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レジは何故、修羅場と化したのか?

 私はせっかちな方だ。待つということが何気に我慢できないたちである。だからといって、横入りしたりしようとは思わない。それは犯罪だ。並んでいる人がいる以上それは尊重するべきである。だから、並ばなければならない時は並ぶのだが、並ぶということが大嫌いなのである。並びたくない。一分一秒でも並びたくない。何度も言うが、だからといってズルをする気は毛頭ない。並ぶのは必然のことである。ただそれが嫌いというだけである。

 先日、晩酌に一杯やろうと思い、あるスーパーで買いものをした。夕方ということもあり、何気にレジは混んでいたのだが…。とりあえず、並んでいる人の少ないレジに並んだのだが…並んだ途端、内心「しまった!」と思った。私の前が〝オバちゃん〟だったからである(正確には〝オバちゃん〟と〝おばあちゃん〟の中間くらいか?まあ、このブログではオバちゃんとしておく)。オバちゃんのレジ滞在時間は長い。レジを早めに済ませたいなら、オバちゃんが並んでいるレジを避けなければならないのは鉄則である。往々にして、オバちゃんは小銭を駆使する。私も小銭をよく使用するが、効率的に使用している。オバちゃんは効率など度外視して、闇雲に小銭を使おうとする。ご多分にもれず、このオバちゃんも「786円になります」と言われてから、財布を開けて小銭を集め始めた。よく考えろ、オバちゃん。とりあえず、初めから9円(5円玉一枚、1円玉4枚)を用意して手に収めておけば、支払い金額の一桁目はクリア出来るのではないか?「786円です」といわれれば、そこから6円出せば少なくとも下一桁の小銭使用はクリアできる。なのに、なぜ金額を伝えられてから小銭入れをあさる?何故一生懸命、時間を掛けて小銭入れの中から6円を抽出しようとするのだ?探している間も待っている人間がいるのだぞ?その存在を忘れてはいないか?そんなことは気にもせずに、小銭を次から次へとかき集めては、カルトン(お金を乗せるトレイ)に小銭を乗せていくオバちゃん。「札は出す気はないのか?」とチラ見すると、何気に財布の中が見えてしまった。その財布の中の小銭総数、あと2、3枚。それも100円玉のようなメタリックな色の小銭は見当たらない…。それでも財布の中に指を入れては探しまくる…。探さなくても見れば分かるだろうに!万策尽きたのか、財布を閉じるや否や「SUIKAで払っていいですか?」との発言。レジのお姉さんも一瞬ためらいつつも「いいですよ」とのこと。で、SUIKAをかざして清算したところ…レジのお姉ちゃん曰く「残高が足りないので、総額からお引きしますか?」とのこと。うなずくオバちゃん。「SUIKAで払っていいかと聞いておきながら、その残高が足りぬとは…」と、何気に長く並んでいることに苛立ちながらも思う自分。そしてSUIKAによる生産が終了すると…レジのお姉さんさらに曰く。「あと756円になります」。んっ?786円が756円…SUIKAに30円しか入っていなかったのかい!カルトンには先ほど投じた小銭がまだ乗っかっているが…どうやら、その小銭の総額は756円に達していないようだ…。この時点で、私がレジに並んでからゆうに5分以上経っている。私の後に並んでいた人達数名は、別のレジに鞍替えを始めている…。しかし、私の後ろにはまだ一人並んでいる。この人を避けて他のレジに移動することは不可能に近い。やはり、この位置での移動は無理か…などと思っていると…。「じゃあコレいいです」とカゴの中のアボガドを取りだすオバちゃん。さすがにここまで来るとレジのお姉さんの表情も曇りだす。

①レジを打って総額を出す→②その総額をSUIKAで払う方法にする→③SUIKA残高が足           りないので、総額からSUIKAに入っている分の金額を清算する→④そこからアボガド(1  個)の料金を引く

となると、かなり難易度の高いレジ技になるのではないか?そのような状況に陥ることなど、まず日常生活ではありえない。想定外中の想定外の事態といっても、決して過言ではないだろう。そんな状況を打破するための奥義とも呼べそうな高度なレジ技など、そうそう身につけている人間などいるはずがない。レジのお姉さんもたじろいで当然。お姉さんもたじろいでいるが、同時に私もたじろいだ。この先、このレジはどうなってしまうのだろう?と。そしてついには、私の後ろに並んでいた人も、隣のレジへと移動する行動に出た。困惑するレジのお姉さん。たじろぐ私。このレジを見捨て、他のレジへ移動する人々…修羅場である。そんな中でも、まるで何事もなかったように威風堂々と、アボガドをカゴから取り出すオバちゃん。まさに修羅場…。ついにレジのお姉さん、隣のレジ応援をしていた年配男性を呼ぶことに。見た目からして、レジお姉さんの上司。そしてかなりの切れ者のように思える。レジお姉さん、今までの経過を取り見出しを抑えながらに説明している(「取り見出しを抑えながら」が手に取るように分かった:泣)。その年配男性、ちょっとしかめっ面になりながらも「じゃあ、こうやって…」等レジを操作し始め…やっとオバちゃんの支払い総額が算出されたのである。結局、私がレジを終えるのにかかった総時間は10分以上。オバちゃんは、何事もなかったように…私にはもちろん、レジのお姉さんにも何も言わずにレジを済ませてしまった…。オバちゃんにとっては、ただのレジ精算だったかもしれない。しかし待たされているこちらとしては、その間に費やされた時間が〝虚無〟以外の何モノでもない。なのに、オバちゃんは、本当に何事もなかったようにレジを去ってしまう…虚無の二文字を残して…。

 並ぶのが嫌いな私にとって、この事件は大きい。晩酌のつまみを買うのにこんなに並ぶことなど、おそらく今後はあり得ないだろう。「並ぶことが嫌いな人間」だから、そんな人間である私だから、今回のことが気になってしまうのであろうか?イヤ、そうではないはずだ。この事件が起きたのは夕方。スーパーのレジが混み合う時間ではないか。確かにレジで、ある程度の時間がかかってしまうのは致し方の無いことである。しかし、後ろに並んでいる人のことも考えなければいけないのではないか?小銭を出すのに時間がかかったり、SUIKAで支払いをしたりは別になんの問題もないと思う。しかし、やはり後ろに並んでいる人のことを考えて手際よくやる必要があると思う。それが、社会で生活している人間のマナーではないのかと思うのだ。そして…これは単なる私の我ままであるかもしれないが、レジのお姉さんと私くらいには(最低限、レジのお姉さんには)何らかのお詫びの言葉があってもよかったのではないか、と思うのである。とにもかくにも、今回の事件で、私の〝並び嫌い〟に拍車がかかってしまったことは間違いないようである。

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