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主任講師挨拶 2018

共鳴する試験対策。

 

 第103回薬剤師国家試験も終わり、そして合格発表も終わりました。以前、ブログでも書かせて頂きましたように、様々な思いの方がいらっしゃることと思います。そして、これも何度もブログで書かせて頂いていることですが…一つの結果が出た以上、次の一歩を踏み出さねばなりません。人は今を生きています。過去に戻ることも出来なければ、その場に留まることも出来ません。『 今を生きる 』とは、現在進行形です。そう、人は生きている限り、その場に留まることはできないのです。

 薬進塾103回対策講座の塾生(もう卒業生ですね)さん達も、合格の発表を嬉しそうに連絡してくれるのですが…もう次の一歩を踏み出して、早速、働いている方も少なくありません。『 都合のいい日に、改めて挨拶に行きます 』と言ってくれる塾生さんも多いのですが、働いている以上、中々自分の思い通りに行動できなくなることも事実。早速、一歩踏み出して、今までとは違う世界での活躍を始めているのだなと思うと、感慨深いものがあります。

 一歩踏み出したのは、103回対策講座の塾生さんだけではありません。薬進塾104回対策講座の塾生さん達も、一歩踏み出していることは事実です。学習指導を依頼して、早速、指導通りに試験対策に励んでいる塾生さんも、一人や二人ではありません。3月から教室を利用して、指導を仰ぎながら自習に来ている塾生さんも数人います。無料体験講座を受講している塾生さんもいれば、学力診断を受けにきている塾生さんもいます。104回対策の塾生さん達も、すでに一歩踏み出し、新しい世界で活躍し始めているのです。

 昨年度、すなわち103回対策講座の塾生さん(女性)で、昨年の3月から講座が始まるまで、毎日薬進塾に来ては自習をしていた方がいらっしゃいます。仮にその塾生さんをYさんとしましょう。Yさんは、ほぼ毎日のように薬進塾にやって来ては、私の立てた学習指導にしたがって、10:00~17:00まで一人で勉強していました(私の学習指導は一人で行うモノです)。3月から一年コースが始まる5月半ばまで、2カ月半に渡って一人で勉強していたのです。用がある時以外は教室から出ることもなく、一人で黙々と勉強していました。そんなYさんを見て『 こりゃあ、受かるな 』と思ったことも事実です。もちろん私の見込み通り、第103回薬剤師国家試験、見事合格してくれ嬉しい限りです。

 Yさんは必死でした。分からなければ、すぐに質問に来ていました。時には、休み時間ごとに、質問に来ていたことも…。分からないことを『 分からない 』とはっきり告げ、苦手な所は『 苦手 』とはっきり伝え、質問する。チョット乱暴な言い方になりますが、〝なりふり構わず質問に来ている〟という感じでした。必死だったのです。なりふりなんか、構っている場合ではない。四の五の言っている場合でもない、何としてでも受からなければ…。それが、Yさんからは、ひしひしと感じられたのです。

 私は講師稼業に長く携わっていますが、薬進塾の塾生さんには一つの特長を感じています。それは〝真剣な塾生さん〟ばかりということ。もっと、ざっくり言わせて頂くなら、必死な人ばかり…皆、必死であるということ。これが、薬進塾生の大きな特長であると思っています。学力のある人も、学力が今一つの人も、皆、必死。何となく『 受かればいいかなぁ… 』なんていう人はいませんし、『 何をしに来ているんだろう? 』と思ってしまうような人もいません。〝国家試験受験サークル〟かの如く、皆で講義を受けて、その後はワイワイ賑やかに…なんていう人もいません。勉強は横に置いておいて、皆で仲良く…なんていうグループもいません。受講することはもちろんのこと、学習指導を受けるのにも真剣。テストも真剣ならば、質問も真剣。周りがどうであれ、とにかく自分のことだけで精一杯必死。そんな塾生さんばかりですから、講師も職員も自ずと真剣になるのです。

