績の芳しくない所があると、往々にして学生さんはその所だけを勉強しようとする傾向があります。実は、今回ウチの学生さんにもそういう人が目立ったのですが…。「えっ?出来なかった所を勉強することはいけないんですか?」と思った人もいるでしょう。出来なかった所を勉強すること自体は、何の問題もありません。ただ〝出来なかった所だけ〟を勉強することが、芳しくないことなのです。その理由はいくつかあるのですが…。

 私が内外問わず学習指導で必ず言うことに「まんべんなく、ムラなく勉強しなければならない」ということがあります。往々にして学生さんは、自分が出来ていない所だけを勉強しようとする傾向があります(もちろん、自分が出来ない所は勉強しないという学生さんもいますが…)。「○○は出来ているからいいや」などと判断してしまう場合が多いのです。しかし、本当に「○○は出来ている」のでしょうか?私は長く講師という仕事をしていますが…ハッキリ言いましょう!学生さんがいう「○○が得意」なんていうのは、たかが知れています。我々講師から言わせれば「得意だって言っているけれど、まだまだなんだけどなぁ…」という場合が圧倒的に多いのです。本人は、いたって出来る気になっているけれど、まだまだ大したことはないという状況がほとんどなのです。しかし、これは裏を返せば〝まだまだ成績が延びる可能性がある〟ということです。なのに、本人は「出来るからいいや」と勉強しなかったら、どうなるでしょう?せっかく延びる可能性のある所を、みすみす捨ててしまっていることになります。これは、何とももったいない話ではないでしょうか?

 お恥ずかしながら、私が受験した時の国家試験は200題でした。当時、薬剤師国家試験は4月2日、3日。今よりも1ヵ月ほど遅かったのです。現役生だった私は、7月から国家試験勉強を始めていたのですが、年が明けてからは予備校に通うことを決めていました。私が通ったコースは2月14日から始まるコース。ある先生からの紹介で入学したのですが、私としては「苦手な所だけを補強したいな」という考えでした。その頃は、単科目講座を行っている予備校はほとんどなく、私が通うことになった講座も全科目を勉強する講座だったのです。そこで紹介してくれた先生や予備校の先生に「苦手な所だけを…」という話をしたところ…「苦手な所だけ勉強してもダメなんだよ」と言われたのです。その時は、その意味が分からなかったのですが…。当時、今でいうところの〝法規・倫理・制度〟という科目は〝薬事関係法規〟という名称で、出題数は15題でした。7月からの試験勉強のせいか、薬事関係法規は模擬試験等で常に10~11点位取っていました。自分の中では「6割後半から7割くらい取っているんだからいいだろう」と思っていましたし、「薬事関係法規は得意な所」とも思っていました。まあ7割くらい取っているわけですからね。で、私が通う講座にも、当然薬事関係法規の講義があり、他の講義と同じように一生懸命受講していたのですが…。通い始めてから、薬事関係法規の成績が延び始めたのです。以前は10~11点位だった薬事関係法規が、常に14~15点位取れるようになっていたのです。これには驚きました。誰しも6~7割ほど取れていれば「まあ、こんなものかな」「良好だな」なんて、ある意味見切りをつけるのではないでしょうか?それが、3~4点UP。9割以上、時には満点を取る位に成績が向上するなんて!幸いにも、私は1回で国家試験を合格しましたが、もし薬事関係法規の3点、4点UPがなかったら…と考えると、いまだにゾッとする思いです。

 「得意だからもういい」とか「これ以上は伸びないだろう」と思っていても、実はまだまだ延びる。それを〝延びないモノ〟としてしまうことは、もったいないことではないでしょうか?我が薬進塾では「出来ないところを出来るように。出来るところは、もっと出来るように」と指導しています。その背景には「こんなもんだと思っていても、まだまだ延びる」ということが往々にして起こり得るからなのです。

 さらに〝出来なかった所だけ〟を勉強することが、芳しくない理由としてあるのが…ココが出来なかったから、ここを勉強すれば成績が上がる。試験というモノは、そんな単純なものではないのです。前回の試験で8割くらい取れていた所でも、次の試験で8割取れるかというと、そんな保証はどこにもありません。前回8割取っていても、次の試験では4割しか取れないかもしれません。何度も言いますが、試験対策は「取れない所だけを補充すれば成績がUPする」などという単純なものではないのです。さらに、「出来なかった所だけ勉強する」ということは「出来た所はあまり勉強しない」ということになりますが、そうするといずれはその所も〝出来ない所〟になってしまう可能性があります。勉強というモノは、続けていて初めて成果が出せるモノ。やらなくなれば、当然成績は下がってしまうことになります。やはり出来なかった所も、そして出来た所もしっかりと勉強していかなければならないのです。確かに、苦手な所を補強していく勉強もこれからは必要になってきます。その時は「他の所も勉強しながら、+αで余分に時間をかけて苦手な所を勉強する」という勉強方法を取らなければなりません。「それって結構大変なんじゃないですか?」という人。そう、大変なのですよ。だからこそ、私は「まんべんなく、ムラなく勉強をして、ムラのない成績を取るようにして下さい」といっているのです。ムラのある成績は、なかなか負担のかかる勉強をしなければならなくなってしまうからなのです。

 どうでしょう?〝出来なかった所だけ〟を勉強することが、いかに芳しくないことかお分かりいただけましたでしょうか?私が、内外問わず学習指導で話すエッセンスがだいぶ織り込まれていたのですが…今回のブログが、読んでいただいた方の国家試験対策に役立っていただければこんな嬉しいことはありません。もっとも、勉強している人には役立つかもしれませんが、まだ勉強していない人には…そういった方には、一刻も早く試験対策を始めることをお勧めします(笑)。

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