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第101回薬剤師国家試験 合格の声 & 通って良かった 5つのメリット 

王道に沿って勉強し続けた一年間

 ~薬進塾で、合格と希望以上の道を得ることができました~

 

『 医薬品の構造式と薬理作用って、なんか関係ないのかなぁ。 』

『 生化学の代謝の反応って、有機化学みたいに矢印で書けないの? 』

『 薬物動態学の前に微積分を復習しないと… 』

など、疑問だらけだった現役時代6年間。特に2年生のときは、聞いても教えてくれなさそうな、独特の雰囲気が怖く、どの先生に質問すれば良いかすらわかりませんでした。そこから図書を探して調べたり、研究室に足を運んだりして何とか一つ一つ解決できたものの、試験範囲を網羅できず、国家試験本番には間に合いませんでした。

 だからこそ、大教室に生徒がいっぱい集まって一方的に『 はい、ここはこうだよ!覚えなさい! 』と知識を羅列される授業は、苦痛でしかありません。けれども、多岐にわたる試験範囲を網羅し、問われやすいポイントを逃さず、モチベーションを高いまま維持できるか、独学ではやはり不安…。

 これまでの勉強スタイル、また、中学・大学受験の経験から考えても、

  ① 基礎から体系的に教えてくれ、

  ② 少人数制で、

  ③ 勉強方法等についても生徒一人一人をきめ細かくサポートしてくれる。

そんな塾があったらな…

そうして検索して見つけたのが薬進塾でした。他にも少人数制等を謳った予備校を見つけましたが、問い合わせ時の応対がとてもスムーズかつ丁寧だったのが唯一、薬進塾でした。見学させていただいたり、ブログも拝見したりして、『 ここなら薬学・勉強だけでなく、人生も教えてくれる! 』と強く感じました。

 実際、薬進塾に一緒に入ってきた他の子も、〝淡々と教わることをそのまま受け入れて要領よくこなしていく〟よりも、〝しっかり一つ一つ理解したかった〟〝そうできるようにきめ細かく丁寧な指導が欲しかった〟タイプだったのでは…と個人的には思っています。そんな友達と教え合ったり、励まし合ったりしながら有意義に勉強できました。

 他の各種予備校より、リーズナブルな価格だったのも決め手(苦笑)。とはいえ、決して安くはない一年分の学費。更に環境を整えるため、薬進塾と提携している寮まで支援してくれた両親に、次の国家試験合格を約束しての受験勉強でした。

 『 今まで薬進塾に通って合格した塾生(先輩)は「 授業の復習しかしていない 」って言っていたよ 』と見学時に伺っていましたが、本当にそのとおりになりました。あれこれ色んな参考書や過去問集に手を出すことも、その時間も必要もなかったです。

 薬進塾の授業やオリジナルプリントは、基礎・原理から丁寧に、かつ、試験で問われやすいポイントは決して逃さず!他の科目との関連や、基礎薬学と臨床の繋がりについても触れてくださいました。そのため、『 これは、こういうことだったんだ! 』『 こういうのも覚えないといけないんだ! 』という感動や驚きいっぱいの授業でした。それらの〝気づき〟を必死にメモしたりペンで印をつけたりして、帰宅後の復習や行き帰りの電車で見直しました。

 過去問の解説でも、表面的な解き方ではなく、ちゃんと理解して解くように指導してくださいました。おかげで、『 これってどう解くのかな、どの過去問の応用かな? 』ではなく、一問一問、『 あの分野のこういう知識について問われているな 』と考えながら取り組んでいくことができました。

 授業は1日1科目なので、落ち着いてその日の復習をじっくりすることができたと思います。授業があった翌日の朝にその範囲の復習テストがあったので、『 インプット→アウトプット→できなかったところを再度復習 』のリズムが自然に確立されたのも大変うれしかったです。

 週末など、ある程度まとまった時間に再度見直して、〝気づき〟を大きめの付箋やメモ用紙に書きとめてプリントや壁に貼ったり、復習ノートに書きとめたりしました。充実した有意義な授業だからこそ、授業中や復習時に出た疑問点も多く、それらにも印をつけて質問しに行きました。薬進塾では何でも気軽に質問・相談できる環境も整っていて、わかるまで先生方も事務の方も付き添ってくださり、とても有り難かったです。

 薬進塾の授業後に、大学の講義プリントや今まで使い馴染んできた参考書を開いてみると、『 この説明は、こういう意味だったのか 』、『 この図はこういうことを示していたんだな 』など新たな〝気づき〟を得たものです。そういう意味では、入塾前の、つまり大学等での今までの勉強が、薬進塾で実を結んでいくような感じがいたしました。

 『 学習指導 』や、科目ごとに先生方お一人お一人から、勉強の仕方そのものについてもご指導いただきました。その内容は全て、今まで聞いたことのない、しかし聞けば納得の〝理にかなったもの〟で、参考になったというよりも、すぐにそのまま適応・実践できるものでした。おかげで無理なく自分なりの勉強方法や生活リズムを早い段階から確立し、整えていくことができました。

