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試験対策のメインとサブ:前編

 久しぶりの前・後編の二本立てブログになるが…年明け早々チョット辛辣な内容になってしまう。しかし…例え辛辣であっても、試験対策にとっては大切な内容。

 薬剤師国家試験予備校講師をン十年と続けてきているのは、何度もブログで書かせていただいていること。裏を返せば、それだけ長く薬剤師国家試験というモノを、眺め続けている…ということにもなる。もちろん眺め続けてきたのは国家試験そのものだけではない。受験する学生さん達も、ン十年に渡って眺め続けてきたし、薬学の流れもまた然りである。そして、学生さん達の試験対策、すなわち試験の取り組み方についても、ン十年に渡って眺め続けてきた。

 当然、ン十年も眺め続けているので、その変化について思うことは多々ある。特に、薬剤師国家試験や薬学部に関して、その変化には目を見張るものがある。そして、目を見張る変化があるのは、薬学生すなわち薬剤師国家試験を受験する学生さん達に対しても、同じことが言える。まあ、学生さん自身の〝目を見張る変化〟に関しては、学習指導やブログ等でもたくさん書かせていただいたし、私以外にもそのことを指摘している人は、たくさんいるので、ここではあえて言及することはしない。私がこの場で言いたいのは、試験の取り組み方についての変化。学生さん達の試験の取り組み方についても、その変化が顕著であることは確かである。しかし、その変化が〝悪いほうへの変化〟であることは、芳しくないことである。

 ハッキリ言わせていただくが、誤っている試験対策が横行しているのは事実である。そして、それがあたかも主流であるかのような、真っ当で王道でもあるかのように、まことしやかに語られ始めているのも事実である。正直、薬剤師国家試験に取り組む学生さん達の姿勢、勉強のやり方に対し、危惧の念を抱いている先生方は決して少なくはない。私も、その先生たちとお話をする機会が多々あるのだが、全く持って同感と頷いてしまうことばかりである。そして、『 昔の学生さん達は、こうであっただろうか? 』と、思ってしまう。何でもかんでも『 昔は… 』とやってしまうことは、あまり良いことではない。しかし、現状が芳しく状態にあるのならば、それも致し方ないことではないだろうか?

 私がン十年にもわたり、学習指導、すなわち勉強のやり方を指導してきていることは、これまたブログ愛読者の方ならお分かりのことと思う。実は、その学習指導にも、ここ数年変化が起こってきている。『 勉強のやり方 』よりも、もっと手前から指導が必要な学生さん達が増えてきているということ。勉強のやり方よりも、もっと手前の事からの指導。勉強というものは何か?試験対策とは、どういうことか?受講するということは、どういうことなのか?つまり、『 試験対策に取り組む姿勢 』そこから指導しなければならない学生さん達が、圧倒的に増えてきているという事。私は『 試験対策に取り組む姿勢 』を、〝学習姿勢〟と呼んでいるが、この学習姿勢から指導しなければならない学生さん達が、増えてきている。勉強のやり方どころの話ではない。その、もっと手前の手前。勉強とは?試験対策とは?受講するとは?そういったことから、指導していかなければならなくなったのである。

 もちろん、昔は学習姿勢の指導などしてはいなかった。そのような指導をしていなくとも、学生さん達はそれを身に付けていたからである。まあ、そうであろう。曲がりなりにも、大学を卒業してきているのである。講義を受け、科目試験をクリアし単位を取り、実習を経験し、卒業試験対策に取り組み、そして卒業してきているのである。昔は4年制であったかもしれないが、その4年間の中でしっかりとそれらを経験してきているのである。学習姿勢など身に付いて当然。それが身に付いていなければ、満足に受講することも出来なければ、科目試験をクリアできず、当然、単位も取れない。実習で満足な成果を得ることも出来ないだろう。もちろん、卒業試験対策に取り組むこともできず、卒業だってできないはずである。それらをしっかりと経験してきたからこそ、学習姿勢は身に付いていたのである。その姿勢で国家試験対策に取り組むのだから…それ相応の滑り出しで、試験対策を始めることになる。後はやり方だけ。そう、ここで学習指導の登場となるのである。

 『 昔の学生さんは… 』と書かせていただいているが…では、今の学生さん達は、皆、学習姿勢が出来ていないのだろうか?それは否である。前述させていただいているように『 増えてきている 』のであって、全員ではない。中には目を見張るほどに、しっかりと学習姿勢を身に付けている学生さんもいる。

 実はもう一つ気になることがあるのだが…私が以前勤めていた職場では、薬剤師国家試験対策の他に医師国家試験、歯科医師国家試験、管理栄養士国家試験、それぞれの試験対策を行っていた。実は、そのころから少々、学習姿勢が身に付いていない学生さんが現れ始めたのだが…それは薬剤師国家試験対策の学生さんだけの話であった。つまり、薬剤師国家試験を受験する学生さん達だけが、今一つ、学習姿勢が身に付いていない…そんな状況にあったのだ。それから数年たった現在、医学部や歯学部の先生方と話をする機会があるのだが…正直、医学部でも歯学部でも、学習姿勢が身に付いていない学生さん達は増えてきているようである。しかし…圧倒的に薬学の学生さん達の方が、その数は多いよう思える。

 学習姿勢などと、仰々しく言わせていただいているが…何のことはない、単なる『 試験対策への取り組み方 』である。『 勉強とは? 試験対策とは? 受講するとは? 』ということだけであり、強いて誰かから指導を受ける必要もないと言えば、ないだけの話。仮にも大学を卒業してきている(または6年生まで進級している)訳であるからして、勉強への取り組み方の姿勢など指導が必要などころか、身についていて当然の話なのだ。でも、身に付いていない人が増えている…。これが身に付いていないから…誤った試験対策に流れてしまうことになる。どんな物事であろうと、姿勢ができていなければ取り組むことなど出来ない。同じように、学習姿勢ができていなければ、真っ当に試験対策に取り組むことなど、できるはずもないのである。真っ当に取り組むことができないから…誤った試験対策に流れてしまうことになる。

 いざ国家試験対策を始めようとした時。その姿勢ができていなければ、当然ながら誤った試験対策で取り組むことになってしまうのだが…。残念ながら誤った試験対策で、太刀打ちできるほど薬剤師国家試験は甘いものではない。当然、望んでいた結果とは、異なる結果が出てしまうことになる。そして、ここがまた厄介な所。ある方法でやってみて、望んでいる結果が出なかった場合、どうするだろうか?答えは簡単。違う方法をやってみることになる。しかし、どういう訳か、ここでもまた〝誤った学習〟という『 誤ったモノ 』が横行することになる。では、その〝誤った学習〟とは?そして、何度も書かせていただいている、誤った試験対策とは?それは、次回の講釈にて!

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