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ビーチボールは何故スイカを模すのか?

 私は人と観念が違うようで。まあ幼きころからそれには気が付いていたようですし、この年になると「どうやら完全に人とは違うようだな」なんて変に納得してみたりもする始末。だからと言って特別困る事もありませんし…まあ強いて困ることと言えば、観念の違いからくる意思の疎通のズレくらいですかね。これに関しても「何を考えているの?分かっているの?」と疎通のできなかった気の短い人にキツく言われたときに「スイマセン」とこちらが頭を下げさえすれば、さほど問題にならないことですから、やはり特別困るということでもありません。確かに以前は「イヤ、だからそこの所をこう考えたら、こうなるだろう?それを言っているんだよ!」などと腹立たしくも思いましたが、今では「考えすぎたか」「読みすぎたか」と苦笑いして反省するに至っております。

 で、観念が人とは違うためでしょうか、人があまり気にならないことや気にしないことに関して、どうも目を向けて考えてしまう傾向があるみたいで。何でだろうと考えて、周りの人に問うてみたりもするのですが、ちょっと怪訝な顔をされて「さあ何ででしょう?考えたこともありません…」と言われる始末。まあ言い方を変えれば、そんな〝どうでもいい事〟を考えこんでしまう変人と言えば変人なんでしょうけどね(笑)。

 例えば前々から気になっていることなのですが…ベビーウェアのフードや赤ちゃんのかぶる帽子には、まず耳が付いている。あれは、なぜ耳が付いているんでしょうね?それも動物の耳を模したヤツが、動物の耳のように付いていますよね?あれは何故なんでしょう?「かわいいからでしょ?」それは分かりますし、この問いを投げかけた人の100%がこの答をあげることから、まんざらこの答が違わなくもないような気もします。でも本当に〝かわいいから〟だけなんでしょうかね?その理由だけで、あんなにも普及というか広まるものなんでしょうか?耳をつけるだけの労力や経費を考慮しても、つけるに値すると判断されるからこそ付けているんですよね?もしかしたら〝かわいい〟以上に、重大な理由があるのかも…。もし「何故、赤ちゃんのかぶり物には耳が付いているのか?」の〝かわいいから〟以外の理由を知っている人がいたら、ぜひ教えて下さい!

 他にもいくつか気になることはあるのですが…。前のブログにも書いたように、我が薬進塾がある浅草橋は〝駄玩具(駄菓子屋・縁日屋台での販売がメインになる玩具)の一大問屋街〟です。駄玩具といっても、それはそれは奥が深く、一般玩具(?)に引けを取らないのは前回のブログに書いたとおり。当然、一般玩具と同じように、駄玩具にも季節ものは沢山あります。そんな季節モノの中でも目を引くのが、ビーチボール。ビーチボールが駄玩具かどうかの判別は難しいのですが…それはさておき、問屋さんの軒先や店内にはたくさんぶら下がっています。まあ、今が旬(?)ですからね、ビーチボールは。で、私は毎年思うのですが…何故、ビーチボールはスイカを模すのでしょうか?「丸いから」「夏だから」といった返答がされることは至極承知のこと。スイカは丸い。ビーチボールも丸い。スイカは夏の食べ物。ビーチボールも夏に使うもの。だからビーチボールはスイカを模する…。確かに納得はしますが、では夏にちなんだ丸いものは他には無いのでしょうか?夏の食べ物で丸いものは無いのか…と言えば、そうではないはず。夏が旬の果物といえば…あんず、かぼす、巨峰、さくらんぼ、すいか、すもも、パイナップル、マンゴー、もも、メロンなどなど。果物かどうかチョット怪しいけど梅やトマトも夏が旬。う~ん…パイナップル以外は、ほぼ球体ではないのか?メロンなんか結構ビーチボールでいけるのではないか?確かに〝球体〟に一番近いといえばスイカだろう。マンゴーを球体のビーチボールで表現するのは、チョット難しいかもしれない。表現といえば柄的(デザイン的か?)にも、スイカ柄は表現しやすいかもしれない。巨峰をビーチボール化しても、ただの紫の球だ。それを見て「巨峰のビーチボールだ!」なんて思う人など皆無に等しいだろう。メロンではどうだ?メロン柄はいけるのではないか?メロン柄と言えば…まあメロンにもいくつかあるが、やはり代表的なメロン柄は〝網目(ネット)〟だろう。なにせ「ネット(網目)を生じるもの(ネットメロン)と生じないもの(ノーネットメロン)」といった〝メロン分類〟があるくらいだ。じゃあ、ネット模様の〝メロンビーチボール〟はいけるのではないか?ネット模様…。う~ん…チョット目立ちにくい模様ではないのか?手にとって間近で見れば分かるかもしれないが、遠くから見た分には〝模様〟というよりは〝色〟として捉えられる可能性が大だ。どんなに網目の色を濃くしても、スイカ柄ほどの〝視認性〟は得られないだろう。ましてやビーチボールは、距離を置いて使用する(?)もの。離れていても、何か分かる柄でなければならない…。

 なるほど、ここに「ビーチボールは何故スイカを模すのか?」の答があったのですね。すなわち

① ビーチボールもスイカも旬は夏だから、ビーチボールをスイカで表すことで夏を強調できる。
② 夏が旬な果物は沢山あるが、ビーチボールのような球体で表現できる果物は限られてくる。
③ たとえ球体の果物であっても、スイカのように柄でハッキリと表現できる果物がほとんどない。離れて使用するなら、なおさらである。

といったところなのでしょう。考えれば奥は深かった…。

 先日、問屋さんの店先にスイカのビーチボールがぶら下がっていました。「おっ、スイカのビーチボールか
…」などと思ってみてたところ…ゆっくりと回転したスイカビーチボールの半分が柄無。無地ではなく、透明なビニールでできていました。「半分がスイカ柄、あと半分は透明なビニールでできたビーチボール…何だコレは?」と思っていたところ、さらに回転したビーチボールを見て納得!半分がスイカ柄、あと半分が透明なビニールでできたビーチボールの中には〝仕切り〟が入っていたのです。丁度、スイカ柄部分と透明部分を仕切るように真ん中に。そして、その仕切りには…なんとスイカの断面図が印刷されていました!そう、そのビーチボールは〝半分に切ったスイカ〟を表していたのです!これには、さすがの私も感銘を受けました(ちなみに名前は「ビーチボール カットスイカ」というそうです)。子供のころから見飽きているスイカのビーチボールですが、こんな風に進化していたんですね(笑)。別に今までの柄でやっていたところで、何の支障もないと思うのですが、やはり作っている人たちはそうじゃなかったのでしょう。「何か新しいものを」「今までとは違う何かを」と常日頃、切磋琢磨しているんでしょうね。たかがビーチボール。でも、作る側にとっては〝自分たちの立派な作品・商品〟。「問題ないから、このままでいいいや」ではなく、何らかの新しい方向性や切り口を見出していかねばと思っているのでしょう。前回のブログにも書いたように、熱い職人魂を持っているんでしょうね。「自分もこの人たちの〝職人魂〟を見習わなければ!」と思う今日この頃です。自分としては、まず〝半分に切ったスイカを表したビーチボールを考えることができる柔軟な観念〟をモノにしたいなと思ってます。それくらい衝撃的でしたから「ビーチボール カットスイカ」は(笑)。

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