『 どんなに工夫が凝らされた授業でも、自分にとっては分かり難い説明・授業や相性の良し悪しはどうしてもでてきてしまう。それを分からないままにして勉強から離れてしまうのか、それとも諦めずに向き合って勉強を続けていくのか。それが、合格への明暗を分けるのだ 』ということも学習指導で教わりました。薬進塾で勉強する日々のなかで、強く感じたことの一つです。

 授業がなかなか理解できなくて悔し涙を流したり、既に合格した同級生から遅れをとっていると毎晩劣等感にかられたりしたこともありました。はたまたプライベートで嫌なことが重なって寝起きや体調が辛くなったり、また単純に寝坊して遅刻してしまったり、通学中に階段で転んで怪我をしてしまったこともありましたが、事務の方や先生方は、その度に心配してくださいました。遅刻や怪我で受けることができなかった授業内容は、質問やプリントでサポートしてくださり、更にはその際に励ましてくださりもしました。そのため、気持ちが辛くなることがあっても、国家試験合格に向けて気を持ち直して勉強し続けることができました。そして迎えた本番では、『 直前期に気になって見直したり質問したり、今まで力を入れて勉強したりしたことは、試験本番に出る 』という奇跡がいくつも生じ、無事に合格することができました。

 国家試験合格後に就職活動をしましたが、自分の希望以上の条件・環境が揃った病院から内定をいただくことができました。晴れて薬剤師になったいまも、薬進塾で教わったこと、特に基礎薬学と臨床を関連付けて考える姿勢は活きています。例えば、注射薬の配合変化を調べる際は有機・無機化学を思い出したり、吸収性改善や除放性を図った製剤がたくさん出てきているので、その製剤的工夫を調べたりしています。昨今では新たな抗体医薬品が次々と登場し、抗体の働きなど、免疫について生物で丁寧に勉強して良かったと思います。医師や患者さんからの問い合わせは、抗血液凝固薬の術前休薬期間、コンタクトレンズ着用下での目薬の利用の可否、服用回数を間違えた場合の対処法など、実務の先生がオリジナルプリントにて、分かり易く一覧表やイラスト付きで整理してくださったことばかり。そして就職してから約半年後、近況報告の際に薬進塾の先生から励ましや人生の教訓をメールでいただき、感謝が尽きません。

 

◎ 薬進塾に通って良かった、主な 5つのメリット ◎

 

① 単なる詰め込みではなく、原理や基礎から体系的にしっかりと。

 一番基礎的な単元からより応用的な単元へと順番に、一つ一つの事柄をわかりやすい言葉や図・絵を用いて丁寧に教えてくださいました。そのため、『 これはこういうことだったんだ! 』『 こういうのも覚えないといけないんだ! 』という感動や驚きを伴った“気づき”いっぱいの授業でした。一つの試験問題を読んだとき、問われていることに対して、より基礎的・原理的なところから考えて答えを導くよう、指導してくださいました。また、そこから更に自分で関連する様々な知識を引き出せるように導いてくださいました。

 

基礎薬学から臨床まで、各科目が関連付けられていく。

 薬進塾の先生方の凄いところは、担当科目のエキスパートでいらっしゃるだけでなく、他の科目との繋がりについても精通していらっしゃることです。基礎薬学ならそれが臨床にどのように活かされているのか、臨床系なら背景にどんな基礎薬学的な原理があるのか、熱く語ってくださいました。複合対策になるだけでなく、薬剤師ならではの視点や任務についても考えさせられ、国家試験を乗り越えて薬剤師になることへのモチベーションも高められました。

 

基礎や原理からしっかり押さえながら、試験で狙われやすいところは逃さない。

 公式の導出で、より専門的な数学的知識が必要になる場合や、メカニズムはわかっていないものの1つの現象として実際に生じるものなど、どうしても暗記しなくてはならないことは、しっかり明示してくださいました。暗記しやすいように先生自ら整理して壁に貼る用のシールを作ってくださりもしました。詳細にこだわり、国家試験範囲からそれやすい私には、『 ここは○○論を勉強しないと正確な理解はできないから、国試に受かったら勉強しようね 』という言葉がよく効きました(笑)。また、『 ここは試験でこんなふうに聞かれたよ! 』『 この知識を問うために、こんな問題ができるよ 』と、試験問題作成者の視点を授業の随所でスパッと指摘してくださいました。このように先生が口頭でスパッと示してくださった試験問題例は、決まった色ペンで必死にプリントにメモをとりました。おかげで大事なことなのに、復習の際にさらっと読み過ごしがちな内容や、試験で躓きやすい(だから狙われやすい)注意点をしっかり押さえることができました。実際、直前期にまとめてではなく、普段から先生が授業で指摘してくださった予想や狙われやすいポイントが、本番でたくさん的中しておりました。

 