 もちろん、真剣さのあまり息も出来ないほどガチガチした雰囲気になる…という訳ではありません。『 真剣になる 』『 必死になる 』ということと、『 緊張で身動きが取れない 』『 余談の一言も許されない 』『 自分のことしか見えていない 』ということは別物だからです。笑顔もあれば、笑い声もある。塾生同士の会話もあれば、職員・講師との日常会話も普通にある。ただ、それに流されない。『 勉強は勉強でしっかりやる 』『 試験対策に真剣に取り組む 』という部分は決して譲らずに、試験対策の日々を送っている。そんな感じを強く受けています。

 不平・不満も、あまり耳にしたことはありません。何故でしょうか?答は簡単です。それどころではないからです。不平・不満など言っている暇もない。それくらい必死なのです。四の五の言っている暇などない。そんなこと言っている暇があるのなら、質問したり、分からないことを調べたり、とにかく勉強…誰もが、そんな感じで必死になって勉強しているような気がします。

 ですから、塾生さん同士のトラブルもありません。これも、薬進塾の特徴の一つだと思います。私はいくつかの予備校に勤務していた経験がありますが、まず、どこに行っても学生さん同士のトラブルはつきものでした。まあ、大勢の人間が集まるということは、様々な人間が集まるということですから、人間関係でのトラブルが起きることも必然と言えば必然の話。仕切っているグループがいたり、講師との一線が引けない学生さんがいたりすれば、特にです。薬進塾は少人数制。さらに、講師陣は皆ベテラン。塾生さんとは一線を引き、どの塾生さんとも同じように接しています。ですから、トラブルが起きることが少ないのも、これまた当たり前と言えば当たり前の話。しかし、それ以外にもトラブルが起こらない理由はあります。それは塾生さんが、皆、必死だから…。トラブルを起こしている暇などない位、些細なことを気にしている暇さえ無い位、必死…だから、トラブルが起きることもないのです。そして…先ほど『 必死になる 』ということと『 自分しか見えていない 』ということは別物、と書かせて頂いたのですが…ここにも大きな理由があります。

 皆、必死に勉強しています。薬剤師国家試験合格に向けて…。『 薬剤師国家試験に合格する 』という思いは、皆、同じなのです。そして、そのために必死になっていることも同じなのです。同じ目的を持つ者が、同じく必死になっている。そう、皆〝自分と同じ人間〟なのです。だからこそ相手、すなわち他の塾生さんも見えてくるのです。言葉には出さずとも『 あの人も合格に向けて必死に勉強しているんだ 』と、ひしひしと感じているのです。自分と同じだから、相手の事が見えてくる。自分と同じ相手だからこそ、相手の事を分かってあげることが出来る。だから試験対策の日々の中でも、ギクシャクしない人間関係が保たれているのです。実際、塾内では塾生さん同士が譲り合っている場面をよく目にします。質問一つする場合でも、普段、あまり会話しないような塾生さん同士が、笑顔で色々と譲り合っている場面もよく見かけます。まあ、塾生さんと言っても、皆いい大人ですから、譲り合いが必要ということも分かっているとは思います。しかし、試験対策の緊張した日々の中、それを忘れずに行動できるということは、なかなかのことなのです。実際、私が以前勤務していた学校では、譲り合いというモノをあまり見かけたこともありませんでしたし、譲り合うどころか、自分中心と振る舞う学生さんが少なくなかったことも事実です。そして…自分中心と振る舞う学生さんが、芳しくない試験結果となっている場合が多いことも、やはり事実。さらに、言わせていただくならば…譲り合っている塾生さんが、いい結果をつかみ取っていることも、これまた事実なのです

