奇妙な出来事
薬剤師国家試験対策に長く長く携わっていると、色々と奇妙なことに遭遇する。いくつかはブログで書かせてもらったりもしたのだが…。
例えば『 見知らぬ学生 』というタイトルのブログ。ある大学の先生が『 先生の所に、以前○○という学生がいたでしょ 』と話してくれたのだが…その先生がおっしゃられる○○という学生さん…どんなに頭をひねったところで出てこない…。調べてみても在籍記録が無い…。『 どうやら世の中には、私の見知らぬ、在籍確認のされない…イヤ、在籍さえもしていなかった〝薬進塾の塾生〟が存在しているようである 』で締めくくらせて頂いたのだが…何とも奇妙な話である。
他にも…『 見知らぬ自分 』というタイトルのブログ。知人から『 この前、Aさんと会ったんですよ 』と言われたのだが…どう考えても、そのAさんを知らない。そして『 (Aさんから)色々先生の事を聞きましたよ 』とのこと。そのAさんとやらは、以前私が勤めていた職場の人間とのこと。で、〝私らしき人〟の事を色々と話したそうなのであるが…私には全く身に覚えなのないことだったり、私じゃない人がやったことが、私がやったことになっていたり…。逆に、私のやった功績が、他の人間の功績になっていたりする。私には全く身に覚えのない事をした〝私〟がいる。最後は…『 見知らぬ自分に一言。あまり派手なことはやらないで欲しい。少なくとも、本家の私がその被害を被ることになりそうなのだから…。イヤ、もう被っていると言っても過言ではないような気がするのは、はたして気のせいだろうか? 』で締めくくらせて頂いた。こちらも何とも奇妙な話。
今回のブログ内容も、とっても奇妙な話である。ある学生さんの話。その学生さん、ある日、薬進塾に見学・個別相談を申し込んできた。まあ、時期も時期だったので、見学者は必然的に多くなっていた状況。『 大丈夫ですよ 』と伝え、指定した日時に会うことに。で、指定した日時に薬進塾でお会いして、色々と話を聞いて、まずは一段落。そして、他の見学者と同じように『 何でウチ(薬進塾)を知ったの? 』と聞いてみると…。その学生さん、カバンの中から薬進塾のパンフレットを取り出した。いくつかの大学には、薬進塾のパンフレットを設置させて頂いている。そのパンフレットで、薬進塾を知る人も少なくない。私が講習や学習指導に行っている企業さんが、参加者に配布してくれている場合もある。そうやって、どこからか薬進塾のパンフレットを手に入れたのだろう…と思っていたら…。『 先生が、「 お前はココに行け 」って、このパンフレットをくれました 』と笑顔で話してくれた。『 ああ、大学の先生の紹介か… 』と思い、『 どこの何先生の紹介? 』と聞くと『 ○○の◇◇先生 』。○○には、某薬剤師国家試験予備校の名前が入る。◇◇は、もう忘れてしまったが、よくある名字が入ると思ってもらいたい。で、改めてこの文章を読み直して頂きたい。『 どこの何先生の紹介? 』と聞くと『 ○○の◇◇先生 』…。つまり、他の予備校の教師が、薬進塾のパンフレットを学生さん手渡してくれ、さらに『 お前はココに行け 』と言ったことになる。
その学生さん曰く…国家試験が残念な結果になったので、今後の指導を乞うために、通っていた某予備校に行ったとのこと。そこで自分の担当だった講師に、国家試験が残念な結果になった旨伝えると…『 なんで落ちたんだ!何やっているんだ! 』と、少々キツめに言われたそうである。それを聞いた時点で『 ? 』となる私。それは、そうであろう。その学生さんとて、好き好んで残念な結果となったわけではない。イヤ、むしろ不本意な結果である。それを『 なんで落ちたんだ! 』と言われても、答える術などないだろう。ましてや『 何やっているんだ! 』と言われたところで…イヤイヤ、何か悪さをして『 何やっているんだ! 』と言われるのなら仕方がない。しかし、その学生さんは何も悪いことはしていない。その学生さんに聞いてみたところ、遅刻・欠席はほとんどなく、普段の成績も良好だったそうである。逆に、そういった学生さんが残念な結果になったのならば、『 自分たちの指導はどうであったのか? 』と目を向けるのが、我々講師の仕事ではないだろうか?つまり『 何やっているんだ! 』は、指導不行き届きであったかもしれない、自分たちに向けられる言葉であるよう思うのだが…。
で、そんな今一つ不可解な指導(?)を受けていると…。その講師、おもむろに自分の机の引き出しを開けるや否や、そこからパンフレットを取り出したそうだ。そう、薬進塾のパンフレットを…。何故だ?何故、薬進塾のパンフレットが、他の予備校の、ましてや一個人の講師の引き出しに入っているのだ?どう考えても、不思議である。正直な話、大学に設置したパンフレットを、捨てられたり、見えない所に置かれたり…といったことはよくあった。捨てる場合は…おそらく、まとめてどこかに捨てるのであろう。となると…自分の予備校に持ってきて、捨てようと考えていたが…機を逃して、引き出しに仕舞いっぱなしとなった…。イヤイヤ、これは、いささか無理のある考え方であろう。捨てるのなら、まとめてごみ箱に捨てて終わりである。いったん、自分の引き出しにしまっておいて…というのは、少々無理のある考え方である。とりあえず、学生さんに『 何でウチのパンフレットが◇◇先生の引き出しに入っていたの? 』と聞いてはみたものの、その学生さんも『 分かりません 』とのこと。まあ、分からないだろうな…。っていうか、その学生さんも、さぞかし面食らっただろう。今後の進路を相談に行ったら、他の予備校のパンフレットを渡されたのだから…。
しかも、それだけではない…。パンフレットを渡された後、『 お前はココに行け! 』と言われているのだ。この学生さんも面食らっただろうが、その話を聞いた私は、その数倍面食らったことはお分かり頂けると思う。今後の進路を相談に行ったら、薬進塾のパンフレットを渡され、さらに『 お前はココに行け! 』と指導されたのだから…。頭の中に『 ? 』が無数に駆け巡っていたのだが…そんな頭の中に一筋の光が。何のことはない。私の知り合いの講師が、薬進塾を紹介してくれただけではないだろうか?それなら、これまでの話も分からなくはない。こちとら、薬剤師国家試験予備校講師歴ン十年。予備校の垣根無く、知っている講師は少なくはないし、懇意にしている講師も少なからずいる。そんな講師の一人が薬進塾を紹介してくれた…。なんだ、大したことではないではないか。謎が解けた気分で『 その予備校のなんていう講師だっけ? 』と聞いたところ『 ◇◇先生です 』…知らない。知らないぞ、そんな講師(ちなみに、この後、念のためHP等でお顔を拝見させて頂いたが、全く知らない講師であった)。全く私とは接点が無い講師…。もちろん、その講師は薬進塾とも全く接点はない。以前勤めていたこともなければ、現在勤務している講師陣とも接点はない…。そんな講師の職場の机の中から、薬進塾のパンフレットが飛び出し、さらに『 ここに行け 』と指導(?)される…。これほど不可解なことも、ないのではないだろうか?
確かに、他の予備校が学生さんを紹介してくれることが、無いわけではない。かくいう私も、何度か経験したことはある。しかし、それは提携等の関係があった場合で、さらに講座の期間や教室の場所の関係で、その予備校に通うのが難しい場合という、特殊な条件下での話。提携もしていなければ、ましてや講座の期間や場所に関しては、しっかり被っている。そんな中で、見知らぬ予備校の講師が、己の机の引き出しから薬進塾のパンフレットを出し、『 ここに行け 』と指導(?)しているのだ。
あまりよろしくない考えかもしれないが、『 問題のある学生さんだから、手を焼くのが面倒くさくて、コチラに回したのか? 』とも考えたのだが……取り立てて問題のある学生さんという感じではない。こちらも、ン十年と講師をしているのだ。ある程度、接触しただけで、問題がある人物かどうかくらいは、判断できる。確かに個性的かもしれないが、別にそれほど問題にすることでもない。第一、薬剤師国家試験予備校には、個性豊かな学生さんなどヤマのようにいる。その予備校が、その個性をどう捉えていたのか、どう対応していたのかは定かではないが…どうやら、この考え方も不発のような気がしなくもない。
では、一体、何でこの学生さんを紹介してきたのだろう?他の予備校の講師が、パンフレットまで手渡して。しかも、そのパンフレットは、その講師の机の引き出しに入っていたのだ。奇妙な話である。まあ、こちらとしては、学生さんを一人紹介してくれた訳だから感謝しなければならないし、ましてや入塾を決めてくれ、晴れて塾生さんとなった訳であるから、感謝も一入である。これが大学の先生や、企業の方であるのなら、お礼の一つも言わなければならないのだろうが…今回の場合は、どうしたものだろう?薬剤師国家試験にン十年と籍を置かせて頂いている私であるが、一体どう対応すべきなのか見当もつかない。まあ、事の真相が掴めてからお礼しても遅くはないと思うのだが…どうも事の真相は、永遠に掴めないような気がしないでもない…。世の中には、知らない方がいい事実というものが少なからず、そして確実に存在する。だったら、今回の騒動も、迷宮入りとした方がいいのかもしれない。おおよそ、世に存在する迷宮入りの事件というものは不可解で、奇妙なことが多かったりする。今回の奇妙な出来事も、そんな一つなのではないのだろうか?私は、そういうことにしようと思っている。
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2018年4月23日 | コメントは受け付けていません。 |
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「 出来ない 」のではなく、「 したくない 」のだ。
タイトルはアドラー氏のお言葉。アルフレッド・アドラー氏は、精神科医、心理学者、社会理論家。自己啓発の父とも呼ばれ、彼が説いたアドラー心理学は、世界的にも好評(まあ、諸説紛々あるのだが…)。最近では、アドラー心理学を解説している著書として、世界中で350万部を越えるベストセラーになった『 嫌われる勇気』が有名ではないだろうか。私も以前から、アドラー氏のお言葉をいくつか読んだことはあるのだが…なかなか厳しいお言葉が多いのも事実。タイトルのお言葉も、なかなか厳しいお言葉。
タイトルの言葉。厳しいお言葉と表現させて頂いたが…何気に国家試験対策の指導の中で、同じ内容の言葉を口にすることは多々ある。まあ、こんなにキツイ表現ではないのだが、内容的には同じこと。手っ取り早く言うならば…『 出来ない、出来ないって言っているけれど、やらないだけじゃないの?っていうか、やりたくないだけなんじゃない? 』といった感じ。
厳しい言葉のように感じられるかもしれないが…こちらとて、試験対策にかかわってン十年。本当に本当にたくさんの、そして色々な学生さんを目にしてきたことは事実。『 チョット、ブログ等で掲載するのは、如何なモノだろうか? 』といった状況の学生さんに、たくさん出会ってきたことも事実。そして…そんな学生さんも、しっかりと合格していっているのも、これまた事実。『 さすがに…この状況じゃ、今回の国家試験は… 』と、つい思ってしまうような状況の学生さんでも…普通に講義に参加し、普通に勉強していき、そして、合格していっている。そういった学生さんを何人も見てきているのだ。
そこまでの状況ではないにせよ…皆、それ相応に苦労して、試験対策を乗り切っていることも、紛れもない事実。順風満帆に『 余裕、余裕 』なんて言って合格した学生さんなど、いまだかつて見たことがない。一見そのように見えたとしても、実は陰では努力している、裏では歯を食いしばっている…それが実状である。
ところが…指導している中で『 出来ないんですよね… 』と言ってくる学生さんは何気に多くいるのだが…。話を聞いてみると…今一つ、必死さが伝わってこない。『 やろうとは思っているんですけど、なんか出来ないんですよね… 』と、本人は言っているのだが、今一つ大変ではなさそう。まあ、こちらとて、薬剤師国家試験対策にかかわってン十年。本当に困っているのか、大変なのか…そして、そうでないかは肌で感じることが出来る。本当に切羽詰まっている、必死な学生さんだと、それ相応の気迫が伝わってくるものである。
試験対策のあるべき姿というものは…初めは手探りでもいいから、指導通り、日々少し少しこなしながら、手ごたえを確かめ、コツコツ進んでいく。これが本当の試験対策であり、試験対策の王道である。しかし、前述の『 出来ないんですよね… 』と言ってくる学生さん。どうも、いきなりズバッと大きな手柄があるような、そんな何かを期待しているご様子がチラホラ…。そういった学生さんに限って、日々、少し、少しこなしながら、コツコツと…といったことを嫌う傾向にあるようで…。で、やらない。『 いきなりズバッと大きな手柄がないのなら、やっても意味が無い 』とでも思っているようなご様子。だから、やらない。それが『 出来ないんですよね… 』といった表現として、口から出てしまっているような…そんな、気がしないでもない。
でも、それは〝出来ない〟ではなく〝やらない〟。すぐに成果を求めたがるが故の言動とも言えるのではないだろうか?チョットやっただけで、求めていた成果が手に入らない。これじゃあ、やっても…という気持ちになって…さらに怠け心も加わることにより…いつしか、試験対策に手を付けられなくなってしまう。まあ、ご本人は『 手が付かない 』という認識なのかもしれないが…何のことはない。すぐに成果が手に入らないような試験対策などやっていられない、やるのもバカバカしい(まあ、ここまで過激な思いではないのかもしれないが…)。そんな思いがあるのだから、試験対策など手を付けられなくなるのも、当たり前と言えば当たり前の話。で…『 出来ないんですよね… 』という言葉が口から出る羽目に…。とどのつまり…〝出来ない〟ではなく〝やらない〟というのが、種明かし…といったところ。
余裕があるよなぁ…というのが、こちら側の正直な意見。必死な人は、それどころではないのだから。『 出来ないんですよね 』なんて言っているうちは、まだ必死になっていない証拠。本当に必死になっている学生さんは、それどころではない。『 出来ないんですよね 』なんて言ってはいられない、やらなければならないのだから。例えば…自分の家に火がついている。『 消したいんですけど…出来ないんですよね 』なんていう人がいるだろうか?四の五の言っているよりも、とにかく火を消さなければ…それこそ必死である。火のついている家を目の前にして、『 消したいんですけど…出来ないんですよね 』なんていう輩を見たら、皆、なんていうだろう?『 あんた、そんなこと言っていないで、とっとと火を消しなさいよ 』そして次にこう言うだろう『 火を消す気が無いの? 』と…。試験対策もこれと同じである。家に火が付いたくらい必死であれば、四の五の言っていられないはずである。何としてでも受からなければならないのだ。出来るも、出来ないも知ったことではない。イヤ、そんなことはどうでもいいから、やらなければ…一歩でもいいから前進しなければ。これが、本当の国家試験対策ではないだろうか?少なくとも、私が目の当たりにしてきた〝合格者たち〟は皆そうであったが…。〝出来ない〟を言い訳に〝やらない〟であれば…まあ試験対策をやらない訳だから、そりゃあ結果が芳しくないものであることも、当たり前と言えば当たり前の話…。
一攫千金の自分ご都合主義で受かるのなら、こんな楽なことはないし、こんなに嬉しい状況はないだろう。しかし、残念ながらそんな状況、全てが自分にとって好都合なんていう状況など、まずあるはずがない。試験対策の長い道のりでは、泥道もあるし、向かい風もあるし、豪雨のこともあるのだ。順風満帆、万事良好、100%完璧な状況…なんていうことは、残念ながらほぼ無いと言ってもいいだろう。だから、歩くのを辞めるのか?それでも歩かなければならないのか?状況が大変だから、思った通りにいかないから、だから歩くのを辞めてしまう。それは、まさに『 歩けない 』のではなく、『 歩きたくない 』だけなのではないだろうか?