勉強する環境・方法も全て整う。

 教室(兼、自習室)と職員室というシンプルな塾の中の構造も、きめ細やかな教室の温度管理も、全ては勉強に集中できるようにするため。薬進塾では国家試験に合格するためのサポート体制が緻密に考案され、徹底的に整っておりました。授業は1日1科目なので、落ち着いてその日の復習をじっくり確実にすることができました。授業があった翌日の朝にその範囲の復習テストがあったので、『 インプット→アウトプット→できなかったところを再度復習 』のリズムが自然に確立されたのも大変うれしかったです。時間割やスケジュールも、生徒が勉強の習慣を身につけたり、自分なりの勉強方法や生活リズムを確立したりする時間を考慮して設定されています。そして講義後に定期的に行われる『 学習指導 』にて、その時期にぴったりのアドバイスがいただけます。まだ受験生活や勉強に慣れていない春~夏の時期は、自学自習の時間がたっぷりとれるゆとりがある時間割。主体的に授業に臨み、〝気づき〟をたっぷり感じながらメモすることも、それを見直して復習ノートに書き留めることも、全てこの時期の『 学習指導 』で教わって実践してきました。

 秋から直前期にかけて時間割や授業の日程はだんだんタイトに、1日当たりの授業内容はだんだんボリューミーに。授業内になるべく記憶・印象付けるようにより〝気づき〟に敏感になりながら、少なくなっていく自習時間のなかで、せっせと復習ノートを作る日々でした。そこへ、『 復習は追いつかなくなって当たり前!だから… 』と学習指導が入り、目からうろこ。より効率よく復習できるようになったと共に、精神的にもとても救われました。

 直前期では、試験当日の持ち物や過ごし方についてきめ細かく教えていただき、たくさんの励ましの言葉もいただいて、おかげで試験当日も良好なコンディションで臨むことができました。『 直前期に気になって見直したり質問したり、今まで特に力を入れて勉強したりしたことは、試験本番に出る! 』という奇跡も『 学習指導 』や授業中にて何度も教わり、実際にそのとおりになったことです。

 科目ごとに先生方お一人お一人からも『 時間がある今のうちに、この計算を練習しておこうね 』『 この分野はこう勉強していくといいよ 』と授業内や質問時・ノートチェックにて勉強の仕方やアドバイスをご指導いただきました。前述したように、授業がなかなか理解できなくて悔し涙を流したり、はたまたプライベートで嫌なことが重なって寝起きや体調が辛かったことも多々あり、また、単純に寝坊して遅刻してしまったり、通学中に転んで怪我したりしたこともありましたが、その度に先生方や事務の方に励ましたりサポートしたりしていただいたおかげで勉強やコンディションを再度持ちなおすことができ、大変有り難かったです。

 

最後の切り札!気軽に何でも質問・相談できる環境。

 仮に授業が分からなかったとしても、質問しに行けばいい。どんなに工夫されていても、先生も生徒も一人一人違う以上、自分にとって分かり難い授業や説明というのはどうしても出てきてしまう。この授業は受けても意味がないと、欠席したり内職したりするのではなく、自分にとって分かり難い授業でも最後までくらいつき、1個でも多く〝気づき〟を得る(その姿勢が本番で1点でも多く狙うことにつながる)こと、分からない所は必ず質問することの大切さ、それがいかに合格への明暗を左右するかも『 学習指導 』が教えてくれました。以来、私は『 授業で分からなかったことは、そのままにしない 』をモットーに、授業で疑問に思ったことは、昼休みや放課後に先生のところへ質問しに行くようにしました。友達と議論して、分からない所を整理してから(というよりは、やっぱり先生に聞いたほうが確実だ!となって)先生の元に足を運ぶことも(しょっちゅう)ありました。

 どんな質問にもイヤな顔をせず、わかるまで一対一対応で付き合ってくださった先生方や、質問で閉校時間を過ぎてしまっても、待ってくださった事務の方の寛容なお心が何よりもうれしかったです。後日、個別に詳細で分かり易い資料を作成して渡してくださったこともありました。本番前日に、先生がその資料を用意してくださり、それを事務の方がメールでエールと共に送ってくださったことも。それくらい、懇切丁寧に対応してくださいました。また、〝塾の入口から入ってすぐ〟〝教室から出てすぐ〟という物理的な距離の近さがある、アットホームな職員室のおかげで、他の子が質問している内容がちょっと耳に入ったときは、立ち止まって一緒に聞くことも。先生方はまた、掲示板や授業内で、質問内容を適宜シェアしてくださり、それもとても勉強になりました。

 

 一日の生活リズムを整えるために『 学習指導 』で教わったことが、『 起床・就寝時間をしっかり決める 』こと。薬剤師になり、晴れて社会人になったいま、起床・就寝時間をよりしっかり守るため、起床時と入浴後にストレッチをするようになりました。現在、事故のため入院している身ですが、怪我や入院生活から学ぶことも多々あります。そんな中、近況報告の際、薬進塾の先生から励ましや人生の教訓をメールでいただき、感謝が尽きません。 後輩の皆さまには、怪我や病気には気を付けて、そして試験対策にしっかりと取り組むよう、心からお祈りいたしております。