 譲り合っている塾生さん達が、どうしていい結果をつかみ取っているのでしょう?答えは簡単です。相手の事を分かって行動してあげる時、そこには余裕が生まれます。この余裕は、自信につながります。チョット乱暴な言い回しをさせて頂くならば『 相手に譲ってあげられるだけの余裕が私にはあるのだ 』と無意識のうちに思うことになる…ということです。相手を気遣うだけの余裕が自分にはある。これを自信と言わずして何が自信でしょうか?そして…相手を気遣ってあげた分、自分はより強く求めなければなりません。自分だって、そんなに余裕があるわけではない。でも、相手を気遣ってあげることも必要…そのギリギリの間では、必死さや真剣さにも、より拍車がかかることは事実なのです。譲るからこそ、拍車がかかる必死さと真剣さ…。これもまた、大きな自信を誘発するアイテムであることは、間違いないのです。

 試験対策においては、自信は欠かすことのできないアイテムです。これなくして、合格をつかみ取ることは至難の業と言えるでしょう。特に103回薬剤師国家試験のような〝翻弄するタイプの試験〟では、自信が大きくモノをいうことになります(詳細は、ブログ〝第103回 薬剤師国家試験は難しかったのか?〟をご参照ください)。自信を持っていれば、チョットやそっとの事では揺らぎません。ですから、どのような形で出題されようとも、揺らがずに問題の本質をつかみ取ることが出来る。これが、譲り合っている塾生さん達が、合格をつかみ取っている要因と言えるでしょう。

 譲り合えば、自信が生まれる…。よく、『 どうすれば自信を持つことが出来るのですか? 』という質問を受けるのですが…実は、自信を持つための方法はたくさんあるのです。どうも、自信を持つためには何か大きなことをやらねば…と思っている方が多いようですが、『 相手の事を考えて行動してあげる 』なんていう小さいことの日々の積み重ねも、自信というモノを持つための一つの方法であったりするのです。

 ちなみに…『 譲り合う 』とか『 相手の事を気遣う 』ということと、『 自分のことを蔑ろにして、相手に何かしてあげる 』『 自分を無理に抑えて、相手の良いようにしてあげる 』ということは、全く別物ですので、ご注意をば!自分大事があってこその、〝譲り合い〟であり〝気遣いである〟ことを忘れてはいけません。そこを勘違いしてしまうと…それこそ〝翻弄されてしまう〟ことになりますので、注意が必要です。

 薬進塾での自習時間には、妙な一体感があります。誰が仕切っている訳でもなければ、誰が見張っている訳でもない。でも、一体感をひしひしと感じることが出来るのです。皆、必死で真剣。そして、そこから生まれる相手を気遣う思い。それが、自然と一体感を生み出すのでしょう。〝合格したいがための必死さ〟 〝合格への思い〟これが共鳴し合っている。そう、共鳴…。共鳴とは『 人々の間の調和の関係 』『 他の人と気持ちを分かち合うこと 』とあります(Weblio 辞書より)。まさに、自習時間での一体感や相手を気遣う行動は、塾生さん同士が共鳴し合っているからこそ生まれるもの…私は、そう思っています。

 前述のYさん。国家試験前日に、こんなメールを私に送ってくれました。

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 周囲の真剣さがすごかったです。Yちゃん、H君、T君もM君もSさんも、みんな合格して欲しいです。もちろん自分が合格しなくてはですが(笑)。

 毎日ヘトヘトだなと感じることもありましたが、針ヶ谷先生がよく言っていたように、自分だけじゃなくてみんなヘトヘトなのに頑張っているんだ!と気持ちを奮い立たせていました。

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これぞ、まさに〝共鳴する試験対策〟ではないでしょうか?共鳴するからこそ、見えてくるものがある。共鳴するからこそ、伝わるものがある。共鳴するからこそ、生まれる一体感がある。そして薬進塾には、そういった共鳴がある…。薬進塾は、塾生さん同士が合格へとむけて、共鳴し合える予備校である。私は、そう自負しています。

 薬進塾 主任講師 針ヶ谷 知樹

 

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