そういえば、私の知人の中にも『 アレをしたい 』『 コレがしたい 』などと語ってはいるが、一向にやろうとする気配が無いというか、行動していない輩が何人もいる。『 やらないの? 』と尋ねると…『 ○○になったら、やろうと思うんですよ 』だとか『 □□が必要なんで、今は無理ですね 』と、したり顔で語ったりする。まあ、今、出来ないんだから、一生出来ないんだろうなぁ…なんて考えてしまうのだが…。確かに物事には、それ相応のタイミングや時期というものはある。しかし、100%完璧な状況なんか、そうそうやってくる訳ではないし、□□が必要ならば、それを手に入れるために、今、動けばいいだけの話。つまり、これも〝出来ない〟ではなく〝やらない〟。それ相応の理屈をつけては『 やりたいんだけど出来ない 』と逃げ込んでいるだけ。理由にかこつけてはいるものの、結局は〝やらない〟だけである。〝出来ない〟のではなく〝やらない〟のだから、どんなに時が経とうが、出来るわけはない。
アドラー氏は、こんなことも言っている。
やらない理由を作り続けるな。
私が学生さんに指導をするとき、よく言うのが『 やらなくてもいい理由はたくさんある 』という言葉。これと同じ内容。〝やらなくてもいい理由〟なんて、いくらでもある。アドラー氏が言うように、いくらでも作り続けることも出来る。しかし…大事なことは何であろうか?目的遂行のために…薬剤師国家試験合格のために見つけなければならないこと、常に持ち続けなければならないことは、〝やらなくてもいい理由〟ではなく〝やらなければならない理由〟ではないだろうか?そして…その理由さえ、明確に持ってさえいれば、つまり〝やらなければならない理由〟さえしっかりと持ち続けていれば、〝出来ない〟といった言葉は、自然消滅するのではないだろうか?
合格していった人たちは、皆〝やらなければならない理由〟をしっかりと持ち続けていたからこそ、四の五の言わず、泥道でも、追い風でも、雨が降ろうとも、とにかく必死でやってきたのではないだろうか?私はそう思っているし、実際、私が出会ってきた〝合格者たち〟は皆そうであったと思う。
これから試験対策に励むことになる人は、そこの所、つまり〝やらなければならない理由〟をしっかりと持ち続けることを忘れずに、日々、切磋琢磨してほしい。そして…『 出来ない 』といった言葉が頭をよぎった時には…〝やらなければならない理由〟を、今一度しっかりと見つめ直して欲しい。そう思っている所存である。
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2018年4月17日 | コメントは受け付けていません。 |
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第103回 薬剤師国家試験 合格塾生が語る〝国家試験合格の秘訣〟
今回のブログは『 入塾時はビリだったのに…最後は毎日トップだった塾生さんの〝合格の秘訣〟! 』を掲載させていただきます。
今回、合格者インタビューをお願いしたTさん。今回、色々とインタビューに答えてくれて、ありがたい限りです。現在、インタビュー内容をまとめている最中ですので、皆さま、乞うご期待あれ!
実はTさん、インタビュー後にわざわざメールを送ってくれました。その内容は何と〝合格の秘訣〟。これもインタビューと一緒に掲載しようと思っているのですが…インタビュー掲載までには少々時間がかかりそうですので、一足お先に、Tさんが送ってくれた〝合格の秘訣〟を掲載させて頂きたいと思います。
タイトルにもありますように、Tさんが入塾した時は、毎日のように試験成績は最下位ばかりでした。しかし、国家試験前には毎日のように成績は1位。試験対策も後半に入るころから、順位が3位を下ることは、まずありませんでした。そんなTさんに、インタビューの時、ビリギャル(有村架純さん主演で映画化もされた実話)の話をしたのですが…インタビュー後に送ってくれたメールの初頭には、次のようなことが書いてありました。
ビリギャルもあの先生を信じていたから合格し、
私も薬進塾を信じていたから合格しました。
講師冥利に尽きるとは、まさにこのこと。そんなTさんが送ってくれた〝合格の秘訣〟。早速、掲載させて頂きたいと思います!
【 Tさんからの〝合格の秘訣〟メール 】
合格の秘訣をまとめると…
① 一番は、なんとしてでも合格するという強い意志!
次はないくらいの気持ちで一年間臨むこと!
講義が始まる日からスタートではなく、不合格が分かった日からスタート
していること。
② 捨て科目を作らない。
③ 分からないことはそのままにせず、質問する!私の場合は、何か疑問に
思ったらYちゃんと相談して、それでも解決しなければ先生に質問したり…
そうやって友達と考えた問題も試験に出たりする!
④ 体調管理、生活リズムなど。
⑤ なんとなく周りをみると、『 あの人はあの授業休むな~ 』とかあるけど、
そんなことしたら受かるはずがない!休む、遅刻する、授業を選ぶという
考えを一切なくすこと!
⑥ 伸び悩んだりしても、勉強したらした分だけ学力としてついてくるので
諦めないこと!
⑦ 自分で薬進塾を選んだ以上、薬進塾だけを信じること!
⑧ 頑張っている人を見ること!周りが頑張っていると自分も頑張らなきゃ
という気持ちになる!
こんな感じです(笑)。
これがTさんから送られてきたメールです。さすが、最下位からトップまで上り詰め、さらにトップの地位を不動のものとし、ついには合格を勝ち得たTさん!この中には、合格のエキス、まさに合格の秘訣がたっぷりと詰まっています。僭越ながら、私がその解説をさせていただきますと…
① 『 こんなことは誰でも思っているだろう! 』という人は多いと思いますが…思ってはいても、それが行動に移せていない人は山のようにいます。〝意志〟とは『 ある目的を実現するために自発的で意識的な行動を生起させる内的意欲(大辞林より) 』ということ。つまり、『 行動を生起させる(行動が起こる) 』ことが無ければ、それは〝意志〟とは言えない、ということになります。さらにTさんの良い所は『 講義が始まる日からスタートではなく、不合格が分かった日からスタートしていること 』と認識していること。これも出来ない人が多い。少々辛口な意見となってしまいますが…『 次は絶対合格したいんです 』とは口にするものの、では講義が始まるまで何をしているのかというと…。もちろん、『 働いて学費を… 』『 就職先から始まるまでは勤めてくれないかと… 』といった人がいることも事実。それは、それで人それぞれの事情。しかし、それと同じくらい、何もしない人がいることも事実。私は、新6年生相手に学習指導を頼まれることも多いのですが、その度に『 前回の薬剤師国家試験が終わったと同時に、次の国家試験対策は始まる 』と伝えています。Tさんの『不合格が分かった日からスタートしていること 』という言葉は、合格者として、それを代弁してくれているのだと思います。さすが!