 ここまで導いてくださった薬進塾の先生・事務の方々、薬進塾で共に頑張った友達、そして学費をはじめこれまでの生活を支えてくれ、薬進塾でもう一年諦めずに頑張ることを許してくれた家族に心より感謝申し上げます。

K大学卒 T・Oさん(女性)

※ 体験記で触れられている〝気づき〟とは、学習指導で教えている

 〝受講または復習で重要な3つの気づき〟のこと。

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2017年2月26日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:合格者の声

試験直前は明鏡止水。

 先日、〝試験前一週間の学習指導(〝試験一週間前の学習指導〟ではないのがポイント)〟を行いました。ブログご愛読の方はご存じのように、薬進塾では節目節目や、その時の状況により、それに見合った学習指導を行っています。これも、ご存じの方も多いことと思われますが、当薬進塾の学習指導には3タイプの学習指導があります。一つは〝個人的に行われる学習指導〟で、いわゆるマンツーマンで、一人ひとりに応対した指導。二つ目は、これも個人的に行われる学習指導ですが…先ほどの個人学習指導が『 やりますよ 』と明言して、塾生全員が必ず行うものであるのに対し、二つ目の学習指導は〝個人の希望により行われる学習指導〟になります。試験対策の日々の中、塾生さん達は様々な悩みや問題を抱えています。そんな時、塾生さん一人ひとりが『 どうすればいいのか? 』『 自分のやり方は正しいのか? 』等を相談に来ることになるのですが、それに応対して指導するのが、二つ目の学習指導ということになります。そして三つめの学習指導が〝全塾生を相手に行う学習指導〟です。公的に行われるというか、まあ、全塾生の前で講義の様な形で行われる学習指導です。〝これからどのように試験対策を行っていけばいいのか?〟〝模擬試験前・後はどうするか?〟〝休み中はどう勉強するか?〟〝(その時期により)何に注意すべきか?〟等など、塾生全員に対して行われる学習指導になります。で、ブログ冒頭の〝試験前一週間の学習指導〟が、この〝全塾生を相手に行う学習指導〟に当たります。

 その学習指導の中で、この時期、すなわち試験前一週間は、何に注意するか?何をやるべきか?どう過ごすのか等を指導したのですが、やはり時期も時期ということで、塾生さん一同、皆、指導内容に聞き入っていました。その学習指導では、試験に対して今から心得ておくことや、準備しなければならないこと、具体的な学習方法(この時期の勉強は、どのような事をどうやるか等)、今後の注意事項等、色々な事を話したのですが…やはり、強調して話したのが〝試験までの生活〟について。ここから先は、とにかく体をいたわり、無理をせず、しっかりとした睡眠時間を取ることが重要であることを強く指導。詳細は省かせてもらいますが、とにかく〝平穏な日々を送るように〟ということを、力説させて頂きました。実は、試験前は何気にコレが重要。

 試験前は、最後の踏ん張り。ねじり鉢巻きで、気合を入れて、寝る間を惜しんでとにかく勉強…なんていうのを思い出すというか…そうあるべきだと思い込んでいる人が多いようで…。最後の踏ん張りや、気合いを入れることには賛成ですが、体力を消耗することはお勧めできません。〝寝る間を惜しんで〟なんて、とんでもない話です。『 徹夜してでも… 』などと指導する人もいるそうですが、とてもじゃないですが指導とは呼べない代物です。試験前に徹夜など言語道断。しっかりとした睡眠を取ることは、試験対策にとっては必須事項。〝徹夜して覚えたモノ〟よりも〝十分な睡眠を取った頭〟の方が、試験の時には何倍もお役にたつはずです。そう、今時期は〝国家試験受験というモノに対し、万全を期するための準備期間〟と考えた方がいいでしょう。焦らないけど、油断はせず。無理をせずに、最後の踏ん張り。気合い入れるも、リラックス。切磋琢磨しながらも、じたばたしない。凛とした態度で、粛々とやるべき事を成す。これが、今の時期の一番の過ごし方なのです。

 来年の大河ドラマの主人公は西郷隆盛。近代日本の構築に、多大なる貢献をした人物といえるでしょう。そんな人物ですから、当然の如く、千辛万苦(せんしんばんく)の境地に立たされたことも少なくありません。そんな艱難辛苦を乗り越えてきた西郷隆盛は、次の様な事を言っています。

 

 いわゆる心を明鏡止水のごとく、研ぎ澄ましておきさえすれば、いついかなる事変が襲うてきても、それに対処する方法は、自然と胸に浮かんでくる。いわゆる物来たりて順応するのだ。おれは昔からこの流儀でもって、種々の難局を切り抜けてきたのだ。

 

明鏡止水。『 曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態(デジタル大辞泉) 』という意味です。まさに試験に臨む前のあるべき心境として、最適な言葉だと思います。前述の言葉を、試験対策に当てはめるなら…

