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試験対策のメインとサブ:後編

 先週の続き。

 しかし、どういう訳か、ここでもまた〝誤った学習〟という『 誤ったモノ 』が横行することになる。では、その〝誤った学習〟とは?そして、何度も書かせていただいている、誤った試験対策とは?

で締めさせていただいたのだが…。今回も前回同様、少々辛辣な内容があることを、ご了承いただきたい。

 まず、〝学習〟とは何であろうか?読者の方は〝学習〟と聞くと『 試験対策の学習 』という具合に、すぐに試験対策と結びつけて考えてしまうだろうが…ここで少し、試験対策とは離れた〝学習〟に付いて触れてみたいと思う。では、その〝試験対策ではない学習〟、すなわち本来の意味での〝学習〟とは…

 

心理学で、経験によって、過去の心理的、行動的な経験をこえて新たな行動の仕方を習得すること。

(精選版 日本国語大辞典より)

 

とある。『 経験によって、過去の行動的な経験をこえて、新たな行動の仕方を習得する 』事が、学習ということである。ところが…昨今、気になるのは学習していない、学習しない学生さんが多いということ。何度も書かせていただくが、今この場で述べている〝学習〟は、試験対策がらみの〝学習〟のことではない。上記『 』内にある、本来の意味の〝学習〟である。つまり私が言いたいのは『 昨今は、経験によって、過去の行動的な経験をこえて、新たな行動の仕方を習得することをしていない・しない学生さんが多い 』ということ。

 前回のブログで、誤っている試験対策が横行していると書かせていただいたが…。誤っている試験対策では、当然ながら、思っていた通りの成果は出ない。いざ薬剤師国家試験受験となった時…誤っている試験対策で得た内容で、試験に取り組むことになってしまうのだが…。もちろん、そんな内容で太刀打ちできるほど、薬剤師国家試験は甘いものではない。やはり、望んでいた結果とは異なる結果が出てしまうことになる。ある方法を試みて、望んでいる結果が出なかった場合、どうするだろうか?答えは簡単。違う方法をやってみることになる。これが学習である。しかしながら、昨今の学生さん達は、やり方を変えようとしない人が圧倒的に多い。その方法でやってみて、期待通りの結果が出ていないのにも関わらず、またそのやり方でやろうとする。『 経験によって、過去の行動的な経験をこえて、新たな行動の仕方を習得する 』ことをしていない。つまり、学習していないということ。

 私が学習指導をする時に、毎回のように口にしているのが『 同じ方法を何回やっても、同じ結果しか出ない 』といった内容。何度も口にするのだが…それでも、やり方を変えようとしない学生さんは多い。しかも変えないのは、前述のようにまともではない、誤っている試験対策。こちとら、薬剤師国家試験対策に関わってン十年。そのプロが『 ダメだ 』と言っているのに、てんで聞く耳持たない。で、同じ結果を繰り返す…。

 変えた学生さんは合格している。合格まで届かなかった学生さんも、それ相応の成績向上を手にしている(そして、その後の試験で合格することになる)。変えた学生さんは『 ああ、このやり方じゃダメなんだ 』と理解して、やり方を変えている。何のことはない、学習しているのである。

 何故、結果が出ない試験対策を何度も続けるのだろうか?と同時に、何故、結果が出ない試験対策に対し『 やり方が間違っているんじゃないだろうか? 』と考えないのだろうか?そこが、非常に不思議なところなのだが…実は、答えは簡単である。

 そう考えない理由は『 ○○さんは、そのやり方で合格したから 』といった内容。友達やら、先輩やら、はたまた友達の友達やら…。とにかく、そのやり方で合格した人がいる…だから、そのやり方を続けるということ。一見正しいように思えるが…ここが陥り易い罠である。成功した人のマネをすれば成功する。まあ、誰しもお分かりのことと思うが、そんな簡単なモノではない。どうも巷では『 マネをする 』という言葉が、誤って流通している感があるが…そちらの話をすると長くなってしまうので、ここでは割愛させていただくが…。成功した人のマネをすれば成功する。では本屋に行って、成功者と呼ばれる人達の本を買ってきて、その通りやってみればいい。全員成功するから…。『 そんな上手くいくわけがない 』と言っている学生さんに限って、『 ○○さんは、これで受かったから… 』と、その○○さんの方法をやっている。