② これも、私が日頃から学習指導で伝えていること。国家試験には捨て科目はありません。出題される以上は、必ず手を付け理解しておかなければいけません。下手な試験対策に限って、捨て科目を作ります。『 ○○が苦手なんだから、そこは捨てて□□で… 』なんていう具合に…。しかし、どんなに点数が取り易く、得意な科目があったところで、では、その科目だけで200点も取れるのかといえば、そんなことがないことは、皆、承知のはず。ならば、満遍なく点数を取っていくことが必須であるということは、当然、分かるはずなのに…どういう訳か、捨て科目なんていうモノを作って、みすみす点数を棄ててしまっている。これじゃあ、合格することも捨てているのと同じことです。もう一度言っておきますが…国家試験に捨て科目はありません!もちろん、ウエイトのかけ方の微妙な調節はありますが…そこは、薬進塾はベテラン講師陣ぞろい。そのさじ加減に、自信があることは言うまでもありません。
③ これも非常に重要な事。当薬進塾は、質問を推奨しています。分からなければ、とにかく質問すること。Tさんも毎日のように質問にきていました。『 分からないことはそのままにせず 』これは、試験対策においては、必須条件。試験生活の要の全てがここにあると言っても、決して過言ではありません。そして、この〝質問〟ですが…質問も、ただすればいいというモノではありません。質問には〝効率の良い質問の仕方〟というのがあります(薬進塾では『 効率の良い質問の仕方 』という学習指導を行っているくらいです)。Tさんは、それをしっかりと実践していたことが、記述からも分かります。そして…重要なのが『 そうやって友達と考えた問題も試験に出たりする 』まさにコレ!合格者だけが知っている、最重要事項ですね。私も学習指導で毎度のように話していますが…真剣に試験対策に励んでいると、やはり何かあるのです。何気に気になったこと。ふと目にしたこと。疑問に思って相談したこと。分からず友達に聞いたこと。そんなことが、国家試験に出題された!そういった事例は、今まで星の数ほど見てきましたから…。真剣に試験対策に取り組んでいるからこそ、導かれる何かがあるのだろう…長い講師生活の中で、私はそれを肌で感じてきました。ただし…真剣に試験対策に励んでいるからこそ起きることであって、『 見たところが出るんだろ 』なんていう怠け心では、そういった機会に巡り合うことは、まず無いと言っていいでしょう。そういうことが分かったTさん。やはり、試験合格に対する意欲が、如何に必死なものだったかということが伺える記述内容だと思います。
④ 体調管理、生活リズムこそ、試験対策の基盤。Tさんは、それをしっかりと実践していたことになります。確かに…Tさんが、薬進塾に来る時間は毎日ほぼ同じ。帰る時間も、ほぼ同じでした(毎日と言っていいほど、自習時間の最後まで勉強していました)。私は学習指導時には、いつも生活管理表を書いてもらっていますが、その指導通り生活を管理していた代表的な塾生さんと言えるでしょう。ちなみに…今回、合格体験記を書いてくれたY.I君。彼も、しっかりと生活を管理していたことが伺えます(詳細は〝第103回 薬剤師国家試験 合格体験記〟をご参照ください)。生活管理が、しっかりできている人が合格する。これは、間違いありません。Tさんからも、I君からも、それが伺えると思います。
⑤ 『 そんなことしたら受かるはずがない 』少々辛口な意見ですが、言い得て妙とはまさにこのこと!休む、遅刻する、授業を選ぶ…講義を蔑ろにしている限り、その講義の内容は身に着きません。もちろん、体調的に休んだり、遅刻したりはあるかもしれませんが…『 休む 』 『 遅刻する 』ということが、『 勉強が遅れる 』と認識することは、もの凄く重要な事。そう言えば…今回の合格体験記を書いてくれたT.M君は『 休むのはいいんですけど…休むと、その後の勉強が大変。それを考えれば、少々体調が悪くても休まなかったですね 』と言っていましたが、まさにコレに尽きると思います。もちろん『 熱が40℃あっても休むな! 』と言っている訳ではありません。Tさんが言っているのは『 今日の講義は○○だから休もう 』といった〝お休み〟の方。そういう考えを、一切なくすことが試験対策の要なのです。ちなみに…Tさんは『 チョット体調がよくないから休もう 』ということに関しても『 そんなことしたら受かるはずがない 』といっていると思います(実際、Tさんも体調がすぐれない時期はありましたが、休まずに来ていました)。そりゃあそうでしょう。『 いつも体調万全! 常に元気はつらつ! 』なんていう人は、まずいませんから。試験対策も佳境に入ってくればなおさらです。それでも、塾に来て勉強しなければならない…T.M君もそうですが、そんな気力が、合格の後押しをしてくれるのです。
⑥ これも本当にいい意見!さすが、苦労して合格した人は言うことが違います!誰でも伸び悩むことはあります。『 勉強したら勉強しただけ、スイスイと成績が伸びる 』なんていう夢物語を語っているようでは、試験対策としては、まだまだ…どころか試験対策の入り口にも立てていません。当ホームページの学習指導の所でも書かせていただいていますが…『 勉強していないから成績が伸びない 』というのが問題なのではないのです。『 勉強しているけれど成績が伸びない 』こちらの方が、よっぽどの真摯にとらえなければいけないことなのです。勉強しているけれども伸びない…どうしよう…ここで出てくるのが疑心暗鬼。正しい勉強さえしていれば、いつか必ず成績は伸びます。そのために、薬進塾では常日頃から学習指導を行い、正しい勉強をするよう指導しているのです(疑心暗鬼に陥りやすくなる時期には、特に学習指導を強化します)。しかし、どんなに正しい勉強をしていたところで、必ず成績が停滞する日はやってきます。そこで、どうするかが重要なのです。せっかくいい感じで勉強していたのに、成績が伸びない不安から、しっかりとした勉強を棄て、安易な方法…それも試験対策とは、とてもではないけれど呼べる代物ではないような〝似非試験対策〟に手を染めてしまうことに、陥る場合が多々あります。成績停滞の時こそ『 伸び悩んだりしても、勉強したらした分だけ学力としてついてくる 』という信念が必要になります。大丈夫。やるべきことをきちんとやってさえいれば、停滞期を抜けてしっかりと成績は上がることになりますから。Tさんの言う通り『 諦めないこと 』が重要です。まあ、Tさんもそうやって勉強してきて、伸びない期間を突破してきているのですから…。
⑦ 大変ありがたいお言葉です(笑)。前述させて頂きましたように、講師冥利に尽きるとは、まさにこのこと。実際、今まで書かせて頂きましたように、Tさんは薬進塾を信じて、薬進塾の指導通り試験対策を行って合格をつかみ取ってくれました。そういえば、〝第102回薬剤師国家試験 合格者 ロングインタビュー〟のO君も『 ホントに信じてやっていけば、最終的には絶対合格にはたどり着けるのかなっていう気はします。やった人は分かると思います。この感覚は… 』と言っていましたが…まさに『 やった人は分かる感覚 』なんでしょうね、同じことをTさんも言っていますから。『 でも、絶対に皆大丈夫だと思うんですよ。(自分は)ブランクあって、家遠くて…。妻もいて、追い込まれている感、半端じゃなかったと思うんですよ。それでも、言うこと聞いてやって来て受かるんだから、たぶん普通の人達だったら、普通に言うこと聞いていれば、必ず受かると思うんですよ。もっと、俺よりいい点数で受かる可能性だってあると思うんですよ。ホントに、それ信じてやっていけば、絶対受かるとは思うんですけど… 』O君のこの言葉が間違っていないことを、Tさんはしっかりと証明してくれたと思います。そして、薬進塾を最後まで信じてくれたO君もTさんも、今や立派な薬剤師。嬉しい限りです。
⑧ これは、〝主任講師あいさつ〟や〝ブログ〟でも書かせて頂いた、〝共鳴する試験対策〟そのもの。何気に試験対策にとって注意が必要なのは『 どういう人と行動を共にするか 』ということ。Tさんも『 何か疑問に思ったらYちゃんと相談して 』と書いてありますが、この二人は試験対策を行う上では、非常にいい関係だったと思います。もちろん、一人で試験対策を行うことも、全く問題ありません。実際、TさんもYさんも、分からない時は教え合っていましたが、勉強する時は一人でやっていました。無理強いすることもなければ、勉強に障りが出るような何かに誘うようなこともなく、あくまでも〝受験生としての付き合い〟をしっかりと保っていたと思います。そんなYさんが、隣で必死に勉強していることに無意識のうちに共感されて、Tさんの試験対策により拍車がかかったのでしょう。だからこそ『 周りが頑張っていると、自分も頑張らなきゃという気持ちになる 』といった言葉が出たのだと思います。もちろん、拍車をかけてくれたのはYさんだけではありません。『 頑張っている人を見ること 』と書いてある通り、試験対策に頑張っている全ての人に共鳴され、『 自分も頑張らなきゃという気持ちになる 』ということです。いつも仲良く話をしたり、一緒に行動したりする…という訳ではないけれど、一緒に勉強している、国家試験合格へとむけて必死になっていることから、必然的に生まれる、共通した意識。これが『 周りが頑張っていると、自分も頑張らなきゃという気持ちになる 』ということなのです。上手く言葉では説明できないのですが…これも、やはり合格した人間だからこそ分かり合える共鳴感なのです。お互いを向上し合えること。それも、『 仲良くみんなで 』といった〝ガキの戯言の如き一体感(少々言葉が辛辣ではありますが…)〟ではなく、話さずとも、接しなくともお互いに共鳴できる〝合格へ向けた一体感〟これこそが、本物の一体感なのです。
いかがでしたでしょうか?何気に『 私が指導しているように… 』的な言葉を多く使ってきたのですが…それ即ち、Tさんの手記が、もう『 Tさんが学習指導出来るのではないか!? 』と思ってしまう位、学習指導の真意をついた手記であるということの証であると思います。これぞ、まさに合格した人間だからこそ書くことが出来る手記…まさに〝合格の秘訣〟。私はそう思っています。私でさえ、『 書いてくれ 』と頼まれても、おいそれとは書くことが出来ない合格の秘訣。それを、的確にポイントを絞って書くことが出来るとは、やはりTさんは中々の〝試験対策の手練〟だと思います。もちろん、それ相応の努力もしてきていることは事実です。
このTさんの手記を励みと参考にして、104回国家試験に臨む方は切磋琢磨してほしい。そう思っている次第であります。
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2018年4月9日 | コメントは受け付けていません。 |
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💖 第103回薬剤師国家試験 合格者 ロングインタビュー 🌸 完結編 🌸
今回、合格者インタビューをお願いしたのは、第103回薬剤師国家試験対策の一年コースだったY.Tさん(以降、Tさん)。彼女が、インタビュー後に送ってくれた内容を掲載した『 第103回 薬剤師国家試験 合格塾生が語る〝国家試験合格の秘訣〟 』を、一足お先に掲載させていただいたので、そちらでもおなじみの塾生さん(もう卒業生)です。実は…『 共鳴する試験対策 』に登場しているYさんも、こちらのY.Tさん。つまり…試験対策において、Y.Tさんの言動は非常に有益ものであるということになります。
そんなTさんですが…入塾した時は、毎日のように試験成績は最下位ばかり。しかし、国家試験前には毎日のように成績は1位。試験対策も後半に入るころから、順位が3位を下ることは、まずありませんでした。驚く方も多いと思いますが…Tさんは102回国家試験が終わるや否や、毎日のように薬進塾に来て、私の学習指導通り一人で勉強していました。あまりにも教室から出てこないし、静かなものだから『 今日は、来ていないのかな? 』と教室をのぞいたことも、一度や二度ではありません。一人で勉強をし続けるTさんを見ていて『 こりゃあ受かるな 』と思ったのも事実です。そんなTさんのインタビュー。このインタビューの中にも『 なるほど。こりゃあ受かって当然だわ 』と思ってしまうような発言も多々あります。
学力UPと合格の秘訣が詰まった今回のインタビュー。ぜひ、今後の試験対策に役立ててもらいたいものです!
☆ 第103回薬剤師国家試験 合格者 ロングインタビュー ☆
【 針 】:針ヶ谷講師
【 Tさん 】:第103回薬剤師国家試験対策 一年コース合格者 Tさん(女性)
ビリからトップへ!
【 針 】
まずは、合格おめでとう。家族の人何か言っていた?
【 Tさん 】
『 頑張っていたんだな 』って言っていました。
【 針 】
頑張っていたよね。その話は、学校見学の人達にも言うんだけど…。去年の3月からコースが始まるまで毎日来て、一人で勉強していた塾生さんがいますよって。その塾生さんは受かったよって…。やっぱり一人で勉強するっていうことが出来ない人が多いから…。
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
お父さん言っていたよ『 ここに入った当時はビリで… 』って(笑)。言っていたの?
【 Tさん 】
ああ、言っていたんですよ。『 皆、頭良くて、ずっとビリなんだよね 』って(笑)。
【 針 】
まあ、それまで勉強していなかったんだから、しょうがないわな、それはな(笑)。でも、すごいじゃん。入った時は、ずっとテストでビリだったけど、最後の方はずっと1位じゃん。
【 Tさん 】
(笑)
薬進塾に来てから、何が変わったのか?
【 針 】
ウチに来る前と、来た後で何が一番変わったと思った?
【 Tさん 】
え~っ何ですかね…何だろう…。
【 針 】
来る前はこうだったけど、ウチ来たらこうなったみたいな…。
【 Tさん 】
来る前は…イヤ、何も考えずに生きていたから(笑)。
【 針 】
何も考えずに生きていた(笑)?
【 Tさん 】
卒試の時とかも、もう無理なのかなぁっていうか…。
【 針 】
諦めかけていた?
【 Tさん 】
かなぁ…でも、変わったのは、ここ(薬進塾)来て。逆に薬剤師になりたいって思いましたね。
【 針 】
えっ?何で?
【 Tさん 】
勉強して、勉強がチョット楽しいって思えるようになった。
勉強が楽しくなった!
【 針 】
楽しいと思えるようになった…具体的に言うと?
【 Tさん 】
え~っ、何だろう?
【 針 】
分からないのが分かるようになって楽しいとか、問題が解けるようになって…とか?
【 Tさん 】
そうですね…大学の時は、どうだったんだろ…。とにかく何も勉強したことがなかったから…。
【 針 】
でも、ココ来て楽しくなったんでしょ?
【 Tさん 】
楽しかったです。
【 針 】
授業が楽しかった?
【 Tさん 】
授業も楽しいですし…頭が空の状態できて、帰る時には歩いて覚えながら帰ったりとか…。なんかもう、毎日、勉強で頭いっぱいでした。
【 針 】
前はそんなこと無かった?
【 Tさん 】
無かった(笑)。
【 針 】
で、ココ(薬進塾)来たら…。
【 Tさん 】
ココ(薬進塾)来たら、変わったかな。
【 針 】
勉強するっていう?
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
じゃあ来る前はあんまり勉強していなかったけど、ここ来て勉強し始めて、楽しくなった?
【 Tさん 】
うん…生活も変わりましたしね。
【 針 】
えっ?どういう風に?
【 Tさん 】
生活というか…前はグータラというか…(笑)。
【 針 】
まあ、学習指導でやっている、起きる時間とか寝る時間決めたことがキッカケかな?
【 Tさん 】
前は決まってなかったですね。大学もファーッって行くって感じで…(笑)。
大学から薬進塾へ
【 針 】
でも、卒業はしようと思ってたんでしょ?
【 Tさん 】
卒業はしようと思っていた。
【 針 】
で、予備校来ようと思ったの?
【 Tさん 】
そうです。親に留年は一回までって言われて(笑)。
【 針 】
一回した(笑)?
【 Tさん 】
一回しちゃって(笑)。でも、6年で卒業するっていうのは難しそうだったから(笑)。まあ…卒業延期になって…でも卒業延期で出ても、国家試験難しいと思って…予備校どっか行かないと…で、予備校きました。
【 針 】
で、何でウチだったの?
【 Tさん 】
最初、ホントに知らなかったです。知らなくて…ネットで検索して…。やっぱ、大手の予備校とか出るじゃないですか?
【 針 】
うん。
【 Tさん 】
なんか、私はホントもう1対1とか、そういうのあるじゃないですか?家庭教師みたいな…ああいうのがあるのかなぁと探して、少人数で検索して…。で、ここしか出てこなくて。で、見学に来た…。
少人数制の薬進塾を選んだ理由は…
【 針 】
なんで大きいところだとダメだったの?
【 Tさん 】
友達がいっぱいいるから(笑)。
【 針 】
うん?
