イメージ画像

ピリ辛は辛いのか?辛くないのか?

 私は辛いモノが苦手である。辛さには弱い方である。辛いものを全く受け付けないというわけではないが、辛いものを好んで食べるということはあえてしない。まあ「辛いものに弱い」といったところで、どこまでが「弱い」に分類されるかが、謎ではあるのだが…。カレーなんかは、普通に店で出されるものを食べている。その辛さが特に苦手というわけでもないし、カレー専門店なんかで注文時に「辛さは?」なんて聞かれた場合も「普通で」と答えている。そして出てきたものを美味しく食べいているのだから、まあ極端に辛いものが苦手というわけでもあるまい。レトルトのカレーなんかでは中辛を選んでいるし、普通のキムチも普通に食べる。おそらく私の「辛さ耐久指数」は平均レベルなのであろう。

 以前〝激辛ブーム〟というのがあった頃、先輩とあるカレー屋さんに入ったことがある。その店は、最高レベルの50倍カレー(もちろん辛さが50倍である)を注文すると、粗品がもらえる店であった。前述のように、私は辛いものが苦手なので5倍カレーというものを頼んだ。これでも辛いものが苦手な私にとっては大冒険であった。中型免許しか持っていない人間か、大型特殊自動車を運転するような感覚である。しかし、私の先輩は件の50倍カレーを頼んでいた…。カレーが運ばれてきたとき、「これが5倍カレーか…」とドキドキしながらも、口に運んでみると…いける。いや、これが美味しかったのである。確かに、いつも食しているカレーに比べると、辛いことは確かなのだが、その辛さの刺激が美味い具合に味と調和して、何とも奥深い味わいのカレーとなっているのだ。まさに瓢箪から駒と、美味しいカレーを堪能していると…横の先輩が吠えた!「辛っ!何だコレ!」と叫びながら、水を飲んでいる。そりゃあ50倍だからなぁ…。「チョット食べてみろよ」の一言に戸惑う私。「50倍だぞ、50倍。辛さに弱い自分が食せる訳ないだろ…でも5倍は食べられたよなぁ…5倍だって、ある意味すごい数値だぞ。もしかしたら50倍も案外いけるのではないか?」と変な自信を持って、50倍カレーを一口食したところ…ハッキリ言わせてもらおう。トウガラシの味がした。トウガラシをペースト状にして食べている感じである。もちろんその後は、怒涛のような辛さが私の舌を打ちのめすこととなった。「やはり、自分は辛いのが苦手なのだ。自分の辛さ耐久指数は限りなく標準値なのだ」と、コップの水で舌を冷やしながら思ったものである。

 私の師匠は辛いものが大好きである。たまに一緒に食事をするのだが、麺類好きの師匠、事あるごとに麺類を食べている。私と一緒(もちろん兄弟子や後輩なんかもいる)に食べる時は、ほとんどの場合が施設の食堂を利用することになるのだが、おそらくそこの麺類がお気に入りなのだろう。で、麺類をテーブルに置くや否や、これでもかという位にラー油をかける。スープ一面が、ラー油になる位までラー油をかける。私は初め、師匠の麺を見た時「おっ!この食堂、酸辣湯麺(サンラータンメン、スーラータンメン)なんかやっているのか。粋なことやるじゃねえか!」と思ったことがある。ちなみに酸辣湯麺とは、酸味豊かな辛みのあるスープのラーメンで、酢の酸味とラー油の辛味と香味が絶妙の風味を加味し出しているラーメンである。そんな、凝ったラーメンがこの食堂にあったのか…と思いきや、我が師匠が食べているのは、実際はただのタンメンであった。師匠が、これでもかという位に入れたラー油によって、スープの色が酸辣湯麺よろしく、オレンジ色となってしまっていたのである(もちろん、酸辣湯麺のスープがオレンジ色であるのがラー油のせいであることは言わずもがな)。師匠曰く「俺は昔から辛いものが大好きでね。子供のころから、何にでもトウガラシとかバンバンかけて食べていたよ。よく『そんなに辛いものばかり食べていると、バカになるぞ』って言われたよ」…ん~根っからの辛いモノ好きなんだろうな。その証拠に、ラーメンだろうが蕎麦であろうが、前述のようにこれでもかという位ラー油を入れている。蕎麦の時はトウガラシでいいと思うのだが…確かラー油を入れていた気がする。雑炊なんかでもラー油を入れていたはずだ。ラー油が好きなのか、辛いのが好きなのか悩んでしまうところなのだが、まあ辛いものが好きであることには変わらないから良しとしておこう。

 で、最近思うのだが…巷でよく見かける〝ピリ辛〟。あれは辛いのか?辛くないのか?どちらなのだ?〝辛〟の字が付いている以上、辛いのだろう。しかし、その辛さはいかほどなのだ?〝辛さ強〟なのか〝辛さ弱〟なのか?ノーマルな辛さを〝辛さ中〟とした場合、どちらに属するのだ?「辛さ中より辛い」のか?「辛さ中より辛くない」のか?いったいどっちなのだ?「別にどっちでもいいんじゃない」という人。よくはない。前述のように私は辛いものが苦手なのだ。苦手な私にとって「辛さ中より辛い」か「辛さ中より辛くない」かは大きな問題なのである。もし〝ピリ辛〟が〝辛さ強〟であった場合。捨てるわけにもいかず、その辛さに耐えつつも、その食材を食さなければならないのだ。これはある意味拷問にも等しい行為である。だからこそ知らねばならぬのだ。辛いのか?辛くないのか?どっちなんだピリ辛!時たまではあるが〝チョイ辛〟なんていうのも見かけたりする。これは、どうなんだ?辛いのか?辛くないのか?こうなるともう「辛さ判別スパイラルに陥っている状態」といえよう。〝○辛〟と出てくる度に「辛さ強度はどれ位だ?」と悩まなければならないのだから。激辛は分かる。辛いのだろう。大辛も分かる。辛いのだろう。中辛も分かる。中位なのだろう。じゃあピリ辛はどうなんだ?文字からいくと、激辛は「激しく辛い、または辛さが激しい」ということになる。まさにその通りだ。ということは、ピリ辛は…「ピリッと辛い」ということになる。ピリッと辛い…。辛いのか…辛くないのか…?いや、もしかするとその判断基準が間違っていたのか?〝ピリッ〟というのは、辛さの種類である。味わった瞬間に、「ピリッ」と感じる辛さなのだ。〝ピリッ〟とだから、その辛さを感じるのはおそらく短時間なのだろう。そうか…ピリ辛というのは「辛さの種類を表している」のであって「辛さの強度を表している」訳ではないのだ。ん~納得…というわけでもない。問題は「短時間であろうが、長時間であろうが辛いか?辛くないか?」なのだ。色々と調べてみるのだが、どうもハッキリとした答が捕まらない。ピリ辛が辛いのか、辛くないのか、誰か私にご教授願いたいものである。

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

ブログ 薬進する日々!!の新着記事

このページの先頭へ