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合格に必要なのは、いい緊張感。

2019/02/19

 『 緊張しているんですけど…どうすれば緊張しなくなりますか? 』といった相談をよく受けます。まあ、ほとんどの場合が、国家試験の重圧から来る緊張なのですが…。塾生はもとより、企業の研修に行ったとき等も、よくこの手の相談を受けることになります。

 緊張って何でしょう?デジタル大辞泉では『 心やからだが引き締まること。慣れない物事などに直面して、心が張りつめてからだがかたくなること 』『 心理学で、ある行動への準備や、これから起こる現象・状況などを待ち受ける心の状態 』とあります。それらのことを統合すると…国家試験を受験される方の緊張というのは、『 国家試験受験に直面して、心が張りつめること 』『 国家試験受験を待ち受ける心の状態 』ということになります。確かに薬学に来た人間にとって、国家試験受験は人生のおける最大の関門。それを乗り越えてこそ、晴れて薬剤師となれるのですから、緊張することも当たり前と言えば当たり前の。ましてや1年に1回しかないとなると、その緊張感も一入。

 1年に1回しかないから緊張する…。ご存じの方は少なくなってしまいましたが、以前は薬剤師国家試験は年2回ありました。72回から年1回へと変更になったのですが、それまでは春と秋、二回実施されていたのです。ちなみに…薬学部ではお馴染みの〝卒業延期〟というシステムは、もともとここから来ていたのですが…まあ、少々ダークな話題になってしまうので、これ以上のお話しは避けることにしましょう。閑話休題。1年に1回しかないから緊張する…と書かせていただきましたが、では年2回あるならば緊張しないのでしょうか?中には『 年2回あるんだったら、さして緊張もしないだろう 』と思っている人がいるやもしれません。しかし…実際に、年2回の国家試験を受けた人、何人かに聞いてみたところ…年2回であろうが、そんな事には関係なく緊張したとのこと。つまり、年1回であろうと、年2回であろうと、国家試験を受験する時は緊張する…ということになります。

 冒頭でも書かせていただきましたが、『 緊張しないためには、どうしたらいいんでしょう 』といった相談を、よくうけます。その度に私はこう言います。『 少々厳しい言い方になるけれど…緊張しない方法はないよ。だって、緊張するのが当たり前なんだから。あなただけが緊張しているというのなら、何とかしてあげる方法があるかもしれないけれど、皆が緊張している。緊張しているのが当たり前の状況なんだから、緊張しない方法なんてない。むしろ…この時期、緊張していない方がおかしいと思う。まあ、そういう…つまりこの時期、な~んにも緊張していない人がいるけれども、そっちの方が困ったことだよ。この時期、緊張していないなんていうのは、よっぽどの天才か、よっぽど何もしていない人のどちらかだよ 』と…。そう誰もが緊張しているのです。緊張しているのが当たり前なのです。もう少し突っ込んで言わせていただくなら、努力した人ほど緊張傾向が強くなる場合がほとんどのようです(まあ、人にもよりますが…)。私が知る限り、この時期緊張しない困った人は、往々にして勉強してこなかった人、試験対策に本腰を入れていなかった人、国家試験を軽んじていた人…そういった人達です。そう考えれば、緊張しているということは、それだけ国家試験に対し真摯に取り組んできた証といえるのではないでしょうか?

 一生懸命取り組んできたからこそ緊張する。当HPでも何度か書かせていただきましたイチロー選手は、こんなことを言っています。

 僕は常に緊張している。『自分に自信がある』、『うまくやろうと意識している』人間が緊張しないはずがない。緊張しないやつは、そういったものを超越しているか、全然ダメなやつ。超越している奴なんていないんだから、結局緊張しないやつは全然ダメなやつだと思う。

後半は、私が言っている『 よっぽどの天才か、よっぽど何もしていない人のどちらかだよ 』に通ずるものがありますね。イチロー選手ほどの人でも緊張するのです。しかも、『 常に 』緊張しているのです。イチロー選手は日々練習や試合をこなしている訳ですから、『 常に 』というのも分からなくはありませんが…それでも、ずっと緊張しているのです。世界を股にかけ、あれほどの成果を成し遂げた人でも緊張するのですから、薬剤師国家試験を受験する人が緊張しない訳はないのです。