 

 いわゆる心を明鏡止水のごとく、研ぎ澄ましておきさえすれば、どのような問題がきても、それに対処する方法は、自然と頭に浮かんでくる。問題に向き合った時、それに順応して解いていくのである。

 

と言ったところでしょうか?そう、落ち着いた心で試験に臨むことが大事なのです。落ち着いた心で臨むためには、落ち着いた生活、そう前述の〝平穏な日々を送ること〟が重要になってきます。慌ただしい生活では、心落ち着くことはありませんから…。

 薬剤師国家試験まで、一週間を切りました。受験生の方。色々と大変でしょうが、ここからが踏ん張りどきです。もちろん、前述のように〝無理をせずに、最後の踏ん張り〟です。とにかく体をいたわって、最善のコンディションで試験に臨めるよう調整することを忘れないでください。

 薬進塾講師・職員一同、皆さんの合格を心よりお祈りしています!

自信を持って、薬剤師免許を掴み取ってきてください!

 

努力は素質を上回り、気力は実力を超える。 作者不詳

 

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2017年2月21日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ 薬進する日々!!

試験対策、食事が大事。

 戦国武将は出陣前に〝三献(さんこん)の儀式〟という必勝祈願を行っていたそうです。この三献(さんこん)の儀式に出てきたのが、打ち鮑(アワビの肉を細長く切り、打ち延ばして干したもの)、かち栗、昆布の3品で、お酒を飲みながら、これらを食したそうです。『 敵を討ち(打ち鮑)、勝ち(かち栗)、喜こぶ(昆布) 』という意味があり、出陣前の縁起を担いだ食べ物ということになります。もちろん順番も、鮑→かち栗→昆布 という順番に食べるのが絶対条件。まあ、語呂合わせというか、ダジャレ的要素が強いようですが、悪いことではないと思いますよ。何事も、ポジティブに捉えるということは良いことですから。だからでしょうか、昔から、どこの国でも〝ダジャレ的ポジティブ〟を用いて、縁起を担ぐということは良くやっているようです。日本でも昔から『 昆布→喜ぶ 』や『 鯛→目出たい 』というのがありますし、チョット時代が進んで『 カツ→勝つ 』『 ウィンナー→WINNER 』『 いよかん→良い予感 』なんていうのがあったりしますから。

 これらは『 言葉をポジティブに捉えていった〝語呂合わせ的縁起担ぎ〟 』ですが、もちろんネガティブに捉えられてしまうような名前もあります。そういう場合は…『 ポジティブな名前に置き換えてしまおう! 』といった手法が取られています。例えば…『 〝するめ〟は〝摩る(お金を使い果たすの意)〟で縁起が悪いから〝あたりめ〟と言おう 』とか『 〝おから〟は〝お空〟を連想させるから〝卯の花〟と呼ぼう 』、『 〝刺身〟は〝刺す〟を連想させるから〝お造り〟と呼ぼう 』などという具合。ネガティブなものはポジティブに置き換えて、ポジティブなものはそのままポジティブなものとして、縁起を担ぐ。『 ネガティブを避ける 』のではなく『 ネガティブをポジティブに作り替える 』…なんとも素晴らしい行為ではないでしょうか?

 現在も、試験の時期が近くなると縁起を担いだ商品(特に最近は〝縁起を担いだ食品〟)が沢山出てくるようですが…勝負前に縁起を担ぐことは、今も昔も変わりありませんね。もちろん、縁起を担ぐことは悪いことではありません。それで、自らをポジティブに持っていくことが出来るなら、むしろ御の字だと思います。試験近くになると、何気に物事をネガティブに捉えがちになるもの。ですから、余計な精神的負担を背負い込まないためにも、この時期は何事もポジティブに捉えていくのが得策です。前述したように『 ネガティブをポジティブに作り替える 』なんていう行為も、試験対策にとっては大切なことだと思います。自らをポジティブに誘導することは、試験対策にとって欠かせない技術の一つですから。『 そんなこと言ったって… 』という人。早速、ネガティブな思考回路が働いていますよ。そんな〝ネガティブ思考回路〟を止めることが出来るなら、縁起を担ぐことも悪くないことだと思います。まあ、あんまり雁字搦め(がんじがらめ)になってしまうのは、如何なものかとは思いますが…。『 縁起を担ぐ 』なんていうことを利用して、自らをポジティブに持っていけるなら、決して悪いことではないと思います。