【 Tさん 】
だって、遊んじゃうから(笑)。ホントに人に流されるから…。
【 針 】
えっ、でもココ来たときは流されていなかったじゃん。
【 Tさん 】
う~ん…でも、Yちゃん(103回対策一年コース:合格者)とか、皆まじめな人だったから…。
【 針 】
あっ、チャラいの来ないからな、少人数でやっていると。
【 Tさん 】
そう、そう。私、なんか…悪い言い方になっちゃうけど、あんまりザワザワしている人とは、関わらないようにしようというのが、なんかあって…。
【 針 】
うん。それは大学時代?それとも予備校来てから?
【 Tさん 】
うん、予備校来てから…。
【 針 】
大学時代も?
【 Tさん 】
大学時代は全然。
【 針 】
予備校来てから、ザワザワしている人とは、関わらないようにしよう…ってなったのか。で、そのココロは?
【 Tさん 】
何だろ…う~ん…ここ来ても流されたくないっていうのもあったし…。
【 針 】
大学時代は流されてた(笑)?
【 Tさん 】
そう…友達遊んじゃえば、一緒に遊んじゃうし(笑)。
【 針 】
で、結局、予備校着た時、そういうザワザワした人がいると、流されると思った?
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
まあ、ウチはいないけどね…。
【 Tさん 】
うん。いない(笑い)。
【 針 】
まあ、あんまりSさん(103回対策一年コース:合格者。ちなみに、塾生さんの中でも、真面目と評判)とか悪さしないしね。
【 Tさん 】
ああSさん(笑)。もう、Sさん凄かった(笑)。みんな凄かった。
【 針 】
そうなんだよね。少人数だと…まあ、ウチがあんまり宣伝しない理由には、40人しか入んないっていうのもあるんだけど、あんまり宣伝派手にすると、チャラいのが来るんだよね。
【 Tさん 】
あ~(笑)。
【 針 】
だから、大手予備校行くのも、『 あそこ行きゃあ受かるだろ 』とか、『 大きい所、行っておけば大丈夫だろ 』っていう感じで…『 受かろう 』とか『 勉強しよう 』っていうのが無い人多いんだよね。
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
『 大手行っておけば何とかなる 』みたいな。そういうチャラいのが多くなっちゃう。だから、ウチはそういうチャラいのは来ないから。
【 Tさん 】
そうですよね…みんな、まじめ。
【 針 】
それで、ココ来たんだ。
薬進塾の講義と講師
【 針 】
実際、どうだった?講義とか?
【 Tさん 】
講義…楽しかったです(笑)。
【 針 】
何が(笑)?
【 Tさん 】
なんだろう(笑)。みんな、先生方が個性的(笑)。
【 針 】
まあ、14人いるからなぁ(笑)。Sさんにも聞いたのね『 楽しかった? 』って。『 楽しかったです 』って(笑)。『 毎日、毎日違う先生で楽しかったです 』って(笑)。
【 Tさん 】
ああ、そうですね。先生がいっぱいいる分、いろんな授業が受けれて楽しいです。
【 針 】
まあ、メリハリは付くわな。
【 Tさん 】
そうですね。
【 針 】
印象に残っている授業とかある?まあ…どれでも印象的か…。
【 Tさん 】
え~っ…どれも…何だろう?
【 針 】
この前、M君(103回対策一年コース:合格者)が、『 ありがとうございます 』ってあいさつに来たのね。で、話していたら…S先生(薬進塾の中でもベテラン中のベテラン講師)の授業があるっていうだけで、結構一週間…緊張するというか…(笑)。
【 Tさん 】
そう(大笑)。
【 針 】
チョット、まあ、ありましたね…ってすごい真剣な顔で言っていたよ。
【 Tさん 】
わかります(笑)。私も、最初、スゴイ大変でした。
【 針 】
何で?
【 Tさん 】
当てられて、周りが答えられると、ホントに自分が頭悪いと思うし(笑)。でも、最初はそうだったんですけど、逆に当てられて答えられなかったやつなんか、今だに覚えていますね。
【 針 】
そんなものだよ。俺は旧4年生の頃で…4年生の年明けから予備校に通っていたんだけど…席の順番に当てていく先生がいたのね。で、順番数えて当たる問題の準備をしていたんだけど…その先生がそれを見ていたんだな。直前で順番を変えて当てられたんだけど、その問題間違えたんだよ。
【 Tさん 】
ええ。
【 針 】
『 ああ、間違ったな 』と思ったら、その問題、国家試験に出たんだよ。おかげさまで出来たけど。
【 Tさん 】
え~っ!
【 針 】
結構そんなもんだよ。だから、解けたんじゃない?国家試験?
【 Tさん 】
解けました!っていうか、治療が無かったら厳しかったかなって…。
【 針 】
イヤ、皆どこかでそういうの(科目による得点差)あるからさ。でも良かったよ、取れて。
【 Tさん 】
はい。でも良かった…。
【 針 】
昨年いた塾生さん(102回対策合格者:合格インタビューに答えてくれたO君)が言っていたけど…治療の問題。問題読んだだけで、選択肢見なくても頭に答えが浮かんだって。
【 Tさん 】
え~。
【 針 】 ウチ(薬進塾)結構多いんだけれど、(国家試験で)問題読んで解いていくうちに、あまりにも簡単だから、もう一回読み直しましたって…。
【 Tさん 】
あ~、そうかも。
【 針 】
ウチの復習テスト(毎日行うテスト)の方が難しくない?
【 Tさん 】
ああ、難しいです。国家試験の方が簡単。
【 針 】
だから、国家試験の問題を読んでいても裏があると思って、読み直したっていう…。
【 Tさん 】
うん、うん(笑)。
薬進塾と国家試験への対応
【 針 】
講義は大変だったけど、おかげで助かりましたってM君も言っていたよ。結構、治療とか薬理で盛り返している人は多かったみたいだよ。実務どうだった?
【 Tさん 】
難しかったですね。
【 針 】
貝和先生(薬進塾・実務担当講師)も結構、現場の問題が…って言っていたな。
【 Tさん 】
実務で…2日目の最後の最後で…泣き出しそうになって。時間もなかったし、どっか飛ばしていかないとっていう位だったんですけど…。
【 針 】
あっ、いいじゃん、時間配分考えて。練習してよかったじゃない(薬進塾では、試験の時は時間配分に関しての学習指導も行い、実際に『 時間を気にして解くように 』と指導して練習させている)。
【 Tさん 】
ですね。どっか…計算とかも後回しにしていかないとって思って…。
【 針 】
いいじゃん、いいじゃん。
【 Tさん 】
あっ、実務…私一年コースだったじゃないですか。貝和先生が、たまたま基礎講座の時に、ふぁっと言ってたんですよ。現場はこうだから、まあ出るか分からないけど、チョット頭の片隅に入れておくのもいいかもしれないって、黒板に書いていて…。私もチョット、ノートの隅に書いておこうって思って書いて…。で、隅だから何となく自分の中で飛ばしていたんですよ、復習ノート見るときも。で、最後の休み時間。ボーッとそれ見てて…それが2問連続かな、出たんですよ!
【 針 】
イヤ、そんなもんだよ。
【 Tさん 】
スゴイと思って!
【 針 】
俺、降りてくるって言っていたじゃん!
【 Tさん 】
それ、Yちゃんも言っていました。『 基礎講座で言っていたよね 』って。良かったって。
【 針 】
そんなもんなんだよな。ウチらがポコっと言って、何の気なしに塾生さんがそれ見てたら出たって…。他の塾生さんも、結構、貝和先生のところ出ていたって言っていたな。でも、思いのほか解けていたでしょ?出来なかった?
【 Tさん 】
え~っ、どうなんだろう?とにかく2日間泣きそうだったから、あまり記憶が無い(笑)。
【 針 】
結局、実務はできていた方だったの?
【 Tさん 】
たぶん、出来ていましたよ。
【 針 】
貝和先生も、結構、現場の問題多いですねって言っていたから。
【 Tさん 】
そうですね。
【 針 】
T先生(薬進塾:生化学・分子生物担当講師)だよ『 私の言っていた所、ズバズバ出ていましたから、ボーナス下さいって言っておいてください 』って(笑)。
【 Tさん 】
それ、ずーっと言っていましたよ(笑)。
【 針 】
Yさんが…実験結果から推察する問題の講義。
【 Tさん 】
あ~アレすごい!
【 針 】
『 実験結果から推察する問題。アレ、T先生のおかげで、できるようになりました 』っていっていたよね。
【 Tさん 】
Yさん、スゴイ(笑)。
【 針 】
でも、取れていなくても、他でどっかで取れていて…まあトータルで合格点に届けばいいんだから。足切りさえ、かからなくてね。昨日、見学に来ていた人なんだけど…最後の模擬試験で210何点かとっていて…結局、蓋明けたら、国試は必須で足切り。点数は合格点なんだけどね。
【 Tさん 】
え~っ!
【 針 】
で、どうしましょって来たんだけど…。逆にこれくらい点数取っているんだから、伸びしろが大きいんじゃないですかって言ったんだけど…。まあ喜んでいたけれど(笑)。必須の勉強方法ってないからね。
【 Tさん 】
はい、はい。
【 針 】
基礎からずーっと勉強していくのが勉強で、その基礎の部分が必須だから。必須だけ切り離されて、ポンとあるわけじゃないからね。試験対策って、基礎から応用までつながっているもので、その基礎部分を必須って呼んでいる訳だから。だから、そんなに点数取って、必死だけ足切りって、中々考えられない。どういう指導を受けていたか分からないけど、よっぽど、力技で点数上げていったんだろうね。
【 Tさん 】
そうですよね。
【 針 】
当然、足切りはなかったよね?
【 Tさん 】
ハイ(笑)。私は、必須はスゴイ難しいって感じたんですけど。でも、ネット見ると簡単って書いてありますね。
【 針 】
そうだね。まあ、必須って直球勝負だから。
【 Tさん 】
うん(笑)。
【 針 】
難しいっていうか…M君も言っていたんだけど、知っているか知っていないかだから。
【 Tさん 】
はい(笑)。
【 針 】
考える問題じゃないから、必須だから。それじゃない?
【 Tさん 】
うん。でも必須があまりとれなかったです。去年の方が取れてたんですよね。
【 針 】
だから、知っているか知っていないかだから、色があるっていうか、合う合わないがあるから。
【 Tさん 】
最初の問題、先生のエントロピー(エントロピーは針ヶ谷の範囲)。先生の顔出てきました(笑)。出た~って(笑)。
【 針 】
ウチの塾生さん、よく言うよね。問題読んだら、先生の顔が出てきたって(笑)。あまり言っていないみたいだよ『 乱雑さ 』って。俺はズバッと言うけどね。昨日も無料体験講座で、言ってたんだけど、ズバリ言えなきゃダメなんだよ。『 何ですか? 』って聞かれたときに『 こうです 』って。ズバッと言えなきゃいけないんだな。ただ、何とな~く…じゃあ出来なくなっちゃう。必須なんか特にそれじゃあ、解けなくなっちゃう。
【 Tさん 】
うん。
薬進塾の講義
【 針 】
講義はどうだった、ウチの?難しかった?面白かった…まあ、講師が面白いけどね。
【 Tさん 】
講師は面白いですね(笑)。あと、ココって先生方が皆、関連した話をしたり、何かに例えて説明してくれるじゃないですか?
【 針 】
うん。
【 Tさん 】
先生だったら、メアリーさん(針ヶ谷が感染症の時に話すチフスメアリーの事)。世界仰天ニュースで出てきたんですよ…腸チフス?
【 針 】
ああ。チフスメアリー?
【 Tさん 】
アレなんかもテレビ見ていて、『 ああ、針ヶ谷先生言っていたヤツだ… 』って…。そうやって、なんか関連したことを話してくれたり、例えてくれたりするので覚えやすい。
【 針 】
俺以外の先生も、関連話したり、例えを使ったりしている?
【 Tさん 】
結構していますよ。うん。
【 針 】
T先生(薬剤師国家試験予備校界で最長の講師歴を持つ講師)も?
【 Tさん 】
T先生もそうですね…。T先生は何回も何回も同じこと(大事な事)、毎回授業で言うから…。
【 針 】
俺も含めてそうだけど、ウチの先生、何回も何回も同じ事言うから。薬理の先生もでしょ?
【 Tさん 】
あっ、言いますね。
【 針 】
結構、薬理それで出来るようになったっていう人多いもん。
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
科目で一番何取れたの?
【 Tさん 】
薬理と治療!
