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人の噂は…無視してしまえ!

 噂に関しての諺(ことわざ)ですが…〝噂〟という言葉を直接使ったものは何気に少ないようです。「噂をすれば影」「人の噂も七十五日」位なものでしょうか。しかし、直接〝噂〟という言葉は使っていないにせよ、〝噂〟に関する諺は多いようです。「人の口に戸は立てられぬ」「見ると聞くとは大違い」「流言は知者に止まる」なんていう諺は、直接は噂という言葉は入っていないにせよ、噂に関しての諺といえるでしょうね。まあ他にも、直接〝噂〟いった言葉は使っていないにせよ、〝噂〟に関する諺はたくさんあるはずです。それほど、我々人間の生活には、噂というものは切っても切れないものだといえるのでしょう。

 私が小学生の頃、給食時間中にクラス内でなぞなぞをやるということをやっていた(今から考えれば〝なぞなぞ〟っていう言葉も、すごい言葉だ…)。詳細は忘れてしまったのだが、ある女の子(Kちゃん)がこんなかんじのなぞなぞを出したのを覚えている。「伝染病よりも早く伝わり、あっという間に人に感染して、時には人を殺してしまうものは何だ?」。誰も答が分からずにいたところ、その女の子が言った答が「噂」。小学3年生の私にとっては「何のこっちゃ?意味が分からん!」と思っていたのだが(ちなみにほとんどの人がそんな感じ)、先生(女性)だけが神妙な面持ちで「そうね」と答えていたのを覚えている。小学3年生にしては、ずいぶん、ませたなぞなぞ…いや〝ませた〟で済まされる話ではないぞ!内容的にはかなりシュールだ!とても小学校3年生の女の子が出題するなぞなぞではない!イヤ、ココまで来ると〝なぞなぞ〟とも呼べないのではないか?ましてや、出題内容が的確なのがすごいところだ。「伝染病よりも早く伝わる」…確かだ。確かに早く伝わることに関しては、噂は最速かもしれない。「あっという間に人に感染して」…ここでいう感染とは「人を支配してしまうこと」を指しているのだろう。確かに人を魅了し、真偽はさておいても、あっという間にその人を支配してしまうことは確かだ。そして「時には人を殺してしまう」…悲しいかな、これも事実である。単なる噂にしか過ぎないことで、いったいどれだけの犯罪が起こっているだろう?どれだけの人間が、苦渋を強いられていることであろう?そして、どれだけの方が命を亡くしているのだろう?間違いなく噂は、人の命を奪うだけの力を持っているのだ。これが、なぞなぞで出題されることもさることながら、このなぞなぞを作成した人間も、かなりの人物であろう。もちろん、前述のKちゃんが作成者じゃないことは確かだ。もし、こんななぞなぞを作成する小学校3年生がいたら、ある意味歴史が塗り替えられていたはずである。

 噂が厄介なのは、前述のように「真偽はさておいて」というところに尽きると思う。もっと、ぶっちゃけて話してしまえば「正確じゃない場合がある」…イヤもっと正確にぶっちゃけるなら「ほとんどの噂話が嘘である」ということ。全部が全部嘘であるとは言わない。しかし私的に言わせてもらえば、噂というのは90%が嘘。真実ではあっても、誇張しすぎるくらいに誇張された内容である場合が9%。そして残り1%が、かろうじて真実といえるかな?といえる内容であると思っている。つまり、噂の大部分は眉唾物であるということだ。しかし…ここが怖いところなのだが、前述のように噂は「人を支配してしまう」のだ。その真偽がどうであろうとも、あっという間にその人を支配してしまうのだ。これが、とてつもなく恐ろしいことなのである。何が恐ろしいのか?たとえその噂が虚偽のものであろうとも、その噂のターゲットとなった場合、逃れられないからだ。ターゲットとなった本人がどんなに弁明しようとも、まず聞き入れてもらえない。噂は人を支配してしまうのだから。「我こそが真実」と、人を魅了してしまうのだから。しかし、こんな悲しい話があるだろうか?本人がどんなに真実を訴えたところで、虚偽である噂の方が真実としての価値を与えられるのだ。なるほど、前述のようにあまたの犯罪を引き起こし、数え切れないくらいの人たちが苦渋を強いられる状況に陥らされるのも、納得はしたくないものの納得してしまう話である。

 往々にして、噂は媒介するのは〝噂好きな人種〟である。もちろん、ここでいう人種とは「地球上の人類を、骨格・皮膚の色・毛髪の形など身体形質の特徴によって区別した種類(大辞林より)」といわれるところの人種ではない。単なる「人の種類」であり、「好み・性質による人の分類」であるところの人種である。つまり、噂好きな人間とは「噂を好み、噂を広げていく性質を持つ人」ということになる。さらに悪いことに、この噂好きな人間、往々にして〝噂を作り上げる人間〟でもあるから性質(たち)が悪い。そう、噂とは作られるものなのだ。それも意図的に、悪意を持って。作っている本人は悪意を感じてはいないかもしれない。しかし「人の不幸は蜜の味」よろしく、蜜を味わうがためだけに、人の不幸を演出してしまうこともあるのだ。そこに「真か?偽か?」の判断などあるはずもない。とにかく蜜を吸いたいのだから。自らが美味しい蜜を吸うために、虚偽である人の不幸を作り出してしまう。そして、そんな噂はさらに美味しい蜜となり、虜となる多くの噂好きを引き寄せることになるのだ。そして噂は、ウイルスと同じように感染を繰り返しては、その内容をより凶暴なものへと変化させていく。正確に言うならば、媒介する者の卑しい好奇心や下品な想像力が、噂というウイルスをより凶暴なものへと変異させていくのだ。こんな悲しい、そして下劣で非人道的なことが、悲しいかな日常生活にはあふれていることを、読者の皆さんは痛感していることと思う。

 では、どう対処すれば良いのか?無視するのが一番である。なぜなら、噂は感染するのだから。少しでも接してしまうと感染してしまう、そしてあなたを支配してしまうのだ。そんな危ないものには関わらないことが一番なのである。かまってもらわなければ、噂は感染もできず、増殖もできなければ、より凶悪なものへと変貌を遂げることもできない。確かに噂は気になるものである。それが、自分に関することであれば、なおさらである。しかし、そこで関与してしまえば…結局は噂の凶暴化を助長してしまうことになってしまう。たとえ自分に関する噂であり、それが真実ではないことを声高に訴えたところで、凶悪さの成長を助長するだけであり、決して噂を真実へと変貌させる行為にはなりえないのだ。いやはや噂とは、何とも性質の悪い厄介なものである。やはり無視するのが一番の手であろう。そして、噂を根絶する一番の方法は…己が噂好きな人種にならないこと。これに尽きると思う。

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