 『 特に最近は〝縁起を担いだ食品〟 』と前述させていただきましたが、本当に色々な〝縁起を担いだ食品〟が売られているようで。受験生がそういったものを食すことは、一向に構いません。ただ、食べ物に関して気になるのは『 三食、きちんとしたモノを食べているか? 』ということ。実は、試験対策にとって食生活というものは、非常に大きなウエイトを占める部分でもあります。ましてや、試験間近となれば、そのウエイトが大きくなるのも当たり前の話。私的には、塾生さん達を捕まえては『 ちゃんと食べている? 』『 栄養のある物食べている? 』と声をかけることが、この時期の風物詩となっています。インスタント食品やら、食事を摂らずに間食で済ませているとか、食べていないとか、そういう状況は全くもって芳しくない状況なのです。ご存じのように、〝頭を使う〟ことにはエネルギーが必要です。もちろん〝勉強する〟という〝知力も体力も使う〟ということには、より一層のエネルギーが必要になってきます。当然のことながら、このエネルギーは食事からとるしかありません。まあ、間食からとるという場合もありますが、やはり〝主食〟という言葉からも分かるように、三度の食事から摂るのが基本。その〝主食〟が疎かになっているようでは、知力も体力も酷使しなければならない試験対策が、捗る訳はありません。もちろん、体調だって崩し易くなってしまいますし、疲れだって取れません。きちんとした食生活は、目立たないながらも、試験対策にとってはとても大切な要因の一つなのです

 以前ブログでも書かせて頂いた上杉謙信。ご存じのように、越後の虎や越後の龍、軍神と称される戦国時代の武将。こと戦国武将の中では、野戦(山野で戦うこと:いわゆる昔の合戦のほとんどがコレ)においては最高の指揮統率力を持つ戦術家とされている武将です。その上杉謙信、日常の食事は非常に質素なものだったそうです。しかし、出陣となれば、ご飯を山のように炊き、山海の幸をふんだんに使った料理を部下達に振る舞ったそうです。勝利の勝どきを挙げることを願って用意した料理と言われていますが、『 美味しいものを食べさせて、英気を養わせよう 』という考えもあったことと思います。あの軍神と称された上杉謙信でさえ、勝負前の食事には、万全を期したのです。薬剤師国家試験を受験する方も、やはり食事には万全を期し、試験に臨んでほしい。そう思っている次第なのです。

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2017年2月14日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ 薬進する日々!!

学問は置所によりて善悪分かる。 臍の下よし鼻の先悪し。

 以前勤めていた職場での話。ある講師、声を荒げて何やら話している。周りの人間は、何か辟易している感じ。一体、口角泡を飛ばし何を言っているのかと耳を傾けると…

 

最近の子供は、八丁味噌の色も知らない。

 

 それを聞いて唖然…。そりゃあ周りの人間達も辟易する訳だ。声を荒げ、口角泡を飛ばし何を語っているかと思ったら、味噌の色の話とは…。で、その色を知らないから何だというのだ?第一、〝最近の子供〟って言っているけど、言っている本人だって『 最近の子供は… 』っていう口が聞けるほどの、年ではないだろう。学生と大した年齢差もないのに…。まあ、こういうのには関わらない方がいい…と、素知らぬ顔でいたのだが…。その時すでに、運命の歯車は回りだしていたのかもしれない…。

 何日かすると、ある学生(女性)が泣きながら相談に来た。それも講義中。私ひとりに相談に来たというよりは、講師室にいる人間に何かを訴えに来たような感があった。講義中、しかも学生(女性)が泣きながら入ってくるのであるから、皆、何だ何だとその学生の周りに集まることに。で、どうしたのかと誰かが聞くと…。今受けている講義、例の〝八丁味噌講師〟の講義だったらしいのだが、その講義に耐えられない、何とかしてほしいとの御相談…というよりも、やはり〝訴え〟といった方が適切であろうか?更に別の職員が『 どうして? 』と聞くと…。

