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試験対策 攻めか? 守りか? ~ 後編 ~

2020/06/29

 試験対策は攻めである。攻めでなければならない。では、試験対策における〝攻め〟〝守り〟とはなんであろうか?前回の内容は〝守り〟についてであった。今回は〝攻め〟についての内容となる。

 〝攻め〟というのは能動的行動を指す。自ら行動して、事を成していく。これが〝攻め〟である。何度かブログ等でも書かせていただいたが…昨今の学生さんは、受け身の学生さんが多い。自ら行動せず、与えられるのを待っているという姿勢が多く見受けられる。前回のブログで書かせていただいた『 これさえやっておけば合格する 』。一見すると、受け身的要素は見当たらないよう思われるかもしれないが…これなどは、典型的な受け身の姿勢である。『 これさえやっておけば 』は、『 与えられたもの、決められたものをこなすだけ 』ということを意味している。自分で調べることも、考えることも、そして決められた以上のこともしないという姿勢であるからして、間違いなく受け身の姿勢と言えよう。そう、試験対策における〝守り〟の姿勢というのは、受け身の姿勢なのである。

 年が明けた頃になると、いつものことながら、毎日のように学生さん達から相談を受けることになる。『 やることが、まだまだ一杯あるんですけど… 』『 やることがたくさんあって、終わらなくて… 』という声も何気に多い。そんな相談に対しては、いつも『 おおっ、いいじゃない 』と答えている。『 なんて非情な!何かアドバイスはしてあげないのか!』という怒り心頭の声も聞こえてきそうだが…アドバイスはしっかりしている。イヤ、正確に言うならばアドバイスはする必要がないので、『 それで、いいよ 』と答えているのである。それで、いい…つまり、状況としては良好ということである。

 試験対策、こと薬剤師国家試験の試験対策おいては、終わりというものはない。つまり、『 これだけやっておけば大丈夫 』といったものはないということ。勉強せど、勉強せど、やらなければならないことなど、それこそ無尽蔵に出てくる。コレを覚えたら、ソレをやって、ソレが終わったら、アレを解いて…なんていう具合に、やらなければいけないことは、次から次へと出てくることになる。大変かもしれないが、これが真っ当な試験対策である。私は長年にわたり講師稼業を続けてきているが、余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)『 楽勝、楽勝 』と涼しげな表情で合格していった人間なんぞ、未だかつて見たことがない。出来る人も、そうでない人も、皆、必至に試験対策に取り組んで、合格していっている…。

 実は、意外だと思う人もいるかもしれないが…できる人は、出来る人なりにやっている。皆、『 できる 』という部分だけに目を向けがちであるから、その陰にある『 できるに至る過程 』が目に入らない場合が多いため、色々な誤解を生じてしまうようである。しかし、出来る人とて、試験対策は同じである。コレを覚えたら、ソレをやって、ソレが終わったら、アレを解いて…なんていう具合に、やっていかなければならないし、実際やっていっている。そう、常に〝攻め〟なのである。出来る人に限って『 これくらいやっておけば… 』などという具合に、〝守り〟には入らない。もちろん、『 これさえやっておけば 』という所で止まることもないし、第一『 これさえやっておけば合格する 』と言ったものにも飛びつかない場合が多い。中には『 これさえやっておけば合格する 』といった内容に、手を付ける人もいなくはない。しかし、それに手を付けて終るのではなく、そこからまた違う内容に着手し始める。国家試験の時まで…。これを〝攻め〟と言わずに、何が〝攻め〟であろうか?

 話は少々戻るが…試験対策が〝攻め〟である以上、やることが尽きることはない。つまり、真っ当な試験対策を行っていれば、やることが無くならないのは当たり前のこと…ということになる。だからこそ、前述のように『 やることがたくさんあって、終わらなくて… 』なんていう相談を受けると、『 おおっ、いいじゃない 』という発言をするのである。真っ当な試験対策を行っているからこその尽きない課題…。たまに、余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)『 楽勝、楽勝 』という人もいなくはないが…当然ながら、こちらの方が心配になってしまう。真っ当な試験対策をしていない可能性が大だからである。実際、『 どんな感じ? 』なんていう具合に聞いてみると…『 ○○やってるんで大丈夫ですよ 』なんていう、軽い答えが返ってきたりする。そう、前回のブログでも書かせていただいた『 ○○をやると合格する 』とか、『 これさえやっておけば大丈夫 』といった、眉唾物の試験対策である(正確には試験対策とは呼べる代物ではないが…)。だから指導する立場としては、『 やることがたくさんあって、終わらなくて… 』という声を聞けば一まず安心するし、『 ○○やってるんで大丈夫ですよ 』なんていう声を聴くと、いささか不安な気持ちになってしまう…という訳なのである。

 何度も言わせていただくが、試験対策までやることは尽きない。次から次へと、やらねばならないことは出てくる。これでもかこれでもかと、攻めていかなければならない。『 こんなもんでいいや 』となった時こそ、用心しなければならない時である。終わりなき試験対策に、終わりが見えたとしたのなら…それは偽りの終わりとしか言いようがない。偽りの終わりに到達して、終わりと称して何もやらなければ…それ以上の学力向上は望めないことになってしまう。ましてや、行っていたのは〝眉唾物の試験対策〟である。〝それ以上の学力〟と書かせていただいたが、その学力とて、果たしてどれほどのものか疑わしい限りである。前述の出来る人の話ではないが、本当に学力がついていればこそ、『 コレを覚えたら、ソレをやって、ソレが終わったら、アレを解いて… 』なんていう具合に、やるべきことは、次から次へと出てくるはずである。『 こんなもんでいいや 』ということは、次にやるべきこと、延いてはその先にあることにも終わりが見えたということ。『 見えるはずなきものが見えた 』訳であるからして、こんなに危険なことはないのではないだろうか?自ら進んでいけば、怪しいものが見えても『 幽霊の正体見たり枯れ尾花 』とばかりに、惑わされることはないのだろうが…自ら進む足を止め、受け身に徹してしまえば…見えぬものが見え、無きものに翻弄されてしまうことになる。これが如何に危険な事かは、言わずもがなである。

 試験対策は〝攻め〟である。ひたすら進んで攻めていかなければならない。終わりはないのだから、手を休めている暇などない。やらなければならないことは、次から次へと出てくるのだから。大変な事のように思うかも知れないが…そう、薬剤師国家試験対策とは大変なものである。以前ブログでも書かせていただいたが、『 薬剤師国家試験対策は大変なのものである 』と認識するところから、国家試験対策は始まるのである。今回のブログを読んで『 薬剤師国家試験対策って大変だな 』と思ったのなら、薬剤師国家試験対策の第一歩を踏み出したと思っていいであろう。そして…大変だからこそ、早め早めに手を打つことが大切なのである。そのためには、それ相応の計画も立てねばならない。そう、ここからすでに、やるべきことはたくさん生じることになる。しかし、不安になる必要はない。真っ当な試験対策を行っているからこそ、次から次へとやるべきことは出てくるのだから…。そして…これから先、『 やることが沢山あって、終わらない… 』と不安になったのならば…真っ当な試験対策を行っているからこそだと思い出してほしい。そして…次から次へとやるべきことに対し、〝攻め〟の姿勢で取り組んでいってもらいたい。

往々にして…戦いがきつい時こそ、勝利が目の前にある時である。

 

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