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善きことはカタツムリの速度で動く。

 『善きことはカタツムリの速度で動く』 弁護士、宗教家、政治指導者であり、インド独立運動の指導者にして〝インド建国の父〟と崇められているマハトマ・ガンジーの言葉です。南アフリカで弁護士として活躍していたガンジーでしたが、人種差別の問題に直面することに。そこで、インド系移民の差別に対する権利回復運動を行ったことを機に、イギリスからのインド独立運動に身を投じることになるのです。1947年、ついにインドは独立。彼がインド独立に費やした年数は三十年以上。ブログタイトルの言葉は、インド独立という大きな成果に数十年もの歳月を費やし、そして成し得た彼だから言える言葉だと思います。

 善きことはカタツムリの速度で動く。見た目にはチョット分かり難いけど、ゆっくりゆっくりと進んでいく。そして、善きことが完成する。う~ん、なんかいい言葉だな。今の時代、ショートカットが優先されていますからね(笑)。「いきなり完成している(本当の意味での完成なのか?)」とか「時間もかけずに、形だけ出来上がっている(おいおい中身は?)」とか、そういうのが多いから。時間をかけて、手間暇かけて…なんていうことが、あたかも効率を無視した悪いことのように思われているんだよなぁ…。確かに効率というものも大事ですよ。でも、それと「時間をかけない」「手間暇かけない」というのは違うことなんじゃないですかね?何か事を成すには、それ相応の時間がかかってしまうのは、仕方のないことだと思うのです。確かにショートカットといいますか、インスタントで物事を成すような方法も無いわけではなのですが・・・。そうやって出来上がったものは〝善きこと〟とは、チョット離れてしまっている場合が多いような気がするのです。だって、優先されていることが〝善きこと〟ではなく〝速きこと〟なんですから。

 まあ、世の中が〝効率重視〟〝スピード重視〟になってきていますから、皆がそうなってしまうのも、致し方の無いような気もするのですが…。でも、世知辛い世の中ですね…。なんかこう、味気ないというか…。今、夏真っ盛りですが、小学生のころ、誰もが夏に朝顔を育てた経験があると思います。種を植えて、芽が出るまで、まだかまだかと楽しみにしている。芽が出ると、毎朝、その芽が少しずつ大きくなっていくことに喜びを覚える。蔓が延びて蕾がつくと、どんな花が咲くのだろうとワクワクする。そして、花が咲いたら何とも言えない喜びがこみ上がってくる。これこそ、まさに「善きことはカタツムリの速度で動く」ではないでしょうか?少し少しだけど進む。そしてその前進に喜びを得る。日々の生活の中で、少しずつだけど前進していき、その前進に喜ぶ日々を過ごしていく。これが、大切な生き方なのではないでしょうか?「花が咲く」という善きことが、1時間やそこらで得られたらどうでしょう?種をまいて、1時間もしないうちに花が咲く。確かに花が咲いたことによる喜びは、ある程度は得られるかもしれません。しかしその〝喜び〟は、種から芽が出て、それが大きくなっていき、蔓が延びて蕾がつき、そして花が咲く…という時間をかけて得られた〝喜び〟とは、雲泥の差があるのではないでしょうか?私は子供のころから、トマトの苗を買ってきては育てていました。「いつ実が生る(なる)かな?」と楽しみに思いながら、水をあげたものです。そして、生ったトマトはとてつもなく美味しく、それを食べる時は本当に嬉しかったものです。買ってきたトマトを食べても、その時得られた嬉しさや美味しさを手に入れることは、出来ないでしょう(もちろん、買ってきたトマトはトマトで美味しいんですけどね)。手間暇かけて、時間をかけてでしか得られないモノもあるのです。そして、それは〝かけがえのない善きこと〟なのではないでしょうか?

 「時間をかけて得られる」ということは、「見た目にはすぐに成果が分からない」というジレンマを伴います。「進んでいるのだろうか?」という不安が付きまといます。しかし、前述のように事を成すには、それ相応の時間がかかってしまうのは致し方のないことなのです。おそらくガンジーも、インドの独立運動を行っている時は不安を感じたのではないでしょうか?「大丈夫なのだろうか?」「上手くいくのだろうか?」と。だからこそ、前述のような言葉を発することが出来たのだと思います。何か事を成そうとする時、誰もが不安なのです。でも、その不安を糧にして進んでいかなければなりません。誰だって不安は嫌です。だから、この不安から逃れようと〝見た目に成果がすぐ分かる安易な方法〟で進むことを選んでしまうのです。しかし、それは往々にして〝善きこと〟とは結びつかない方法なのです。朝顔の芽も時間をかけて成長していきます。成長がよく分からないからと、大量の肥料を与えてしまうとどうなるでしょうか?肥料焼け(多量の肥料成分が根の機能を害すこと)を起こして枯れてしまいます。ショートカットやインスタントで物事を成すような方法には、無理がつきものなのです。地道にコツコツ進むこと。コレが善きものを手に入れる一番のいい方法なのではないでしょうか?ガンジーもそれを言っているのだと思います。「でも、不安になるのはイヤ…」という意見もあると思います。その時は…少し少しだけど進む。その前進に喜びを得る。日々の生活の中で、少しずつだけど前進していき、その前進に喜ぶ日々を過ごしていく。これが一番だと思います。少しでもいいじゃないですか!少しだけども前に進んだ。これを喜びとして生きていけばいいのです。その前進に喜ぶ日々を過ごしていけばいいのです。作家であり教育者でもあった吉田和子さんは、次のようなことを言っています。

一歩だけでも前進。退歩とは違う

素晴らしい言葉じゃないですか!そう、小さな一歩であっても進めばいいのです。そして、ゆっくりだけど、少しかもしれないけれど、前へと進めばいいのです。そして、それは退歩ではなく、間違いなく前進なのです。

 カタツムリも、ゆっくりゆっくり進んでいきます。このブログで〝前進〟という言葉を、何回も使用していますが…皆さん、ご存知でした?カタツムリは前にしか進まないそうです。そう、前に前にと進む生き物だそうです。その進みは遅くとも、前に前にと進むのです。ゆっくりとゆっくりと、しかし確実に前に進んでいく。何と素晴らしい生き物ではありませんか!私たちもカタツムリを見習わなければならないのかもしれませんね。

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