 世界を股にかけ、成果を成し遂げた人でも緊張する…逆に言うと『 緊張していても、世界を股にかけ、成果を成し遂げることができる 』ということ。緊張していても、成果を得ることができる…。そう考えれば、緊張ということに関して、違う見解ができるのではないでしょうか?私はよく、試験前に『 緊張していても(問題が)解ける人と緊張しているから(問題が)解けない人がいるだけ 』と話します。そう『 緊張している=(問題が)解けない 』ではないということ。イチロー選手は、常に緊張しているけれど、あれだけの業績を残しています。つまり『 緊張していても、できる人 』なのです。そうなると…緊張しているとい事と、できる・できないということは別の話ということになります。これまた、ブログで何度も登場させていただいている、みやぞん氏。みやぞん氏も、色々な功績を残していることはご存じのことと思いますが…そんな彼も『 人間は必ず不安やプレッシャーを感じるようにできていると思う 』と語っています。不安やプレッシャーを感じるようにできている…だからといって、できない訳ではない。そう、彼は言っているのではないでしょうか?この『 不安やプレッシャー 』が緊張感であることは言わずもがな。

 どうも『 緊張する 』ということが、悪く取られているふしがあるように思えます。確かに『 緊張する 』と聞いて、あまりいいイメージは持ちませんし、いざ自分が緊張している所を思い出しても、そのほとんどが心地いいものであありません。しかし、緊張とは本当に悪しきものなのでしょうか?精神科医、映画評論家、作家である樺沢紫苑氏は、著書である『 いい緊張は能力を2倍にする 』の中で、いい緊張が能力をUPすることについて書かれています。あの長嶋茂雄氏も『 緊張を楽しめたら、その人は強いですよ 』と、決して『 緊張=悪いこと 』ではないという感じで、語っていたことがあります。そう言えば…ブログでも何度も登場させていただいた、私の武道の師匠などは『 緊張感を持ってやれ! 』とよく言っていました。コレなんかは、『 緊張=できない 』ではないことを示唆していますし、逆に緊張感がなければダメだと言っています。そう、緊張は…正確に言うのなら〝いい緊張〟は必要なのです。先ほど『 いざ自分が緊張している所を思い出しても、そのほとんどが心地いいものであありません 』と『 ほとんどが心地いいものではない 』と書かせていただきましたが…ほとんどがということは…中には『 心地いい緊張 』も無くはなかったということ。そういう時は、身体が思い通りにスムーズにに動く。力むことなく、スムーズに物事を達成できた気がします。樺沢紫苑氏のいうように、いい緊張は能力を2倍にするのです。

 ガチガチになる〝悪い緊張〟ではなく、自分を研ぎ澄ませる『 いい緊張 』は必要なのです。『 でも、どうすれば、悪い緊張をいい緊張にできるのですか? 』という人がいるかもしれませんが…答えは簡単です。悪いことは考えない。それだけでいいのです。『 難しかったらどうしよう… 』『 ○○だったら、どうしよう… 』なんてマイナスのことばかり考えていたら、身も心もガチガチになって当たり前です。悪いことは考えない。これが、悪い緊張感を生みださない秘訣なのです。悪い考えで自分を追い詰めない…それが、悪い緊張を生みださない方法なのです。ぜひ、お試しあれ!

 気をつけなければならないのは…折角、良い緊張感を持っていたのに、その緊張感を無くしてしまうこと。これも結構いるんですよね。親しい人達とワイワイやって、良い意味での緊張感が薄れてしまう人。緊張感もなく、のんべんだらりと事にあたったところで、上手くいく訳がありません。私の師匠の『 緊張感を持ってやれ! 』という言葉を、思い出してほしいと思います。緊張感をもってやるからこそ、研ぎ澄まされた感覚で事にあたれるのです。そして、能力を2倍にすることができるのです。決して、緊張も悪いものではないのです。

 第104回薬剤師国家試験を受験する皆さんは、是非、〝いい緊張〟を持ち、持てる力を思う存分発揮して…イヤ、樺沢紫苑氏のいうように、持てる能力を2倍に発揮して試験に臨んでもらいたいと思っています。そして、薬剤師国家試験合格という栄冠を勝ち取ってもらいたい。そう真摯に願っている次第です。

 

薬進塾講師・職員一同、皆さんの合格を心よりお祈りしています!

自信を持って、薬剤師免許を掴み取ってきてください!

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努力は素質を上回り、気力は実力を超える。    作者不詳

 

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