【 針 】
ああ、やっぱりそれで持っていったか(笑)。ウチは結構それで…薬理と治療強くて、そこで持っていくっていう人、多いんだよね。今回、全体的な意見としては(国家試験)難しいと言われているんだけど…。内容も確かに難しいのはあるんだけど、ブログでも書いたように、文章表現が難しいんだよね。だから、今の学生さんにはスゴイ解きにくい試験だったと思う。
【 Tさん 】
ふ~ん…。
【 針 】
学生さんが解き難い問題なんだよね、文章表現が。専門用語入れたり、言い回しをチョット専門的な感じにしたり…。だから、問題見ると『 うわっ! 』ってなる人、結構いると思う。過去問と同じ問題でも、難しく書いてある。
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
そういうことに左右されずに、ちゃんと内容理解して掴んでいけば解けるんだよね。
【 Tさん 】
そうですよね…。
【 針 】
国家試験の次の日にM君から電話来た時に、彼は結構いい点数取っていたんだよ。
【 Tさん 】
はい。
【 針 】
その時に、『 こいつは、それくらい取るな 』と思ったんだよ。彼は、そういうことに微動だしないで、ちゃんと読み取って、問題解いていくタイプだから。
【 Tさん 】
あっ、わかります。
【 針 】
だから、一年コースの人間が、(テストでは)常に上にいたよね。
【 Tさん 】
へーっ。皆、頭良かったもん(笑)。
通学に関して
【 針 】
家から、何時間かかったんだっけ?
【 Tさん 】
1時間20分くらいかな…。
【 針 】
ドアツードアで?
【 Tさん 】
ええ。
【 針 】
えっ、そんなもんなの?
【 Tさん 】
そんなもんですね。
【 針 】
家から駅までは?
【 Tさん 】
駅まで…バスですね…。
【 針 】
えっ、バスなの?
【 Tさん 】
うん。1時間に一本の(笑)。
【 針 】
うぁ~っ、ホントに?1時間に一本の?バス?
【 Tさん 】
どこまで行っても200円の(笑)。
【 針 】
うぁ~田舎だなぁ(笑)。俺も田舎だったから、実家思い出すよ(笑)。
【 Tさん 】
あとは親が出ていくときに、一緒に乗っけてもらったりとか…。
【 針 】
どっちが多かった?バスと親の車と?
【 Tさん 】
最初は…基礎講座はバスだったり、歩いたり…。
【 針 】
でも帰り、大変じゃん。夜帰ってくる時。バスないでしょ?
【 Tさん 】
あっ、バス最終が8時。で、基礎講座だと(自習時間が)6時までだったんで、ちょうどいいタイミングで帰れたんですよ。でも後半になるとココ8時までだから、親に助けてもらったり…。
【 針 】
大変だね、お父さん(笑)。
【 Tさん 】
大変でした(笑)。
【 針 】
なんか言っていた?送り迎えの最中に…。『 大変だ 』とか…。
【 Tさん 】
毎日『 今日、どうだった? 』とか『 テストどうだった? 』とか、周りどうとか、友達どうとか…。
【 針 】
ちゃんと話してた?
【 Tさん 】
ハイ(笑)。
【 針 】
毎日だと、大変だよな…。でも1時間20分か…。
【 Tさん 】
普通っていえば、普通ですかね…。
【 針 】
まあ、普通かな…ただ家から遠いと、チョット大変なんだよなぁ。
【 Tさん 】
ああ。
【 針 】
薬進塾で今まで一番遠かったのは、3時間くらいとかもいたね。
【 Tさん 】
(102回合格)インタビューの人も、それ位かかっていましたよね。
【 針 】
彼は2時間半位かな…彼は家から駅までが自転車で20分くらいあるから。
【 Tさん 】
うぁ~、それ大変ですよね!
【 針 】
自転車で20分あったら相当遠くまで行くよね(笑)。
これだけは気を付けようと決めていたこと
【 針 】
薬進塾来て、授業とか受けてたり、講義聞いてたりして、自分の中でこれだけは気を付けようとか、そういうことあった?予備校生活の中で?
【 Tさん 】
生活でですか…絶対、1日も休まない。
【 針 】
って決めた?
【 Tさん 】
決めて…高いお金出してもらっているし、親に…。
【 針 】
大事なことだよね、それは。
【 Tさん 】
で、遅刻も絶対にしない。
【 針 】
うん。
【 Tさん 】
まあ、朝早くいくって決めて…。帰りも自習しようって決めたり…。そんな位ですかね(笑)。
【 針 】
イヤ、それって大事なことだよ。なんで、朝、早く来ようって決めたの?
【 Tさん 】
私、時間にギリギリなのが、そもそもイヤなんですよ。だから、なんかギリギリに来て、ギリギリのバタバタした状態で試験受けるのって…あと、結構そうすると周りもイラつくし(笑)。
【 針 】
イラつくよ、そりゃあそうだよ(笑)。
i
遅刻が如何に足を引っ張るか?
i
【 Tさん 】
遅れてきたのに普通に入って来て…それもチョットって…そういうのもあったし。
【 針 】
以前、勤めていた学校で、新人講師の研修を担当していたんだけど…その時も、講義の30分前には着いているようにって指導したのね。よく5分前について、講義いくヤツっているんだよ。『 お前、よくできるな 』って(笑)。俺も駄目なんだよね、ギリギリは。ある程度落ち付かせないと。
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
だから、塾生さんもギリギリで入って来て試験受けるヤツいるじゃない?ちゃんと解けるのかなって思っちゃう。基本的にそういう人って、点数は良くても学力は付いていなかったり、学力の伸びが悪かったりするんだよね。結局、試験って、そういう所からなんだよな。
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
ウチって、テストの5分前に着席するようにさせているじゃない?
【 Tさん 】
ハイ。
【 針 】
それは、そういうのが狙いで…。国家試験も着席してから、時間があるじゃない。そこで…試験前に落ち着かせるっていう練習…それをしているんだよね。
【 Tさん 】
ああ(笑)。
【 針 】
役立った?
【 Tさん 】
役立ちました(笑)。
【 針 】
ああいうのって大事なんだよね。あと、この前『 共鳴する試験対策 』っていうのを書いたんだけど…(2018年度の主任講師挨拶)。
【 Tさん 】
ああ、見ました(笑)。
【 針 】
あれも、そうだけど…やっぱり周りの事考えなきゃいけないからね。みんな受けているのに、自分が遅れて入って来て、ワサワサしていたら、チョット迷惑かなって…。
【 Tさん 】
そう!それ思わないんですかね。
【 針 】
思わないんだろうな。そういうこと思わないから、成績伸びないんだよ。
【 Tさん 】
しかも、そういう人に限ってガチャガチャガチャガチャ…。
【 針 】
そうなんだよ。
【 Tさん 】
普通だったら入りにくい位だと思うんですけどね、遅れてくると…。
【 針 】
去年O君が『 こっちが一生懸命やろうとすると、なんか遅れて入って来てガタガタやっていると、スゴイ頭に来るんですよね 』って。『 頭きますよね 』って…。
【 Tさん 】
きます、きます(笑)。
遅刻・欠席と自らの責任
【 針 】
でも、それって大事だと思うよ。遅刻しないとか、欠席しないとか。ましてや高いお金払ってもらっているんだから…。それがあるかないかだけで、全然違うよ。一見関係ないことのようだけど、そういうのが学力向上に関係してくるんだよね。
【 Tさん 】
はい。
【 針 】
お父さん言ったんだっけ?『 一日も休まないで 』って?
【 Tさん 】
そうですね…最初、(薬進塾に)行きたいった言ったら…まあ、ちゃんと行くならいいよって…。
【 針 】
毎年、言っているんだけど…来たいと、親と話しますと言った時に、ちゃんと頭下げてお願いしなさいねって言ってるのね。千円、二千円じゃないんだから…。大金だしてもらうんだから、一人の成人として『 ちゃんとやるから、お願いします 』と頭を下げなさいって、言っているんだよね。その意識あるかないかで、全然違うはずだよ。
【 Tさん 】
そうですよね…それは、あると思います。
~ 以下、中編 ~
試験対策における日々の心がけ
【 針 】
ここ来て勉強するんで、心掛けていたことってある?
【 Tさん 】
心掛けていたこと…何だろう?やっぱり遅刻しないとか…。
【 針 】
欠席とか?
【 Tさん 】
あと、やっぱり先生言っていたように…友達、皆、他の予備校に行ってたんで…
【 針 】
うん
【 Tさん 】
別に遊ぶのは遊ぶんですけど…やっぱり向こうが言うことに『 へぇ~ 』くらいにしか思わないようにしてました。
【 針 】
あまり、他の予備校のやることに振り回されないようにっていうのは指導してたよね。やってることが違うんだから…。それで、振り回されて残念な結果になったっていう人もいたからね。
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
毎回、『 あそこの予備校は、こんなことを… 』って騒ぐヤツがいるんだけど(笑)。やってること違うんだから、比べても仕方がないんだよ。それでペース乱したら元も子もない。それは今年も強く言おうかなって思っているんだけど。
【 Tさん 】
そうですね。
【 針 】
あんまり他と比べても仕方がないんだよ。中でもそうだけどね。あまり比べてもしょうがないんだよね、他の塾生さんと。
【 Tさん 】
ふ~ん。
試験対策における日々のテストを、どう活用するか?
【 針 】
復習テスト、ウチなんかは最高点と最低点と平均点しか掲示していないじゃない?
【 Tさん 】
はい。
【 針 】
他の人と比べても、しょうがいないんだよね。
【 Tさん 】
そうですね。
【 針 】
自分どれくらいの点数かっていうのが大事。毎日、点数はチェックしていたよね?
【 Tさん 】
はい、毎日やっていました(注:「学習指導でもらったアイテムを利用していた」ということ)。あと先生言っていたように下見ないようにしていました。
【 針 】
ああ、(自分より)下の成績ね。
【 Tさん 】
やっぱり何か安心しちゃうっていう気持ちもあるって言えばあるんで…。逆に上の人見て『 ああ私より何点上いるんだ 』って。
【 針 】
よく『 満点いるんだ 』って言っていたもんね。
【 Tさん 】
そう(笑)。
【 針 】
学習指導で渡したアイテム、役に立った?
【 Tさん 】
立ちました!下に先生の名前書いていって…。
【 針 】
誰の科目が取れなかったって分かった?
【 Tさん 】
分かりました(笑)。『 今月衛生が… 』とか、ありました(笑)。だから、そういうのを見て『 皆、法規取れているのに取れてないんだ 』とか…。
【 針 】
『 何でだ? 』って考えた?
【 Tさん 】
考えましたね…『 何でだ? 』って(笑)。
【 針 】
で、結果出た?何でかっていう?
【 Tさん 】
何となく(笑)。でも最後、法規、伸びた気がします。
【 針 】
そのココロは?
【 Tさん 】
何だろう…やっぱりアレ(学習指導で渡したアイテム)やっていないと、何となくその日のうちに終わっちゃうって言うか…。
【 針 】
うん。試験やったけど…
【 Tさん 】
あっ今日ダメだったんだ、今日取れたんだ…それで終わっちゃう。でも、あのアイテムが3ヵ月分とかあると、『 ああ伸びてる 』とか『 いつも法規で来ていないんだな 』とか…。じゃあ、チョット法規、皆とやり方違うのかなって…。そういう時はYちゃんに…。
【 針 】
あっ聞いた?
【 Tさん 】
聞いてました(笑)。『 ねえ法規どうしたら… 』とか(笑)。Yちゃん逆に『 治療どうしたら伸びる? 』とか(笑)。で『 私こうしてる 』って、Yちゃんも『 こうしてる 』って…。じゃあ、そうしてみようとか…。そんな感じでしたかね。
良き友人との巡り合い
【 針 】
それで伸びたりした、お互い?
【 Tさん 】
あっ伸びました。
【 針 】
そういう関係は、良い関係だよな。
【 Tさん 】
すごい、Yちゃんとは良い関係でした。
【 針 】
基本、勉強って一人でやるもんだって言っているけど…。まあ、ウチ来るんでも『 一人でやります 』って来る人多いんだけど…何の気なしに、同じような境遇の人間って、一緒になるんだよね。
【 Tさん 】
うん。
【 針 】
よく間違った試験対策で『 みんなで一緒にやりないさい 』みたいのがあるけど、そんなの嘘で…試験対策とは一人でやるもので…。でも、気心知れた雰囲気の似た人って集まるんだよね。それって、教え合ったりいい関係で伸びていくんだよね。引っ張るわけじゃなくて…。
【 Tさん 】
分かります、分かります。
【 針 】
でも結局、そういう風に聞いたりするけど、勉強は一人でしていたじゃない?
【 Tさん 】
そうですね、別々にやっていましたね。
【 針 】
それがホントなんだよ。何年か前に、女性4人グループがあったのね。うち3人は合格体験記書いてくれたんだけど…
【 Tさん 】
ああ、4人全員受かったっていう?
【 針 】
そうそう。4人一緒にいるんだけど、勉強は一人ひとりしているんだよね。
【 Tさん 】
え~っ。
【 針 】
4人いるんだけどね。教え合ったり、聞いたりはしているんだけど…4人いるけど、一人ひとりみたいな。ホントはそれがいい関係なんだよね。教えたりだとか、聞いたりだとか…。だから、悪いほうに引っ張られない。
【 Tさん 】
ああ、そうですよね。いい方に引っ張られる…。
薬進塾の講師
【 針 】
ウチは治療の講師が3人いたじゃない。
【 Tさん 】
ハイ。
【 針 】
3人いたけど…特徴的だった?
