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玉子かけご飯と日本の文化。

 以前ブログで、浅草橋は何気に飲食店が多く、そのせいかリーズナブルで美味しいランチが多いと書かせてもらったことがある。そのブログの中で、「ご飯お代わり自由」「みそ汁・スープおかわり自由」なんていう店があるということも書かせてもらった。私が最近よくいくお店などは、生玉子食べ放題(食べ放題という表現が適切なのか?)、味付けのり食べ放題、ふりかけかけ放題 (笑) である。私は玉子大好き人間なので、毎回必ずと言っていいほど〝玉子かけご飯〟にして玉子を食べている。食べている時は至福の時である。あの、白身+黄身+醤油が織りなす味わいはまさに絶品!そして、ご飯にあう!そんな玉子かけご飯を堪能している時、何気に周りを見回すと、同じように玉子かけご飯を食べている人は結構多い。玉子の殻入れを見ても、かなりの人が玉子を食べていることが伺える。玉子かけご飯以外に生玉子を使う料理が無いので、皆、玉子かけご飯にして食べているのだろう(生玉子をそのまま食べる人は、ランチ時にはあまりいないだろう)。そう、日本人は玉子かけご飯が大好きなのだ。

 玉子かけご飯は、日本人には馴染みの深い食べ物であり、その愛され方たるや本が出るほどの人気者。「玉子かけご飯専用醤油」なるものがあったり、「日本たまごかけ飯シンポジウム」が行われたりで、中々奥の深いものなのだ。そんな人気物の〝玉子かけご飯〟だから、個人のこだわりも相当のモノらしく、その作り方から食べ方から、百花繚乱のあり様。「混ぜてからご飯にかけて…」「イヤイヤ、ご飯に玉子をかけて、その上からご飯をかけて蒸して…」なんて具合に、ネット上では「玉子かけご飯うんちく」が溢れかえっている状況にある。「玉子かけご飯は日本の文化!」としている記述も見かけるくらいである。

 そんな「皆が大好き玉子かけご飯」なのだが・・・。最近、サルモネラ食中毒のこともあり、厚生労働省からは「玉子かけご飯、すき焼き、納豆にかけるなど、玉子を生で食べる場合には、破玉子やひび割れ玉子は使用せず、食べる直前に殻を割ること」などという、指導が出されている。日本ではGPセンター(鶏玉子選別包装施設)で次亜塩素酸ナトリウムにより玉子が殺菌処理されていたり、鶏玉子農家が衛生管理に気を使ったりしているそうだが、やはり、記述にあるように適切な保存方法・調理方法を守って食べるに越したことはない。ご注意をば!

 今、「日本では…」と書いたのだが…実はここには驚愕の事実が隠されている。読者の皆さんは、玉子が自分の手元に届くまでの管理過程を知っているだろうか?まず玉子を産む鶏に関して。「鶏は定期的に血液検査をして健康診断をし、健康管理にも十分注意している」と厳しい管理体制となっている。生まれた玉子は「GPセンター(鶏玉子選別包装施設)に集められ洗玉子、検玉子、選別などの厳しい品質管理が行われる」「容器包装はほとんど人の手に触れることなく完全な衛生管理のもとに進められている」「賞味期限の徹底」etc…(西川養鶏場様のホームページを参照させていただきました)。何気に厳しい日本の玉子管理…。そう、諸外国と比べて日本の玉子流通管理は、かなり厳しいものなのだ。

 では、その理由は?もちろん様々な理由があるのだが、大きな理由の一つと思われるのが…それは「日本人が玉子を生で食べる世界でも数少ない民族だから」ということである。皆さんは何気に玉子を生で食べているが、世界的に見ればそれはとっても稀有なこと。いや、諸外国の方から見れば〝ゲテモノ食い〟と思われているらしい!確かに調べてみると、日本と近い台湾や韓国では生玉子を食べる習慣があるみたいなのだが、どうも日本人ほどは食べないみたいだし、当然〝生玉子を使用する料理のバリエーション〟も多くはないみたいなのである。欧米なんかでは「生玉子を食べるのは、ヘビと日本人だけである」とさえ言われているそうだ。玉子かけご飯も、納豆に玉子を混ぜて食べるのも、月見そばも月見うどんも、すき焼きで玉子を絡めて食べるのも、牛丼に玉子をかけて食べるのも、諸外国から見ると〝ゲテモノ食い〟…なんか悲しい気分になってしまうのは気のせいだろうか?

 欧米では玉子を生で食べることが習慣化されていない(すなわち必ず火を通して食べる)。だから、それほど(生)玉子の管理を厳しくする必要がないみたいなのだ。もちろん食品としての最低限の管理はしている。ただ日本に比べると、そんなに細かく厳しくはないようである。そのせいか〝生玉子大好きな日本人〟が、海外旅行でいつものように生玉子を食べて、大変な目にあうことも少なくないとのこと。〝生で食べることを前提としていない食べ物〟を〝生で食べる〟訳だから、そりゃあ大変な目にあってしまうことだろう。海外に行く方は「玉子は生で食べるものではない」としっかりと認識して、行かれた方がいいみたいである。もっとも、海外で生玉子を食べる機会も無いだろうし、生玉子を食べようとしても地元の人から止められることになるのは必須であろう。

 国や育ちによって、好き嫌いがあるのはしょうがないことである。しかし、もったいないような気がするのは私だけであろうか?生玉子は、食べ方にバリエーションもあるし、美味しい食材なのだから…。私なんかは、月見そばが大好きである。牛丼にかけるのも大好きだし、すき焼きなんかで具材と絡めて食べるのも大好きである。もちろん、玉子かけご飯も大好きであることは、前述のとおりである。そして、日本人の多くが玉子かけご飯が好きであるということも、前述のことから分かっていただけることと思う。ここまでくると「玉子かけご飯が日本の文化」というよりも「生玉子を食べるのが日本の文化」といった方が、適切な表現なのではないか?と思う今日この頃である。

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