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考える前に、『 分からない 』というのは止めてください:前編。

2019/06/03

 昨今、気になるのは…質問すると、即座に『 分かりません 』という学生さんが多いということ。

 まあ、答えてくれるだけ、まだ良いほうかもしれない。我々講師陣が一番困ってしまうのが…質問に来た時、あれやこれや教えていいて『 分かる? 』と聞いた時、黙ってしまう学生さん。何が分からないのか、どこまで分かっているのか、今どういう状態なのか…とにかく口を開いて伝えてくれないことには、どうにもならない。質問に来ている学生さんが黙ってしまうと…質問を受けているこちら側としても黙ってしまうしか他ない。という訳で、質問する側、される側の沈黙が続くこととなってしまう。『 埒が明かない 』とは、まさにこのこと。以前は『 ココが分からないです 』とか『 何でこうなるんですか? 』とか『 えっ、こうじゃないんですか 』等、何らかの発言をしてくれる学生さんが多かった。だからこそ、こちら側としても『 そこはね… 』とか『 こういう訳で、こうなるから… 』とか『 イヤイヤ、こうだから、そうはならないよ 』等の返答が出来たわけで、延いて(ひいて)は、それが解法へと向かう呼び水となった訳である。黙ってしまわれるのが、質問される側としては、一番困ってしまう事態なのだ。

 答えてくれるだけまだいい…と書かせていただいたが、それでもやはり考えもしないで、即答…正確には『 答えている 』と言える行動ではないよう思えるのだが…。頭の中をスルーして、即座に『 分かりません 』と答えてしまうのも、やはり困ってしまう事態であることは間違いない。

 即座に『 分かりません 』と言われると、『 考えることを拒否しているのでは? 』と思ってしまう。まあ、そんなことはないと思うのだが、そう受け取られても仕方がないと言わざるを得ない。実際の話、昨今の学生さん達は『 考えることが嫌い 』という傾向がある。『 考えるのが面倒くさい 』といった人も少なくはない。しかし、試験対策を行っているという観点からすると、これはかなり厄介なことである。何故なら、試験というのは考えて解くものだからである。このことを話すと『 えっ、そうなんですか 』なんていった内容の返答をする学生さんもいて、如何にその重症度が深刻なものであるのかを痛感することになる。

 昨今の学生さんは『 知っていること、覚えていることを、そのまま解答として出す 』ということが、『 試験を解く 』と思っているようであるが…。確かに『 (問題を)解く 』という行為の中には、それも含まれよう。しかし、それだけではないことも確かである。イヤ、むしろそちらの方、すなわち〝知っていること、覚えていることを、そのまま解答として出す解法〟の方が、試験というものの解法におけるウエイトが小さいのは事実である。『 知っている知識が問われること 』も試験であれば、『 (知っていることを材料に)考えて答えを導き出すこと 』も試験なのである。そして後者の方がウエイトが大きいのが事実なのだ。特に、昨今の薬剤師国家試験においては…。

 『 分かりません 』の即答に関して、実はもう一つ気になることがある。『 分からない 』という前に、『 分かろうとしたのか? 』ということ。問題を読んで、答えがすぐに浮かばないと…即座に『 分かりません 』という言葉を発しているような気がする。まあ、考えるのが嫌いなのだから…

分からない → 考えるのが嫌い → だから考えない → 当然答えは出ない →『 分からない 』と即答

という流れなのかもしれない。TVのクイズ番組や、日常生活でのちょっとした質問に対する返答ならば、まあこの流れでもいいのかもしれない。しかし、これが薬剤師国家試験に関わる内容だとしたら一大事である。仮にも薬剤師国家試験の受験生たる学生さんが、試験に関する内容において、上記のような流れで対応するとなると、試験対策に著しく支障をきたすこととなるのは間違いない。薬剤師国家試験どころか、おそらくすべての試験対策において支障をきたすことになるだろう。言うまでもなく、試験対策というのは考えることから始まるのだから…。

 考えるのが嫌い。そういう学生さんは少なくないと書かせていただいたが…。少々厳しい意見となってしまうのだが、もし本当に考えることが嫌いというのならば、試験対策には向いていないと言うしか他ない。もっと辛辣に言わせていただくならば、試験対策どころか、どんな仕事をすることにも向いていないだろうし、社会で生きていくことにも向いていないと言っても、決して過言ではないと思う。『 社会で生きていくことにも向いていないって…そこまで言えるんですかね? 』という人がいるやも知れないが…。最近、話題となっている、従業員等が、職場での悪ふざけを撮影しネット等に公開している愚行。アレなんかも、考えないことが発端となっていると言える。『 やっていいことなのかどうか? 』『 誰かに迷惑が掛かってしまわないだろうか? 』『 それを公開すればどうなるだろうか? 』等を普通に考えれば、あのような行動は絶対に行わないはずである。

 少々、ブログの内容が横道にそれてしまった感が無いでもないが…いつもの悪い癖で、また文章が長くなってきてしまったようである。今回のブログは取り急ぎここまでとして、次週〝考える前に、『 分からない 』というのは止めてください:後編〟にて、この続きを掲載させていただきたい所存である。乞うご期待をば!

 

 

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