【 Tさん 】
全員特徴的でした(笑)!全員違うじゃないですか?
【 針 】
範囲が?やり方が?
【 Tさん 】
やり方っていうか、人柄というか(笑)。
【 針 】
全く違う、全く違う(笑)。
【 Tさん 】
それが面白かったですね(笑)。やり方も、また違ってたし…すごいよかった(笑)。
【 針 】
講師が沢山いるから…やっぱり、沢山いる方がいいでしょ?
【 Tさん 】
ああ、いいですね。気持ちが切り替えられるっていうか…。
【 針 】
薬理も二人いるからね。
【 Tさん 】
そうですね。
試験対策の日々における生活管理
【 針 】
ここ来て体調はどうだった?
【 Tさん 】
太りました(笑)。
【 針 】
普通だよ。うちに来ていた女性ではMaxで8kg太ったっていう人がいたよ(注:自己申告)。やっぱり頭使って疲れるから食べちゃうし…でも運動しないから、それは仕方がないよ。
【 Tさん 】
そうですよね(笑)。
【 針 】
言っているんだよ『 予備校来たら太るよ~ 』って(笑)。女性陣、結構食べていたよね。
【 Tさん 】
ハイ(笑)。
【 針 】
男性陣は、食べる人もいたけど、『 大丈夫か? 』っていうくらい食べない人もいたね。I君(103回対策半年コース:合格者)いたじゃない?
【 Tさん 】
ああ、痩せていた…。
【 針 】
I君の昼食知っている?いっつもコンビニの袋下げて塾に来るんだけど…。
【 Tさん 】
ああ、そうそう持ってきてた(笑)。
【 針 】
サンドイッチ1つしか入っていないんだよ。あの三角の。アレ1個。
【 Tさん 】
ええっ!
【 針 】
間に合うのかなぁって…いっつも、アレ一つだもん。
【 Tさん 】
スゴイ(笑)。
【 針 】
女性陣、朝来て食べて、休み時間食べて、昼も食べてなのに…I君アレ一つ。
【 Tさん 】
(笑)
【 針 】
サンドイッチ1つだけだよ、食べるのが。
【 Tさん 】
すごいな(笑)。
【 針 】
もう一つ彼のすごい所は、毎日同じ時間に来るんだよ。
【 Tさん 】
あっ、そうですね…9時半とかですよね。
【 針 】
毎日同じ時間に来るから…毎日同じ時間に来るっていうことは、毎日同じ時間にウチ出ているっていうことでしょ。毎日同じ時間に出ているっていうことは、毎日同じ時間に起きているっていうこと。毎日同じ時間に起きているっていうことは、毎日同じ時間に寝ているっていうことだよね。ちゃんと指導した通り、生活管理しているんだなぁ…って。
【 Tさん 】
ああ、そうですよね。
【 針 】
I君が来ると『 ああ、こんな時間か… 』って思うからね。規則正しい生活って、すごく重要だから。
【 Tさん 】
重要ですよね。
【 針 】
規則正しい生活していた?
【 Tさん 】
してましたよね。
【 針 】
大学時代はして無かったよね(笑)?
【 Tさん 】
全く(笑)。
【 針 】
で、ここにきてするようになったでしょ。それで何か変化ある?
【 Tさん 】
ええっ?変化…。
【 針 】
起きる時間と寝る時間、キチンとするようになって、何か変わったみたいな…。
【 Tさん 】
ええ、何だろう?前は…もう、お昼かみたいな。あまり、時間って意識していなかったですよね。
【 針 】
ウチ来て、するようになった?
【 Tさん 】
そうですよね。時間気にするっていうか…時間って大切だと思うようになりました。
【 針 】
時間というモノを意識する、時間を大切にする。それが試験対策にとっては大事な姿勢だからね。遅刻・欠席なかったもんね、遠くからきてるのに。
試験の〝受け方〟
【 Tさん 】
アッ、信じられないのが、国家試験の時。(同じ会場で)遅刻してきた人いるんですよ!必須の途中で。
【 針 】
いるんだよなぁ。
【 Tさん 】
ビックリしました。あと、結構早い段階で、途中退出する人とかいて。スゴイなと思って。
【 針 】
もちろん、最後まで粘ったよね?
【 Tさん 】
粘りましたよ。もうホント最後まで。でも、もう泣きそうで、ホントに(笑)。
【 針 】
模擬試験で最後まで粘るって訓練しといてよかったじゃない。〔注:薬進塾では模擬試験も含め、全ての試験において途中退出は認めていない〕
【 Tさん 】
あと、(問題を)飛ばすことも重要だし。
【 針 】
練習しておいて、よかったでしょ?〔注:〝試験の受け方〟の学習指導で『 どのように試験を受験するか? 』を指導するが、その中で『 問題の飛ばし方 』も指導し、実際に試験の時にそれを練習させている〕
【 Tさん 】
良かったです。
【 針 】
試験にも〝受け方〟っていうのがあるから、それって普段から訓練しておかなければいけないし…。模擬試験が10回も20回もあればいいんだけど、数回しか受けられないし…。だから、普段の試験なんかでも訓練していかなければいけないんだよね。
【 Tさん 】
そうですよね。
【 針 】
訓練しておいて、よかったね。
【 Tさん 】
よかったです。
試験が終わってからも不安は続く。
【 針 】
国試翌日に『 合格しました 』ってあいさつに来てくれた塾生がいたんだけど…男なんだけどね。別にそんなに成績悪い訳でもないんだけど…『 終った瞬間に、もうウチ帰れないかと思いました… 』って…。
【 Tさん 】
ええ?何でですか?
【 針 】
点数、もうダメかと思って…って。
【 Tさん 】
あっ私もそうでした。
【 針 】
帰れないかと思ったって…。『 で、どうしたんだよ? 』って聞いたら…漫画喫茶に入って、そこのパソコン開いて、それで採点しましたって。
【 Tさん 】
え~っ。
【 針 】
一見そういうタイプに見えない奴なんだけど…知ってる?そこの座席だったS君(103回対策半年コース途中入塾:合格者)って…
【 Tさん 】
あっ、前来た時(国試翌日)にいた人ですか?私、びっくりして。結構、不真面目なのかなと思っていたから(笑)。
【 針 】
ぶっきらぼうな印象あるからな(笑)。初めはウチらもそういう印象だったよ。でも、きちんとやっていて…。
【 Tさん 】
そうですね。朝もきちんと来ていましたし…。
【 針 】
最後の講義が終わった日。帰りに、一人ひとりと話している時、ずーつと待っているんだよ、S君。で、全員帰った後に『 ありがとうございました 』って深々と頭下げていって。
【 Tさん 】
そうだったんですか。
【 針 】
で、一番初めに試験の結果(合格の報告)急いてくれたのもS君。
【 Tさん 】
ええ~。
【 針 】
しかも『 コレ使ってください 』って問題集くれて…。やっぱ、良いやつだよコイツ、みたいな…(笑)。一番初めに合格体験記書いてくれたのも、S君だから。
【 Tさん 】
ええ~。点数良かったのかな。
【 針 】
でも、終わったときウチ帰れないって…住む所無くなったって思ったそうだから。
【 Tさん 】
ああ、分かる。
【 針 】
で、漫画喫茶行って…結構、堂々としているイメージあるじゃん?
【 Tさん 】
そう、そういう感じありました。
【 針 】
漫画喫茶のパソコンで採点している時、手震えたって言ってたよ。
【 Tさん 】
ああ。
【 針 】
もう手が震えて、震えて止まらなかったって…。それで受かっていたと…やっと終わったと。で『 ウチに帰ったのか? 』って聞いたら、終電で帰りましたって(笑)。
【 Tさん 】
(笑)。翌日あいさつに来た時、いたんでビックリしました。でも、S先生の質問とかもスゴイ答えていたんで、大丈夫な感じですけどね。
【 針 】
S君も言っていたんだけど『 自分チョット要領よく来たんで 』って。要領いいっていうのはいいんだけど、それって手を抜いているって見られちゃうことがあるから。それで、損してる部分あるのかなって思う。でも、本人も言ってたけど、(薬進塾に来て)そこらへんチョット変わったって。
【 Tさん 】
そうなんですか。
【 針 】
でも手震えたって。(国家試験)終わった瞬間、ダメかと思ったって。
【 Tさん 】
思いましたね。
【 針 】
終って、(家に)電話したの?
【 Tさん 】
しましたね…電話来たのかな…。
【 針 】
帰る途中?
【 Tさん 】
帰る途中…。1日目も帰っている途中に、お父さんから『 どうだった? 』って…。
【 針 】
あんまり、家族の人電話とかしない方がいいんだけどね…心配なのは分かるけど。
【 Tさん 】
考えないでスタンプ送って(笑)。私は『 疲れちゃった 』っていう意味で、こういうスタンプ送って…したら、もうビックリしちゃって…。帰ったら『 ダメだったの? 』って。『 とりあえず、何か出来てなさそうだったけど、明日もやる 』って…で、二日目電話来て…。
【 針 】
うん。
【 Tさん 】
で、もう…私、これ150点位なんじゃないかなって思って。
【 針 】
何で?やっぱり手応えなかったから?
【 Tさん 】
全然なかったです。全然なくて…イヤもうこれ話にならないなって思って。で、もう帰り難いって思って…。したら案の定電話来て…『 どうだった? 』って…。『 ダメだった 』って…。
【 針 】
うん。
【 Tさん 】
で、帰って…。たしか…お父さん出てこなかった。
【 針 】
部屋から?
【 Tさん 】
うん。出てこなくて…私は、そのまま(自分の)部屋に行ったんですよ。したら、お母さんが『 ダメだったの? 』ってきて…。
【 針 】
ウチ帰ったらそのまま部屋行ったの?
【 Tさん 】
そのまま部屋行って…ダメだったのって聞かれて…『 ウン 』って言ったら『 え~っ 』って…。私がそこで『 スゴイ難しかった 』言ったら、怒られたんです。『 難しいじゃなくて、できないでしょ! 』って…。『 出来ないのに難しいって言っていたら、いつまで経っても受からないじゃない 』って…。
【 針 】
お母さん、結構そういう感じなの?
【 Tさん 】
イヤ、そういう感じじゃないんですけど…私がたまたま、出来ないのを難しいって言ったから…。難しいんじゃなくて、あんたが出来なかったんでしょって言われて…ああ、そうだって…。
【 針 】
中々強気で厳しいけど、いい発言だと思うよ。〔注:大変素晴らしいご意見だと思います。自分の子供に甘い、チョット勘違いされているご両親が多い中、しっかりとした正論をはっきり言える素晴らしいお母さんだと思います〕
【 Tさん 】
最初、すごいムカッと来たんですけど(笑)…ああ、でもそうだ、できなかったし…できている人もいるんだからと思って。で、(部屋に)こもって…で、お風呂入って…。でも、出来なさ過ぎて涙も出なかったんですよ(笑)。
【 針 】
精も根も尽き果てた(笑)?
【 Tさん 】
もうダメだと思って、お風呂入って…
【 針 】
風呂入る余裕はあったの(笑)?
【 Tさん 】
そうですね(笑)。
【 針 】
それはスゴイじゃん(笑)。
【 Tさん 】
お風呂入って湯船で…ああ、どうしようと思って…。どうしよう…って。でも、自分の中ではもう結構やったから、これ以上、もう無理なんじゃないかなって…。
【 針 】
やることはやった、全部出し切ったって?
【 Tさん 】
やることやったし…もう、これ以上やって伸びるのかなって、お風呂で考えて…それこそ、次どうしようかとか…色々考えて。お風呂出て、携帯見たら…友達が採点したみたいで、『 全然ダメだった 』って…。
【 針 】
大学の時の友達が?
【 Tさん 】
そう。全然ダメだったって…。で、一人だけ、大学の時から同じくらいの成績で、卒試も同じくらいの点数の人がいて…。その人は大丈夫だったっていうから…『 俺が大丈夫だったんだから、お前も大丈夫じゃない? 』って言われて。『 俺も全然手応えなかったけど、点数あるよ 』って言われて…。でも怖くて、(採点)出来なくて…。
【 針 】
S君の手が震えたくらいだからね。
【 Tさん 】
イヤ、ホントに。生きてきて、こんなに緊張すること無くて(笑)。
【 針 】
まあ、そうだろうな。
【 Tさん 】
そしたら…最初やったら225点だったんです。
【 針 】
うん。
【 Tさん 】
で、『 エッ! 』と思って、叫んで…『 ヤバい、点数あるかも! 』って叫んで…。で『 嘘でしょ? 』って言われて…『 イヤ、ホント 』って。『 もう一回やってみ 』って言われて…。で、もう一回やり直したら228点で…。
【 針 】
もう一回やると、皆上がるんだよな(笑)。
【 Tさん 】
『 エ~ッ 』て。イヤ本当に帰ったとき、家ん中、お葬式みたいな感じで(笑)。皆出てきて『 間違いない、間違いない 』って…とりあえず、あるって(笑)。
【 針 】
採点したとき、そばにお母さんとかいたの?