 その学生(女性)曰く。件の講師、講義中にある学生(男性)に講義内容の質問をしたそうである。当てられた学生は答えられなかったそうなのだが…その講師『 こんなことも分からないのか? 』と怒声を浴びせたとのこと。まあ、私の講義のやり方とは180°違うやり方ではあるが、そういうやり方の講師もいるだろう。自分のやり方と違うからといって、否定するというのは良くない事である。世の中には色々な考え方や目線が存在するのだ。閑話休題…。しかし、その学生(女性)、泣きながら更にこんなことを話し始めた。『 こんなことも分からないのか? 』の後に、当てられた学生(男性)が弛んでるだの、やる気が無いだの、しまいには性格がどうこうといった内容にまで、話題が飛び火し始めたとのこと…。オイオイ、それはまずいだろ?我々の仕事は『 学生を合格へと導くこと 』であって『 学生の性格を変えること 』ではないはず。問題に答えられないからといって、その学生の性格云々を言うということは、全くもってお門違いであるし、第一そんなことされた日には、学生もたまったものでない。ましてや、講義中、皆の目の前でだ。泣きながら『 そんなこと言うのっておかしくないですか? 』と訴える学生(女性)の声に、『 全くもってその通り 』と、聞いている一同皆頷いていたのだが…更に、その学生(女性)曰く『 「お前みたいな奴は八丁みその色も分からないだろ」とか言うんですよ。答えられないでいると「だからお前はダメなんだ!八丁味噌の色位知っているのは常識だろ!そんな常識が無いからお前はダメなんだ!最近の子供は八丁みその色も知らない。非常識にも程がある。そんなヤツは薬剤師になる資格なんてない!」って言うんですよ 』…出た、八丁味噌!ここでも出てきたのか八丁味噌!関わりたくなかったなぁ、例の八丁味噌の話に関しては…。味噌の話だけに、その話題から逃れようとする行為にミソがついたのか?閑話休題…。その講師、よほど八丁味噌の色が好きらしい。マイブームだったのか…?さらに泣きながら、その学生(女性)『 何で、問題答えられない位で、そこまで言われなきゃいけないんですか?八丁味噌の色どうこうって、授業には関係ないじゃないですか?八丁味噌の色答えられないからって、何で非常識だとか、そんなこと言われなきゃいけないんですか? 』…全くもってその通りだ。どう考えても、この学生(女性)の言っていることは100%正しい。恐らく私の周りの職員もそう思っているのだろう。学生(女性)の意見に反対するどころか、頷く顔のその瞳には若干の怒りの炎が宿っているような…。『 私だって、八丁味噌の色なんて知りません。人があんなふうに言われているの見ているだけで、すごく嫌な気分です。もう、あんな授業出たくないです 』とのこと。まあ、そうだろう。私だって、そんな講義に出たくない。ましてや、八丁味噌の色を知らないだけで、皆の前で非常識呼ばわりされ、ひいては薬剤師になる資格がないまで言われるのだ。恐ろしいったらありゃしない。しかし…たかだか八丁味噌の色だけで、ここまで大きな事件を引き起こすことが出来るなんて…ある意味、凄いのかもしれない。どれくらい、何がすごいのかは分からないが…まあ、お近づきになりたくないのは確かである。

 私だって、当時は八丁味噌の色など知らなかった。まあ味噌の一種だろうということくらいは知っていたが…。私は北海道出身であるが、私が北海道で暮らしていた頃には、近場では八丁味噌は売っていなかった。当然、食すこともない訳で、見たこともない。早い話、皆『 八丁味噌など知らない 』のである。その証拠に、当時、私の高校の後輩たちに聞いてみても、『 聞いたことはあるような…でも知りませんね 』という答が返って来ていた。八丁味噌は、『 愛知県岡崎市名産の豆味噌(デジタル大辞泉より)』である。そりゃあ、北海道人は知る由もないだろう。今ならつゆ知らず、私が子供の頃は、道外の品がホイホイと入ってくるような状況ではなかったからだ。もちろん、色など知る由もない。存在さえ定かでない物の色など分かるはずもない。まあ、後年になって『 おっ。濃い色の味噌(自分的にはこげ茶色)だな 』と分かったのだが…。

 江戸時代の思想家、自然哲学者でもある医者の三浦梅園は、次のようなことを言っている。

 

学問は置所によりて善悪分かる。 臍(へそ)の下よし鼻の先悪し。

 

 多彩な方だけあって、さすがにいいことを言う。私も同意見である。知識というのは、腹の中に潜めておくものであり、鼻の先でひけらかすものではない。自分が得た知識は、腹に潜めておく。必要な時に、必要なだけ取りだせばいいのだ。必要でもない時に、むやみに取り出す必要はない。私が一目置くような人達は、皆そのように振る舞っていたし、もちろん自分が得た知識を〝相手を苛む武器〟として用いることなど、誰一人としてしなかった。

 たかだか、味噌の色の話である。知っていようがいまいが、別にどうでもいいことではないだろうか(別に、味噌をバカにしている訳ではないので、ご注意をば!)。知っていたら知っていたでそれまでだし、知らなかったら知らなかったで、やはりそれまでである。新たに知ったのなら『 ああ、そうなんだ… 』で、おしまいの話ではないだろうか?少なくとも、口角泡を飛ばして『 知らない奴は… 』なんて激高する話でもなければ、知らない人間にダメ出しをする話でもないと思う。自分がそれを知っているからといって、それをやたら持ち出しては、上から目線で振る舞う。感心できない行為であるし、私にはとてもじゃないが受け入れられない行為である。ちなみに、そういう行為を〝手前味噌を並べる〟という。

 

手前味噌を並べる:自分で自分をほめること。自慢。(故事ことわざ辞典より)

 

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2017年2月10日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:ブログ 薬進する日々!!