 これも、当ホームページのいたる所で書かせていただいていることなのだが…『 ○○さんと、あなたは違いますよ 』と、改めて言いたい。○○さんは学力が付いていたり、基礎ができていたり、勉強のやり方をマスターしていたり、はたまた早くから長い時間をかけて勉強していたりするかもしれない。成績のいい人は、成績のいい人なりに勉強しているのだが、そういった部分には目を向けない。『 合格した 』という部分ばかりに目を向ける。勉強に対するバックグラウンドが違うのだが、そこには目を向けない。

 少々、乱暴な言い方をさせていただくならば…『 ○○さんとあなたでは、レベルが違うのですよ 』といいたい。肝心な所に目を向けず、『 合格した 』という自分にとって都合がいい部分だけに目をやる。○○さんにとっては正しい勉強方法であっても、勉強に対するバックグラウンドが全く異なるあなたにとっては、そのやり方は正しい方法ではないのですよ…ということ。しかも、○○さんのやり方とは少々異なる内容であったりする。『 ○○さんは… 』と言っている割には、妙なアレンジがあったりする。それも、自分の都合のいいように…。○○さんのやり方で、自分にとって都合のいい部分はその通りやり、都合の悪い所はアレンジして自分の都合のいいように持っていく。全て自分都合である…。

 では、何故、自分にとって都合がいい部分だけに目をやるのだろうか?○○さんの学力だったり、早くから長い時間をかけて勉強していたりする部分には、目を向けないのだろうか?コレも答えは簡単…というか、全ての根幹はココにあるといっても過言ではない。それは何か?楽をしたい。コレ一言に尽きるだろう。苦労したくないのである。楽して国家試験に合格したい。だから、自分から勉強を模索する訳でもなく、早くから長い時間かけて試験対策に取り組むでもなく、基礎から始めたりすることもしない。ただ決まった何かを一通りこなしたら、エスカレーター式に合格へとたどり着ける。そんなことを本気で考えているのだろう。ある大学の先生が『 昨今の学生さんは、ひな鳥と同じ。口を開けてピーチクパーチク鳴いていれば、口に餌を運んで来てもらえると思っている 』といっていたが、コレなんかも楽をしたい、苦労したくない本質の現れだろう。試験対策で苦労したくない。試験対策で何かするのが面倒くさい。そういえば○○さんは合格しているから…あのやり方をやっていれば合格するだろう。自分にとって都合の悪い所はアレンジして…。そして、自分とはまったく別のタイプの人間が行った、自分には全く合っていない〝自分にとっては誤った試験対策(中には誰にとっても誤った試験対策である場合もあるが)〟を繰り返しては、望んでいない結果を何度も出すことになる。

 実は、何度も『 誤っている試験対策が横行している 』と書かせていただいたのだが…ここに『 何故、誤っている試験対策が横行しているのか? 』の理由がある。そう、楽をしたい。正規の試験対策では楽をすることができない(まあ、効率良く進めていく方法はいくらでもあるのだが…)。だから、見た目は楽そうに見える誤った試験対策に手を染めることになる。『 ○○さんが合格した方法だから… 』というのも、この一環である。確かに、ある程度は試験対策を楽にするサブ的な方法が無い訳でもない。しかし、それはメインではないということ…。ここが、本ブログの真髄となる部分であるのだが…。

 また悪い癖が出てしまったようである。当ブログご愛読の方々ならお分かりのことと思うが、どうも文章が長くなってしまうのが、私の悪いクセである。前回のブログで『 久しぶりの前・後編の二本立てブログになるが 』と書かせていただいたのだが、やはり前・後編の二本立てでは書ききれないようである。お恥ずかしい限りであるが、来週を『 完結編 』として、〝試験対策のメインとサブ〟は3部構成とさせていただきたいと思う。そして、次回こそが、試験対策のメインとサブに触れることになる。乞うご期待をば!

 

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