【 Tさん 】
いました。リビングでやって…。あっ、最初は部屋で…パソコンで一発で(点数)出るやつがあるんですよね。あれだと、一発で死ぬと思ったから(笑)。解答見ながら、もうホント、ゆっくり1問1問やって…。で、×が続く時とかあるじゃないですか。
【 針 】
うん。
【 Tさん 】
ああ、もうホントに終わった、もう人生終わって(笑)。
【 針 】
科目は何だった?
【 Tさん 】
何だろう(笑)。で、もうダメだと思って…。でも、薬理とか治療でガ~ッといってくれて…。
【 針 】
で、お母さんに225だったって?
【 Tさん 】
そう。225だったって…。で『 ホント? 』って、全部持って、またリビングにいって、リビングでやって…。ヤバイ、次228あるっていって。それで一安心して。
合格点と家族
【 針 】
で、お父さん出てきた?
【 Tさん 】
出てきました、出てきました(笑)。
【 針 】
葬式の雰囲気は飛んだ?
【 Tさん 】
飛びましたよ(笑)。
【 針 】
一気に(笑)?
【 Tさん 】
一気に(笑)?
【 針 】
国家試験の合否、厚生労働省(のホームページ)で出るじゃない?あれは家で見たの?
【 Tさん 】
あれは、ココ(薬進塾)に来る途中で車で見て…(注:合格発表の日、お父さんと挨拶に来てくれました)。イヤ~、あれは丸つけの次に緊張しました。
【 針 】
で、車の中で見たんだ?
【 Tさん 】
車の中で検索して…。
【 針 】
あったって言って…で、お父さん喜んだ?
【 Tさん 】
喜んだっていうか、一安心(笑)。
【 針 】
ウチ帰ったらお母さん喜んでた?
【 Tさん 】
喜んでました。もう(発表が)2時って知ってたんで、すぐに電話来て『 あ~っ良かった 』って…。やっぱりギリギリだったから…。
【 針 】
イヤ、ギリギリでもないけど…。
【 Tさん 】
ですかねぇ…。
【 針 】
言ったじゃん。(Tさんは)解なしとか何とか言っていたけど、大丈夫だって。228位なら、まあ大丈夫だよ。225とか226だと微妙なんだけれども…。223とか224でも『 う~ん 』っていうところ。今回、あちこちから聞かれたのが『 211点なんですが… 』っていうの。
【 Tさん 】
211点…。
【 針 】
今までのMAXゲタ履かせたのが14点だから…
【 Tさん 】
ああ、そうか。
【 針 】
100回、14点UPだったから。ただ、もうやらないだろうなぁと思って…相対評価って言っているし。15点UPっていうのは、まずやらないから。チョット理由があるんだけど(笑)。まあ、もう14点UPもやらないと思って、予想して7点位かなぁと思ってたの、ゲタ履かせるの。だから218点位だなあと思っていたら、217点だった。
【 Tさん 】
ああ。
合格の秘訣
【 針 】
合格の秘訣って何だと思う?
【 Tさん 】
何だろう?合格の秘訣…?
【 針 】
だって合格したじゃん(笑)。
【 Tさん 】
う~ん?
【 針 】
じゃあ、自分は何で合格したと思う?
【 Tさん 】
何で受かったんだろう…諦めなかったし…。でも、もう自分的には粘った?
【 針 】
何を?
【 Tさん 】
何だろう…捨て科目を作らないようにしたのと…何だろう…。
質問の効力
【 針 】
粘ったっていうので思い出すのは、毎回質問に来ていたじゃん?
【 Tさん 】
ああ、行きました。
【 針 】
あれは見ていて、やっぱり必死なんだなと思ったよね。ウチは質問できる環境があるけど、あれは良かったでしょ?
【 Tさん 】
良かったですね。
【 針 】
見学者が、『 (質問したい時に教室に)いない先生にも質問できるんですか? 』って聞かれるから『 質問できるシステムになっているよ 』って言って、質問用紙を見せるんだけど…結構、Tさんのが多いんだよね。だから、結構、質問用紙出していたんだなと思って…。
【 Tさん 】
何か、最初はやっぱり『 こんなことで質問していいのかな 』じゃないですけど…こんなこと分かっていて当たり前って言われるのかなと思っていたら、別に何聞いても、何でも教えてくれるし(笑)。
【 針 】
ウチの先生方、塾生さん好きだから(笑)。喜んで答えてくれるから(笑)。
【 Tさん 】
何か、質問していないことまで、ちゃんと色々と教えてもらえて(笑)。
【 針 】
(笑)
自ら勉強をするということ
【 Tさん 】
ん~ホントに粘った…何を粘ったんだろう…質問もそうですし…。時間とかも粘った、生活の中で。先生が学習指導で〝隙間時間の利用〟言っていたじゃないですか?そういうのも粘ったっていうんですかね…。
【 針 】
見つけてはやっていた?
【 Tさん 】
やってました。
【 針 】
大学時代、そんなに勉強していた?
【 Tさん 】
してません(笑)。時間があれば寝てるか…(笑)。
【 針 】
ウチでも結構勉強していた?
【 Tさん 】
しましたね。だって、家帰ってお風呂と寝る以外は、勉強以外何もしていないんじゃないかな…。
【 針 】
冬休みと夏休みも?
【 Tさん 】
あそこは…冬休みはやってましたね。夏は…。
【 針 】
適度に遊ぶのは構わないからね、やることさえやっていれば。
【 Tさん 】
夏は、遊びましたね、友達と会ったり…。でもそれも、前は一日遊んでましたけど(笑)。なんか、例えば…5時に起きて。6時から10時まで勉強やってとか、自分で調整して…。夕方まで勉強やって、夜は勉強しないで友達とゴハン行こうとか…。メリハリ付けてやってましたね。
【 針 】
でも、それ重要だよ。つまり勉強することを主体に自分の生活考える。
【 Tさん 】
ああ、そうですね、全部。
【 針 】
それが、ホントの受験生のあるべき生活スタイルなんだよね。夜行くから、勉強は朝に済ませておくとか。
【 Tさん 】
そう。
【 針 】
だから、(Tさんは)ちゃんと押さえるところ押さえているんだよね。試験対策に関して…。
復習ノートの効力発揮
【 針 】
成績UPの秘訣は何だと思う?
【 Tさん 】
え~何だろう?
【 針 】
だって、ずっとビリだったのが、後半ずっと1位だよ?
【 Tさん 】
何で上がったんだろう…何だったのかなぁ(笑)?
【 針 】
イヤ、それこっちも聞きたいんだよ(笑)。
【 Tさん 】
何で上がったんですかね?何だろう…規則正しい生活も1つですし…。あとノート作り。
【 針 】
ああ復習ノート?復習ノート作っておいて、良かったでしょ?
【 Tさん 】
良かったです。で、今、その働いている先(注:病院)に、全部持って行って…。
【 針 】
復習ノート?
【 Tさん 】
なんか、実習先の時の病院は、受かった人が参考書持ってきて置いていたんですよ。ただ、量があるし…私はどうしようと思ったんですよ。で、ああ復習ノート全部持って行っちゃおうと思って…薬理とか特に。薬とか、それで調べて。
【 針 】
ああ、良かったじゃん、復習ノート。働いてからも使えて。でも、働いてからも使えるっていう人多いけどね。
【 Tさん 】
あれ、なんかずっと取っておこうと思って。
【 針 】
それはそうだよ、努力の成果だからね。世界に一冊だからね。最後の方は、要点復習講座もどっちかっていうと復習ノート見ながらチェックしていたよね?
【 Tさん 】
ああ、そうですよね。
【 針 】
102回合格インタビューのO君も、そういう感じだったんだよね。
【 Tさん 】
ふ~ん。
【 針 】
あれはいいことだよ。最後、それだけやっておけばいいっていう…。
【 Tさん 】
そうですね。
【 針 】
復習ノートもきちんと作っていたし、まあ(試験に対する姿勢は)良かったなあと思う…そういう部分だろうな成績UPしたのも…。逆に、成績UPの秘訣とか合格の秘訣って言われても答えられないのかもしれない。何でかっていうと、そんなに飛び抜けてすごい何かやっていた訳じゃないっていう感じなのかな?
【 Tさん 】
う~ん、そうですね。
試験対策の日々。その過ごしかたが重要
【 針 】
日々やることをやってきた。そしたら成績上がったいた。力ついていた…。
【 Tさん 】
そうです、そうです。
【 針 】
でも、本当はそれが正しい試験対策なんだよね。これと言ってなんか、何かドンとやったから上がるという訳じゃなく、やっぱり日々の繰り返しだとか、積み重ねだから…質問とかね。だから、今年もそうだけど、質問用紙一番書いている人が合格しているから。今年はTさんが2番だよ。
【 Tさん 】
(一番は)Sさん(笑)。いっつも、『 ハイ、Sさん 』って、返答が渡されていたから…わたしもスゴイなぁって…(笑)。
【 針 】
一番びっくりしたのは、夏休み始まる前に『 スイマセン。質問用紙10枚くらいもらっていいですか? 』って。『 えっ?どうして? 』って聞いたら、『 夏休み勉強していて、質問あったら書いて出そうと思って 』って。
【 Tさん 】
え~っ、スゴイ。
【 針 】
毎日来るのかなって思ってたら、来なくて…『 メールで送ろうとしたけど、送れないから… 』って、郵送で送って来て。
【 Tさん 】
え~っ。
【 針 】
届いたのが、夏休み後の講義が始まる2日前。持ってくればいいんだけど、本人は少しでも早くって言う気持ちがあったみたいで。
【 Tさん 】
あの人、すごかったぁ。
【 針 】
Sさんも、周り関係なく集中するというか…日々、集中していたというか、必死だったよね。凄かったと思わない?
【 Tさん 】
凄かったです。だって私が隣の席の時、自習中にペンを落としちゃって。それがSさんの(机の)真下に入っちゃったんですよ。勝手に取るのもなんだし…取ってくれると思ったんですけど、見たら全然気づいていなくて。で、『 気付いていないんだぁ 』って思って、『 すいません、下取ります 』って言ったけど、それも気付いてないようで…。凄いなあと思って、自分で取ろうと手を伸ばしたら、やっと気付いたから…。
【 針 】
なんか、もの凄い集中力だったよね。彼女も遠くから通っていたなぁ。
【 Tさん 】
あっそう、N(地域名)から通っていたんですよね。でも、Sさんも遅くまで残って勉強していましたね。
【 針 】
そう、遅くまで残って勉強していくタイプ。M君(103回対策一年コース:合格者)なんかは逆なんだよね。すぐに帰るタイプ。ウチでやるタイプ。俺もどっちかっていうと、ウチでやるタイプなんだけどね…。でもM君に関しては、成績は安定していたから、たぶんウチでやっているんだなって、あんまり心配しなかった。
【 Tさん 】
うん。
薬進塾と就職
【 針 】
もう、職場(病院)に通っているんだよね?
【 Tさん 】
通っています。
【 針 】
大変だ、距離とか時間とか?
【 Tさん 】
時間はココ(薬進塾)に来るより近いんですよ。で、ホント薬進塾来るのと同じ生活。
【 針 】
でも、それはウチに来てて、きちんとした習慣付いたから、やり易いだけだよ。
【 Tさん 】
ああ、確かに。朝5時半起きでも…まわりは『 そんな早く起きるの? 』っていうけど、そんな早いと思わないし…。
【 針 】
いつも、それ位に起きていたんでしょ?
【 Tさん 】
そうですね。6時前に起きて、7時すぐに出て…。
【 針 】
よかったじゃない、薬剤師になれて、薬剤師の生活しているんだから。なんで(就職先)病院だったの?
【 Tさん 】
何で…でもココ(薬進塾)来なかったら、病院勤めようと思わなかったですよ。
【 針 】
うん。
【 Tさん 】
ココ来て…T先生(薬進塾 製剤学担当講師)が、よく言っていたんですよ…病院出身というか、働いていたから…。『 病院の時はこうで、こうで… 』とか、『 ホントは病院で、ずっと働きたかった… 』とか。
【 針 】
うん。で、病院に?
【 Tさん 】
で、T先生が、『 大変で怒られてきたけど、仕事も楽しかったよって… 』とか。で、へ~と思って…。就職先、病院とか、まず考えていなくて…。病院イコール頭がいい人しか行けないとか、そういう考えがあったから、そもそも、(病院に)勤めようという考えが無くて…。そうしたら、薬理が好きになって…。
【 針 】
ウチ(薬進塾)で?
【 Tさん 】
そう。薬理が好きで…。なんか、(薬進塾に)最初来た時、好きな科目書いて下さいって…。
【 針 】
ああ、得意な科目と不得意な科目ね。
【 Tさん 】
(得意な科目)無いよって(笑)。私、正直、科目も知らなくて…。
【 針 】
国家試験の?
【 Tさん 】
そうです(笑)。
【 針 】
何があるかも分からなかった?
【 Tさん 】
知らなくて(笑)。卒業試験にはあったけど、よく分からなくて。治療って何だ?薬理と何違うのって…。
【 針 】
それさえも分からなかった(笑)?