昨日の我に今日は勝つべし。

 柳生宗厳(むねよし)の言葉。柳生宗厳は江戸時代初期の剣術家。皆さんが良く耳にする〝柳生新陰流〟は『 戦国時代に上泉伊勢守が拓いた新陰流に、柳生宗厳(石舟斎)が磨きをかけ、その子孫・弟子らによって天下にその名が知られることになった(柳生新陰流公式ホームページ より)』とあり、柳生新陰流の名を知らしめたる人物こそ、この柳生宗厳ということがお分かり頂けることと思います。ちなみに柳生宗厳の五男が、柳生但馬守宗矩(江戸時代初期の剣術家。徳川将軍家の兵法指南役で、将軍家御流儀としての柳生新陰流、いわゆる江戸柳生の地位を確立した人物)。その但馬守宗矩の長男(つまり柳生宗厳の孫)が、数々の時代劇で八面六臂の活躍をなされている(?)、ご存じ柳生十兵衛三厳。尾張柳生家の礎を築き、尾張藩藩主の兵法指南役を務めた柳生利厳も、柳生宗厳のお孫さんです。名だたる剣術家を輩出した、〝武術家である柳生〟の開祖といってもいい程の人物である柳生宗厳。その柳生宗厳の数ある言葉の一つが、ブログタイトルの言葉です。

 国家試験も近くなってくると、何人もの塾生さんから相談を受けることになります。お察しのように、相談内容は、全て試験対策に関すること。国家試験も差し迫ってきた時期ですから、色々な不安や悩みが生じるのも、至極当然の話。個人面接を希望してくる塾生さんが増えるのも、これまた当然の話です。相談内容も『 どうすればいいでしょうか? 』『 何をすればいいんでしょうか? 』等々、今後の試験対策におけるものばかり。以前書かせて頂いたいくつかのブログ( 例えば『 努力は素質を上回り、気力は実力を超える 』等 )の中で、次のようなことを書かせて頂きました。

 

 『 この時期、何をやればいいんですか 』という学生さんにも、同じように『 今、目の前にある、やるべきことをやりなさい 』と伝えています。~ 中略 ~『 遠くの山を越えようとする前に、目の前にある水溜りを飛び越える 』。これが、一番重要なことなのです。そうやって、水溜りを一つ一つ飛び越えていく事が、山を越える一番の方法なのです。~ 中略 ~ 山の大きさに『 どうしよう 』と不安になるばかりで、目の前の水溜りを飛び越えもしないでいるのは、愚かなことです。不安だからこそ〝目の前にあるやるべきこと〟を、1つ1つ飛び越えていくのです。

 

これは、今も変わらず私が塾生さん達にしているアドバイスです。今も変わらず…しっかりとした理論の上に成り立っている、実績ある学習指導はブレることはありません。枝葉が多少変わることはあれど、その主脈が変わることは決してないのです。それは『 試験対策における勉強 』というものの根幹が、決して変わるものではないからです。その根幹をしっかりと理解し、把握していれば自ずと対策は見えてきます。だからこそ、状況に惑わされない、ブレのない学習指導というものが出来るのです。その根幹を理解し、把握しない限り、微風にも靡いてしまうような、果たして試験対策に効果があるや否かも分からぬ、軽き指導しかできなくなってしまうのです。

 閑話休題。今、目の前にある、やるべきことをやる。目の前にある水溜りを一つ一つ飛び越えていく。これが試験対策においては、非常に重要なことになってきます。特に、今の時期は…。今、やるべき事をやる。水溜りを一つ一つ飛び越える。これによって、手に入れられるものは何でしょう?簡単に言うのならば…『 〝やるべき事をやる前の自分〟〝水溜りを一つ飛び越える前の自分〟とは〝異なる自分〟を手に入れることが出来る 』ということになります。そう〝試験対策における一歩前進した自分〟を手に入れることが出来るのです。〝試験対策における一歩前進した自分〟は〝やるべき事をやる前の自分〟〝水溜りを一つ飛び越える前の自分〟よりも、確実に進歩し、そして優れている自分なのです。〝行動した自分〟は〝行動する前の自分〟より、優れているのは当然のことです。そうやって、古い自分を脱皮するが如く、一つ一つクリアして、日々〝優れている新しい自分〟を手に入れていくこと。これが試験対策にとっては重要なことなのです。

 何も行動しなければ、何も変わりません。いつまで経っても、同じ自分です。でも、何か行動を起こせば…。やるべき事をやったり、水溜りを一つ飛び越えれば、今までとは違う自分を手に入れることが出来るのです。そう、行動を起こす前よりも優れている自分を…。

 昨日の我に今日は勝つべし。昨日の自分に勝つためには、〝昨日の自分より優れた自分〟になるしかありません。そう、やるべき事をやったり、水溜りを一つ飛び越えれば、昨日の自分に勝つことが出来るのです。実は、ブログタイトルの柳生宗厳の言葉は、もう少々長い言葉となります。

 

一文は無文の師、他流勝つべきに非ず。昨日の我に、今日は勝つべし。

 

 私なりに解釈させていただくならば…『 一字でも知っていれば、字を全く知らない人よりは優れている。自分より、ほんの少しでも優れていれば、その人は自分の師に値する存在である。他人に勝つのではなく、昨日の自分に勝てるようにすることが大事である 』といった意味でしょうか。さすが名だたる剣術家。言うことが違いますね。そして優れた名言は、どんなことにおいても成功へと導いてくれる指針となります。柳生宗厳のこの言葉も、間違いなく薬剤師国家試験を合格へと指南してくれる言葉だと、私は思っています。

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2017年2月1日 | コメントは受け付けていません。 |

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