【 Tさん 】
それさえも分からなくて(笑)。得意な科目も好きな科目も無いよと思ったんですけど…。でも、薬理好きになって…あと治療ですかね。治療で、副作用のこととか、病気のこととかで…いつの間にか病院行きたいなと思って。
【 針 】
興味出て?
【 Tさん 】
興味出て(笑)。
【 針 】
治療は、やっぱり講義中の質問が効いたというか、興味を持つきっかけになったのかな(笑)?
【 Tさん 】
そうですね…他の科目もだけど、治療も講義中の質問。全員の質問聞いて、人が当てられていても自分の中で答えて…答えられないのはメモって…。
【 針 】
何回も学習指導で言ったけど、それがホントの授業に参加するっていうことなんだよね。ただボ~ッと聞いているだけじゃなく、他の人が当てられても自分で答える。
【 Tさん 】
そうそう。だから、未だに覚えているんですよね…誰々が答えられなかった所だとか(笑)…結構覚えているんですよね。
【 針 】
それも、記憶の一環で、試験中に思い出すためには大事なことだよ。
試験中に顔が思い浮かぶほどのインパクトある講義
【 針 】
試験中、図描いた?
【 Tさん 】
図、描きました。なんか分からなくても、何かの図描いたら、アッて思い出すから、図描いたり…。
【 針 】
それも、ウチの先生方はよく言ってるよね。分からなかったら図を描けって…。最近の学生さん達は、試験用紙がキレイすぎるんだよね。描くことで色々頭に浮かぶから…。
【 Tさん 】
あと、国家試験受けてて思ったのが、解きながら…例えば実務解いていたら、なんかK先生(薬進塾 実務担当講師)の顔出てきたりとか…(笑)。
【 針 】
ウチの塾生、皆言う(笑)。
【 Tさん 】
皆、言いますか?
【 針 】
うん。なんか問題見た瞬間に先生の…
【 Tさん 】
顔が出る(笑)。で、どうしても分からない時は、その先生の講義を思い出して…。何か最後の方の授業の時に…例えば〝目〟の講義していたなとか、それ全部思い出して…。
【 針 】
映像で?
【 Tさん 】
映像で残っている!あと黒板の内容も映像ですね!
【 針 】
だから、それだけインパクトある講義やっていたからじゃないのかね?
【 Tさん 】
インパクト、ありましたね(笑)。
【 針 】
インパクトある講義やっていたから、残っているんだと思うよ。前いた学生も、『 I先生(薬進塾 病態・薬物治療Ⅱ担当講師)が質問する時に 「 君達に分かるかなフッフッフッフッ 」て笑うんですけど、あの笑い声と顔が出てきました 』って言っていたから。
【 Tさん 】
(笑)
【 針 】
でも、それだけのインパクトがあるんだから、必ず頭のどこかに残っているはずだよ。ましてや、理解させる講義でやってるんだから。残っているというよりは…自分の一部となって身に付いている。それは国家試験が終わった後も、確実に役に立つと思う。特に現場でね。暗記して一過性で背負ったものではなく、自分の知識として身に付いている。
【 Tさん 】
そうですよね、分かります。
【 針 】
これから働く上では、絶対に役に立つと思うよ。せっかく念願の薬剤師になれたんだから、病院で薬進塾で身に付けた知識を十分に発揮して働いて下さいな!
【 Tさん 】
ハイ、分かりかました(笑)。でも、ホント病院に就職するって思わなかった(笑)。
どうでしょうか?先ほど、『 学力UPと合格の秘訣が詰まったてきた 』と書かせて頂きましたが、その通りだったのではないでしょうか?私が、学習指導で説明しているような〝試験対策における要〟が、Tさんの口からどんどん飛び出してくることには、正直、私も驚きを隠せませんでした。しかし、Tさんは、それを狙って言っている訳でもなく、力んで言っているのでもなく、本当に自分の普通の言葉として口から発しているのです。Tさん自身も、日々の試験対策に切磋琢磨した結果、その恩恵として〝試験対策の要〟を手に入れることが出来たのでしょう。本人も気づかぬうちに…。そう、ここが大切なのです。変わろうと思って変わるのは3流。自分も気づかぬうちに、意識せずに変わっている…これこそが1流なのです。そして、それを成し遂げるためには、やはり日々の努力の積み重ね…これが一番重要になってくるのだと思います。
合格発表の後、Tさんのお父さんがわざわざ挨拶に来てくれましたが、その時、話してくれた内容は、私の講師生涯の中でも、忘れることが出来ないものでした。薬剤師国家試験対策は、受験する塾生さんだけがその対策にあたっているのではなく、塾生さんの家族もその対策に携わっているんだということを、改めて実感した次第です。と同時に、その試験対策を指導していくということが、如何に責任の重い仕事であるか。こちらの方も、改めて実感した次第です。
少々お時間がかかってしまいましたが…Tさんの発言の中には〝試験対策の要〟が、たくさんあったことがお分かりいただけたことと思います。時間がかかってしまったのも、学習指導に取り入れたり、ブログ中に書かせていただいたりと、寄り道してしまったことも理由の一つです。それ位〝合格のエキス〟が詰まったこのインタビュー。今後の薬剤師国家試験を受験する人は、是非、参考にしていただけたらと思っています。
Tさんは『 第103回 薬剤師国家試験 合格塾生が語る〝国家試験合格の秘訣〟 』でも、色々と試験対策に有用なことを書いてくれました。そちらの方も、是非、ご一読下さい!
Tさん。
紆余曲折あったかもしれませんが、その紆余曲折で得たことも大きかったはずです。
その知識を十二分に活かして、薬剤師として八面六臂の活躍をしてください!
期待していますよ!
やり方を変えてみませんか?
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2018年4月2日 | コメントは受け付けていません。 |
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薬剤師国家試験に合格したのは奇跡なのか?
ここ数日、『 合格しました。有難うございます 』という声を頂く機会が多い。3月27日(火)は、薬剤師国家試験の合格発表の日。薬剤師国家試験対策予備校ということを生業としているのだから、合格発表の日を過ぎれば、『 有難うございます 』という声を聞くのも、当たり前と言えば当たり前の話。声を発する方も嬉しそうであるが、声を頂くこちらも、もちろん嬉しいことこの上ない。
塾生さん当人から、その声を頂くのはもちろんのこと、親御さんから、その声、すなわち『 ○○が受かりました。本当に有難うございます 』といった声を頂く機会も多い。やはり、ご両親にとっては、自分の子供が国家試験に受かるかどうかは、大きな心配のタネ。そのタネが芽を出し、晴れて合格という花を咲かせたのだから嬉しさも一入のはず。例え二十代半ばの、社会では立派な大人として通用する子供のことであろうとも、『 本当にウチの子がお世話になって…有難うございました 』と、お礼を言いたくなる気持ちは痛いほど分かる。
そんな親御さんが、お礼の中で発する言葉に、『 奇跡です 』という言葉がある。不安で不安で、どうしていいのか分からなかった状況から、一気に子供の合格という大成を手に入れたのだから、前述のように嬉しいのは当たり前。その嬉しさの勢い余って『 奇跡です 』といった言葉が出てしまうのも、当たり前と言えば当たり前の話。まさに、親御さんの愛情垣間見える言葉である…と、聞いたこちらとしても、微笑ましく思ってしまう次第なのである。
そんな嬉しい状況に水を差す訳ではないのだが…私は親御さんには『 ○○さん(or君:以降省略)が合格したのは、全然、奇跡じゃありませんよ 』と伝えている。決して謙遜している訳ではない。心底そう思っている。手っ取り早く言うなら『 ○○さんが合格したのは、何ら不思議なことではありませんよ 』といったところ。親御さんから見れば奇跡であっても、我々から見れば奇跡でも何でもない…別に合格しても不思議ではない、という状況がほとんどなのである(何度も書かせて頂くが、親御さんは嬉しさのあまり、そういう表現、つまり『 奇跡 』という表現を使っているのだということは、十分承知している。その発言自体を否定している訳ではないことは、あらためて断わっておく)。合格されている塾生さんは、ほとんどの場合が『 まあ彼女は受かるだろうな 』とか『 彼が受かっても、別に不思議ではないな 』といった状況で、『 合格しました 』と聞いても〝多大なる嬉しさ〟はあるものの、〝多大なる驚愕〟はまず無い。受かるのは至極当然の話…といった状況。だから『 奇跡である 』といった実感もまず無いのである。
薬進塾は少人数制であるがゆえ、塾生さん一人ひとりがよく見える。成績や学力はもちろんのこと、『 どれだけ勉強しているか? 』 『 講義を大切にしているか? 』 『 日々の試験を上手く活用しているか? 』 『 生活管理は出来ているか? 』といったことから『 どれほど必死にやっているのか? 』といった事まで、手に取るように見える。そういった〝見えていること〟が積み重なり…『 まあ、彼は合格するだろうな 』『 彼女は受かるだろう 』といった判断がなされていくことになる。よく考えてみれば、合格する人は、誰もが『 受かるのも至極当然の話 』といった状況に身を置いているということである。
私は長い講師生活の中で、『 勉強しなかった人が受かる 』なんていう事態にめぐり合ったことは一度もない。受かった人は、皆、それ相応に勉強している。ちなみに…よく『 あの人は成績がいいよね… 』などという声を耳にしたりするが…成績がいい人は、成績がいい人なりに勉強している。全く何も勉強せずに、成績がいい人などいるはずがないし、今まで出会ったこともない。それ相応の勉強があったからこそ、その成績なのである。もちろん、私が学習指導で言っているように、勉強には効率というモノがある。確かに成績のいい人は、勉強の効率がいい人がほとんどであるが…その効率とて、それ相応に勉強しているからこそ、身に付いた効率であって、何もしないで身に付いたモノではない。それ相応に勉強して、それ相応の効率のいい勉強を身に付けたからこそ、それ相応の成績を取るようになったのである。まあ、これも考えてみれば至極当然の話である。もちろん…長い講師生活の中で、『 余裕で楽勝! 』などとのんびりゆったり、勉強もしているのかどうか定かではない状態で、緊張感もない試験対策の日々を過ごして合格した…なんていう人も、これまた一人も見たことがないことを付け加えておきたい(それで、残念な結果になった人は星の数ほど見てきたが…)。
私は、このブログの中で、今まで〝至極当然の話〟という言葉を3回ほど使わせて頂いた。〝至極当然の話〟とは、どういう意味であろうか?〝至極〟とは『 極めて最もな 』という意味がある(大辞林より)。〝当然〟とは『 道理の上から考えて、そうなるのが当たり前であること。誰がどう考えても、最もであること 』とある(大辞林より)。つまり〝至極当然の話〟とは、『 道理の上から考えても、誰がどう考えても、そうなるのが極めて最もで、当たり前のこと 』ということになる。そう、合格して『 奇跡です 』と発せられた塾生さん達も、実は奇跡でもなんでもなく、『 道理の上から考えて、合格するのが最も当たり前である。誰がどう考えても、合格することは極めて最もなことである 』という状況にあったということ。少なくとも、我々講師・職員の目から見た場合は…。
合格することは奇跡でもなんでもない。合格する人は、合格するべきことを、キチンとやっている。前述の〝成績がいい人は、成績がいい人なりに勉強している〟と同じで〝合格する人は、合格する人なりに勉強をしている〟ということである。乱暴な言い方をすれば、『 あれだけ〝合格すべきこと〟を必死にやって来たんだから、受かるのも当然だろう 』ということ。やるべきことを、キチンとやっている人は合格する。当たり前と言えば当たり前の話である。だから私は、国家試験に合格することは奇跡でも何でもないと思っている。合格している人は、合格すべき当然のことをやって来ているのだから…。
地上100mのビルの屋上から、200m離れた、やはり地上100mのビルの屋上まで、空中を歩いて渡った…なんていうのが、一般的に言われている奇跡なのかもしれない。確かに大した奇跡であろうし、そうそう起こらない奇跡であろう。もっとも、奇跡というものは、そう簡単に起きるものではないのだが…。それに比べ、結構簡単に起こってしまうのが、日々努力して薬剤師国家試験に受かってしまうという〝奇跡〟の方。こちらの方は…取り立ててどうということもなく、至って普通に起こってしまう〝奇跡〟のようである。まあ、普通に起こってしまうのだからして、とてもではないが〝奇跡〟とは呼べるモノではないのだが…もし、同じく〝奇跡〟と呼ばせて頂くのならば、地上100mを歩いて渡ってしまう奇跡よりも、こちらの奇跡の方、つまり『 合格した塾生さん達の親御さんが使う〝奇跡〟 』の方が、よっぽど人を喜ばせる奇跡であり、そして我々にとっても嬉しい奇跡であることは間違いない。どうせ〝奇跡〟という言葉を使うのならば、こっちの奇跡の方が喜ばしい、そして歓迎…イヤ、大歓迎される奇跡ではないだろうか?私は、そう思っている。
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2018年4月2日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:ブログ 薬進する日々!!